親

産むだけなら

親で無し

育てたからと

親で無し

産んだ者 育てた者

違えど関係無く

あたしは

呼べ無い

親と呼べる者

あたしが

歪(ゆが)んでいるから

たとえ

抱きしめる者

寄り添う者

支える者

いたとしても

そこに

あたしの感情無く

過去から現在

独りで生きて来たと

常に思い上がる

歪(ゆが)んだ あたし

人が嫌い

何より己(おのれ)が嫌い

人を捨てんと

鬼堕ちし

人で無しの道を

怒りと憎悪で塗り潰し

歩んだ先は

嘆き哀しみの果て

悲哀だけの荒(すさ)んだ世界

どんなに未来を見据えても

自責と罪悪に苛(さいな)まれる

辛苦(しんく)だけの世界

あたしを産んた者が

あたしの相手をした者が

あたしを歪ませた理由(わけ)じゃ無い

あたしの存在が間違い

唯

それだけ

唯

それだけなのに

孤独を望み

他者を蹂躙(じゅうりん)してきた

あたしが孤独に潰される

抱きしめる者

寄り添う者

支える者

己で突き放し

感情向ける術

今だ解(わか)らずとも求めている

孤独から救って欲しいと願っている

不様(ぶざま)醜悪(しゅうあく)不埒(ふらち)

あたしに生きる価値無し