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人となりが出る*苦手な人との付き合い方

人の性格のいちばんきらきらした部分が垣間見えるのは、実はいやなことに向き合った時かもしれない。



最近、ある一人の人に対して、どうしても許せないことが一つ起こった。


そして図らずも偶然、そのタイミングで、その「苦手な人との付き合い方」について、人と話し、気づかされたことがあった。

話していたのは、整体の先生。彼は私の生業が心理士(師)と言うことを知っている。


「心理って相談に乗る仕事だからいろんな人が来るでしょう?整体師もこう(モミモミ)してる間、患者さんと喋るんで、悩みお話しされる方もいて、共感しすぎてしんどくなる人もいるんですよ」

『時々自分の気持ちに意識的になる時間を取らないと、しんどくなる時もありますね。でも、悩みは聴くとしても、クレーマーのようにどうしても理不尽に噛みついてくる人もいる。心理とは関係なく、対人で仕事をしていたら誰しも悩む類の人たち。そういう人達は、結構悩みます』


「自分ね、クレーマーとか、噛みついてくる人には、心の距離をとるようにしているんですよね」

『心の距離?』

「そうです。サービスは提供しないといけない、だから物理的な距離は取れないし、お客さんだから追い返したりもできない、けど何を言われても自分は自分、相手は相手、そうか相手はこう思ってるんだなって。うのみにしない」

『なるほど…確かに心の距離を取らないといけないですね。逆に、その場に張本人はいないのに、いつまでも嫌な出来事を反芻していて、

”物理的距離があるにもかかわらず心の距離が取れてない”

ってときもあったりするかもしれないです』

「それ一番しんどいやつですね(笑)今日からそれやめましょう。


後は、自分は、いやな人と相手するときは”その人の子ども時代”を想像してみることにしてるんです。

どんな怖い人にも、きっとかわいい子ども時代があって。小さいその人が、お母さんが作ったおにぎりとか、イメージの中で食べてる。そしたら、かわいく思えてきて、ちょっと接するのが楽だったりします」

『採用します…!その人の見えていない部分を想像するって、大事だと思います。

それに、いやな人と思って接するより、かわいいと思って接してもらった方が、相手も警戒心が薄れて、現実的にやり取りがスムーズになったりするかも』

「分析しますね~(笑) 試してみてください!」



結局この日は肩より心が軽くなった。

心の距離をとって、自分の気持ちを大事に守る。そして子ども時代の相手を想像する。見えている相手の嫌な部分だけではなくて。

その先生の、軽やかさ、懐の深さを感じた。


笑顔で過ごせる毎日が一番いいが、そうでないときにどうふるまえるかに、人となりが表れる。

今向き合っている人も、もしかすると、私自身の人となりがどの段階にいるかの力試しのために、目の前にいるのかもしれない。

と思うと、許せるか許せないかはさておき…私を悩ませた相手にも、少しの感謝が生まれるような気がする。


笑顔の日もいいときで、笑顔でないときもまたいいときなのだ。


色々なことを学び、気づかされ、心がもみほぐされるから、体の治療のために通っているのに、整体に行くのが楽しい。肩こりはつらいけど、肩が凝ってくると、そんなわけで、最近は少しうれしい。

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