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◆気がついたらスキをつけていた記事まとめ93◆

おれだ。溜まったのでやる。気がつけば5月も半ば、気候はすっかり夏めいてきた。梅雨が来る前に扇風機やエアコンの掃除をして、本格的な夏に備えるがいい。コミケやオリンピック、インターハイや甲子園がなかろうと時は過ぎ行き季節は巡るが、あまりにじっとしていると心身が腐る。体を鍛えて悪いことはないし、知識や技術も鍛えておけば損はしない。どこかでなにかの役には立つだろう。SAN値を健全に保ち、注意して道を歩め。

前回はこれだ。珍しくスキ数が25を超えた。

さて、いつものやつだ。さくさくやろう。今週は久しぶりに多めだ。

◆梵◆

一発目。アイ・オブ・ザ・ビホルダー

小説「ニンジャスレイヤー」に関するビッグデータを元にした文体解析だ。ボンド氏とモーゼズ氏のどちらがどの部分を書いているかは古来議論になって来たが(近年はプラスで公開されている)、こうして解析してみると両者の文体の特徴がなんとなく浮き彫りになってくる。ボンド文体の多さを表す「ボン度」という尺度も提唱され、完全ではないが結構あてはまることと、時期によって文体が変化しているさまが見て取れよう。すごい研究だ。

◆甘◆

二発目。甘やかすもの

プラス限定作品「ザ・ホーリイ・ブラッド」の感想と考察だ。語り手であるサルーンの主人インダルジは「甘やかす」という名を持ち、がらくたを寄せ集めてノスタルジアに浸っている。人は自分の触れた世界を解釈・翻訳し、適度に納得がいくよう理屈をつけ、変化し、互いに折り合って生きている。自己完結して切磋琢磨せず、現実から目を背ければ……耳の痛い話だ。

◆闇◆

三発目。パルプフィクション・ファクト

ネットの闇を巡る優れた論考だ。リアル世界とフィクション、バーチャル、サイバースペース、オヒガンは、ミームを介して繋がっている。神もV存在も物理的に存在しなくても、概念として人々の意識の中に存在し、真実として信仰され、強烈な影響力をもって現実を改変する。陰謀論、予言、兆し、魔術、宗教、偏見、常識……物語のちからは恐ろしい。

◆思◆

死発目。こころの中の自由

自粛警察ならぬ思考警察だ。誰でも心の中だけは自由の聖域で、どんな危険思想を抱いていようと、外に向かって表現しなければ、誰にも分からないし罪にも問えない。しかし、そこにも「警察」はいる。理性、良心、教育、宗教、思想、常識……心の中に踏み込んで来る連中はたくさんいる。ある程度ブレーキは必要だとはいえ、思考までがんじがらめにされてはたまらない。

◆鮫◆

五発目(二連発)。Noah's Sh-Ark

2019年逆噴射小説大賞の応募作品の続編、というか連載版だ。静謐な筆致で奇妙な世界と状況が綴られていく。ノアの方舟とギルガメシュ叙事詩、サメ映画が混ざったヤバいパルプだ。大洪水のさなかの方舟の中なので、ポストアポカリプスにも違いない。恐るべき「根絶やしザメ」を創造したのは『ノア』だというが、創世記を再現するつもりなら動物ではなく人間を滅ぼしにかかるだろう。ノアは狂っているのか、啓示を受けたのか、あるいは「神」の思し召しなのか。物語はどう転がっていくのだろう。

◆生◆

六発目。生命倫理とメガコーポ

バイオSF漫画だ。海、船、生命繋がりというわけでもないが、TLに流れてきた。いつかの未来、国土は海に沈みゆき、生命倫理を軽視した暗黒バイオメガコーポが猖獗する時代。ヒトは弱者を差別し、弄び、虐待する。姿かたちがどうあろうと、同じようにこころを持つものなのに。

◆七◆

七発目。終わらざる幻想

最近リメイクが出て話題になったFF7のプレイリポートだ。おれはFFは6までしかやってないので7以後のことは噂に聞くばかりだが、かなりサイバーパンクであるらしい。ポリゴン技術も時を経て精緻となり、まるで実写のようなグラフィックスに息を呑み……しかしてシリアス一辺倒ではなく結構胡乱だ。美女たちに迫られ世話されるかと思えば、グッドルッキングガイズの顔が近かったり女装したりもする。おまえはティファ派かエアリス派か、あるいはユフィ派か。おれはFF3の水の巫女エリア派だ。クラーケン許すまじ。


今は以上だ。また溜まったらやる。

【以上です】

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