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何も無い

砕(くだ)けた心

錆(さ)びた体

過去 

己(おの)が心体(しんたい)

金剛石如(こんごうせきごと)き心

鋼の刃如(はがねのやいばごと)き体

魂の叫び応え熱情に溢(あふ)る

だがしかし

鬼と化し

魂毒(たましいどく)され

金剛石

一点から脆(もろ)く

粉々に砕(くだ)けるように

鋼の刃 

浸食され錆(さ)び

粉々に砕(くだ)けるように

己(おの)が魂

器(うつわ)でしかない

心体(しんたい)に

虚無(きょむ)を感じ

何も無いと認識する

何も無い己(おの)が魂に

誰かが囁(ささや)く死

何も無い魂に覆(おお)いかぶさり

包(つつ)み込まんとする死

なのに

己(おの)が心体(しんたい)

何も無く

それ故(ゆえ)

何も無い

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