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マガジン 第4号

さて、マガジン第4号発行でございます!

今回ご紹介するのはエアロスミスから「Pump」でございます。

栄枯盛衰の激しいロックンロールの世界で、エアロスミスほど鮮烈な復活劇を遂げたバンドはいないのではないでしょうか。

彼らの全盛期が70年代なのか、80年代なのか、はたまた90年代以降なのか、今となっては定かではないですが…

80年代が幕を開けた時、エアロスミスは暗礁に乗り上げた船のような状態でした。メンバーの脱退、創造性の減少、人気の低迷…。時代の波は完全に彼らを置き去りにしていました。

ところが、90年代が幕を開けた時、エアロスミスはもっとも勢いのあるロックバンドのひとつに数えられ、多くの若手ミュージシャンからリスペクトされる存在になっていました。

その間に一体何があったのか?

まずドラッグときっぱり縁を切って、クリーンになったこと。そして、スティーヴン・タイラーがオリジナルメンバーによる再出発にこだわったことが、なにより大きかったのではないでしょうか。

それがすべてのスタート地点となった訳です。

ただ、復帰作の『Done with Mirrors』では、まだバンドの状態も万全とは言えず、期待したほどのセールスを上げることはできませんでした。

しかし、1986年にヒップホップグループのRUN DMC が彼らの名曲「Walk This Way」をカヴァーし、それが全米4位の大ヒットとなったことで追い風が吹きました。

ここからバンドは、肚をくくったかのように、自らを時代の潮流に合わせてアジャストしていきます。

1987年にリリースされた『Permanent Vacation』は、そうしたバンドの姿勢が色濃く出たアルバムとなりました。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったボン・ジョヴィのプロデューサーを雇い入れ、そのボン・ジョヴィやブライアン・アダムスなどのヒット曲を量産していた外部のソングライター達を作曲のパートナーに迎えるなど、とにかく徹底したテコ入れを行ったのです。

そして、これが大当たりします。

アルバムはロングセラーとなり、アメリカだけで500万枚を売り上げる大ヒットを記録。シングルヒットも3曲生まれ、ライヴは軒並みソールドアウト。

会場には新旧のファンが詰めかけ、エアロスミスは再び時代のトップランナーに躍り出ることに成功したのです。

しかし、これがバンドの本当の姿ではないことは、メンバー自身が一番よくわかっていたのではないでしょうか。

『Permanent Vacation』は、曲もサウンドもストレートで、誰にでも楽しめるものだったかもしれません。

しかし、70年代の作品がもっていたゴツゴツと引っかかってくる肌触りや、とぐろを巻くようなドロリとしたグルーヴは影を潜めていました。

だが、それこそがエアロスミスをエアロスミスたらしめてきた “魔法” だったのです。

彼らはその魔法を、ツアーという昔ながらのやり方で少しずつ蘇らせていきます。精力的にライヴを重ねることでバンドの結束を強め、大観衆の前で演奏することにより、ビッグアクトとしての勘を取り戻していったのです。

すると、スティーヴン・タイラーが言うところの「オリジナルメンバーの間にしか存在しない」言語化不能な音楽の魔法が、再び彼らを包み始めることになります。

そして、1989年9月12日、遂に『Pump』がリリースされます。このアルバムこそ、エアロスミスがどん底から這い上がったことの証しであり、70年代の名作『闇夜のヘヴィ・ロック(Toys in the Attic)』や『Rocks』と並べて語られるべき大傑作でした。

とにかく曲がいいし、サウンドが素晴らしいんです。オープニングの「Young Lust」のイントロが鳴った瞬間、鈍器で殴られたかのような重たい衝撃が走ります。

そして、黒光りするような疾走感がアルバム全体を貫いて行きます。腹の底から突き上げてくるグルーヴには独特の暗さがあり、それが音楽に深みを与えていました。

彼らがデビュー以来持ち続けてきたブリティッシュロックの伝統を、そこに感じ取ることもできると思います。

また、曲間に効果音を挟むなど構成に気を配っている点も、このアルバムを価値を一層高めているのではないでしょうか。

そして、エンディングの「What It Takes」。スティーヴンのシャウトに滲む胸をかきむしるような切なさこそ、新生エアロスミスを象徴しているのではないでしょうか。

この溢れんばかりのロマンティシズムは、かつての彼らにはなかったものです。復活にかける覚悟と不断の努力が生み出した、美しい結晶と言えるでしょう。

『Pump』は、エアロスミスが再びエアロスミスとして存在し得ることを証明したアルバムです。

ここでの彼らは新しい自分を見つけただけでなく、本当の自分も取り戻しています。時代の空気を肺の奥まで吸い込み、自分のものにしてみせたのだという不遜なまでの自信に満ちています。

結果は言うまでもなく、『Pump』はアメリカだけで700万枚を突破し、ツアーも前回を上回る大盛況となりました。

90年の日本公演でもチケットは争奪戦になったほどです。一時は再起不能とさえ言われたあのエアロスミスが鮮烈な復活劇を成し遂げた、これは天晴と言うほかないのではないでしょうか?


☕️今日のカフェ🍰

3 STARS PANCAKE


武蔵小杉駅から徒歩5分のところにある、3 STARS PANCAKEさん。東京の原宿の有名パンケーキ店で学んだ方がオープンしたこちらのパンケーキのお店は、ふわふわでとろけるような食感のパンケーキが美味しいとオープン時から人気のお店です。


下の写真右手「ふわふわとろける三ツ星パンケーキ」は、周りがカリッと焼かれたお店の看板メニューで、シロップとバニラアイス・生クリームといただくことでシンプルにパンケーキの美味しさを楽しむことができます。他にもクリームブリュレやチョコレートを使ったものや季節限定メニューがあるので、気になった方はそちらも食べてみてくださいね。


⭐️詳細情報⭐️

住所
〒211-0016 神奈川県川崎市中原区市ノ坪128-1

アクセス
東急東横線武蔵小杉駅南口1から徒歩約5分
JR武蔵小杉駅新南口から徒歩約7分

営業時間
火曜日~日曜日10:00~18:00(L.O.17:00)

月曜定休(月曜祝日の場合、翌日火曜日振替休)

日曜営業

SNS
Instagram 公式アカウント
https://www.instagram.com/3stars_pancake/?hl=ja

Instagram スポット
https://www.instagram.com/explore/locations/215970722163310/

Facebook
https://www.facebook.com/3starspancake/

ランチ
ランチあり

席数
22
他、テラス席8席~10席

貸し切り対応
貸し切り可

駐車場
なし
近隣コインパーキングを御利用ください。店舗前4台




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