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◆気がついたらスキをつけていた逆プラ作品まとめ・その10◆

おれだ。そういうわけでいつものやつだ。おれの独断と偏見で毎週六発選んでいるが、どれもこれもスゴイのばかりなので非常に悩ましい。なるべく作者が被らないように、他のPUとあまり被らないように、知り合い贔屓がないように選んではいるが、それでもだ。流石に前回ほどの数はないが、その分クオリティも向上しているし、新規参入者も目白押しだ。おれの銃弾がどこまで通用するか自信がなくなってきたが、ドンと構えていよう。

前回はこれだ。

おれのPUがPUされている。どれもすごいので読むといい。

おれの四発目はここだ。あと一発だな。他のはマガジンを見てくれ。

さて、そういうわけだ。さくさくやろう。非応募作品は金曜日にやる。

◆首◆

一発目。首、首、首

西部劇で、またも首の話だ。首に賞金をかけたら、首が212個も集まった。半分は偽物で半分は本物だ。一体何がどうなっているのか?ジョー・レアルとやらに首が百本も生えていたのでなければ、幻術でジョー・レアルが分身したに違いない。たぶん左慈だ。横山光輝三国志で見た。この人の作品はどれもヤバくてすごいのでCORONAを獲得すると思う。

◆韻◆

二発目。ニュー九龍isCOOL ON

テンポの良いリリックで刻まれた、裏社会の糞野郎どものコミカルな話だ。カネを返さない野郎を監禁したはいいが、筋骨隆々でメリケンサックを装備したカラテ野郎だったのだ。そいつは借りたカネで相手の手下を買収し、監禁部屋を飛び出して、マヌケ野郎を怒りに燃えて追いかける。さあ戦争だ。暴力がすべてを解決してくれるだろう。

◆棺◆

三発目。屍者の帝国

チャイナ・ファンタジーものだ。キョンシー、雅に言えば尸解仙がチャイナを征服し、不老不死のキョンシー帝国「棺」を建国した。しかして死んでも政治は続き、先の帝は死にながらにして埋葬されつつ、霊廟でうごめいている。これをなんとかせねば今上皇帝の帝位があやうい。そこで「未死人」を霊廟へ送り込むことになったのだ。ダンジョン・アタックが今始まる。

◆華◆

四発目。ライズ・オブ・ギャングスター

チャイナものが続く。今度は近代の魔都上海で、ギャングスターが誕生する話だ。800字に詰め込まれた濃密な情報、むせ返るような情景描写、無慈悲な暴力と殺し、ぬらりと光る刃物。全く素晴らしい。これから少年は間抜け面どもに復讐し、無慈悲なギャングとしてのし上がって行くだろう。この人の作品はどれもヤバくてすごいのでCORONAを獲得すると思う。

◆鳥◆

五発目。鳥ック・オア・鳥ート

だ。何億という鳥が島に飛来し、すべてを押しつぶして滅ぼしてしまう。糞と疫病と騒音がもたらされ、日光は遮られ、農業も漁業も不可能になった。鳥肉は無限に食えるが、もはや人間にはどうしようもない。モーセの十災もかくやだ。神聖四文字の旦那も荒野でイスラエル人に無数のウズラを降らせたことがあったが、それを食ったら疫病で死んだという。鳥は怖い。

◆刃◆

六発目。バイクとカタナとピラミッド

モンスターバイクにまたがったサムライ野郎が、敵をめがけて駆けていく。車体からカタナが生え、奇怪な機械をぶった切り、人類の敵の居城たる大ピラミッドへまっしぐら。すべてこれ男の世界、男のロマンだ。文体は涼しく乾いており、黙示録的なアトモスフィアを感じる。敵が何かは謎めいているが、きっとこいつはやってくれるだろう。

◆Just give me the feeling push my motor everyday◆

◆Gospel of the throttle, push my engine all the way◆

人が死ぬやつばかりだったな。今は以上だ。また溜まったらやる。

【ひとまずおわり】

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