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【聖杯戦争候補作】Walk Like an Egyptian

嘆くな、兄弟、我が片割れよ。
私と共にいることを望め。来世のことは後回しにせよ。
お前が葬られる時に、来世への願いは初めて叶うのだ。
その時には、私も降りていき、一つの家に共に住もう。
―――『ある男とその魂との対話』

夜。空には、満月。
その少年は、森の中へ一人分け入って行く。

制服から、この冬木市に存在する「穂群原学園」の男子生徒と分かる。
ただ、上着の前を開け、中のシャツもボタンをいくつか開け、だらしなく着崩している。首元にはアクセサリー。耳を隠す程度の長さの黒髪。髪型はセンター分け。額は黄色いバンダナで覆われ、ピースマークが大きく描かれている。不良、と言って差し支えない格好と雰囲気だ。目つきは精悍。筋肉や身のこなしは、戦いで鍛えられたことを物語る。

「ここは……魔界じゃねえが、それに近いか……」

少年は歴戦の経験から、この世界の違和感に気づいていた。記憶にあるのに、記憶にない。偽りの世界だ。街のあちこちで、異様な魔力の高まりを感じる。はっきりとした場所は分からないが、今の自分のように、元の世界の記憶に目覚めた者たちだろう。すなわち、聖杯戦争の参加者。そして彼らが呼び出した英霊、サーヴァント。

万能の願望器・聖杯を巡る殺し合い。参加者は様々な世界からランダムに選ばれ、この戦場に招かれる。魔力によって再現された英霊を使い魔とし、彼らを戦わせて勝ち残る。それがルールだという。

要するに、自分の知識で言えば悪魔……『仲魔』だ。あるいは、自分で戦ってくれる『ガーディアン』だ。COMPはないが、月がスーパーコンピューターで、この世界や住民は全て月が再現しているらしい。突拍子もない話ではあるが、異常な事態には随分慣れてしまっている。彼はこの事態を、目の前の現実として受け入れた。

「聖杯ねえ。まあ、貰えるもんは貰っとくか。オレの望みは……」

少年は再び黙り込み、思案する。それを望んでいいものか。殺し合いに乗ってまで、望むほどのものか。どうするにせよ、サーヴァントを呼び出すしかない。今の自分の状態では、強いサーヴァントに襲われれば死ぬ。森の中、山の中へ入ったのは、召喚されるサーヴァントが騒ぎを起こすと目立つからだ。

森と藪を抜け、少し開けたところへ出た。周囲に気配はない。ここらでよかろう。少年、宮本明―――『アキラ』は、ポケットから『鉄片』を取り出し、地面へ投げた。

現れたのは、堂々たる覇気を放つ大柄な男。黄金の長髪と胸元の毛皮は、百獣の王たる獅子のタテガミを彷彿とさせる。牙をむき出した、目つきの鋭い顔つきも、どことなく獅子。そればかりか、足はまさしく獅子のものだ。しっぽまで生やしている。獣人だ。彼の背には、大きな翼。天使というよりは獣、それも魔獣。あたかもスフィンクスを思わせる威風だが、神獣というには邪悪すぎる。獣人は……サーヴァントは、傲然と腕を組み、少年を睨み据えて言った。

「フン!お前がオレのマスターか?」

「そうだ。オレは宮本明。アキラでいい。あんたは……」

「そうか。では、死ねい!

獣人は腕組みを解くや、右手に大鎌を出現させ、アキラの首をめがけ横薙ぎに振るった。咄嗟に後方へ飛び……いや、伏せる。大鎌はそのまま投擲され、風切り音を立て、アキラのいた空間を回転しながら飛んだ。

獣人はアキラが地に伏せたのを見ると、すかさず足を上げて踏み潰しにかかる。アキラは横に転がってこれを回避。ストンプは地面を揺るがし、亀裂を走らせた。大鎌は背後の樹木を何本か切り倒した後、獣人の手元に戻る。怒り狂う獣人は月に向かって咆哮した。

「このオレが!この『獣王グノン』が!人間ごときに使役される『使い魔』になるなど!耐え難い屈辱!! 聖杯戦争など知るか!お前を殺し、参加者も主催者も皆殺しにしてくれるわ!!」

ダメだ、話にならない。やはりアレだ、満月だからか。もう少し待つべきだったか。アキラは冷静に、この獣人……獣王グノンをどう説得したものか思考する。なるべく令呪を消費したくはない。

「待てよ、オレは」

グノンは、背中の翼を羽ばたかせて飛翔した。満月を背にしてアキラを見下ろすと、大きく息を吸い込む。アキラは身を起こし、備える。刹那、グノンは大きく口を開いて、火炎を吐いた。ファイアブレスだ。アキラは前へ駆け、グノンの真下へ潜り込み、これを回避。

否、グノンはこれを見越して、空中で倒立。身を翻しながら真下へ、後方へと火炎を吐き出す。さらに大鎌を再び投擲し、別方向からアキラを狙う。凄まじい攻撃。手加減できる相手ではない。アキラは転がりながら距離を取り、両手を各々火炎と大鎌へ突き出す。

「メギドラ!」

蒼い炎の球が両掌から発射され、爆発する。火炎は吹き飛ばされ、大鎌は弾き返され、グノンの手に戻る。

「チッ……少しはやるようだな、人間め」

どうする。メギドラは今出せる最強の力。相手は、獣王グノンとやらは、かなり強い悪魔だ。単体では対処できまい。人間を見下し、力を誇示する、悪魔にはよくいるタイプ。力を示せたのは良かったが、オレを人間だと見下すことは変わらないだろう。ならば、こうだ。

「うおおおお……頭の中が 燃える……!」

アキラは、頭を抱えて蹲る。制服が破れては面倒だ。加減が難しい。
ざわざわと頭髪が逆立ち、黄色いバンダナがフクロウの顔のように変わり、アキラの顔の半ばまでが異様な体毛に覆われていく。体格が一回り大きくなり、手の指は鉤爪に変わる。ギリギリだ。これぐらいでいい。

『待つのだ、獣の王よ…………』

アキラは、空中で様子をうかがうグノンに呼びかける。別人のような声と口調、雰囲気だ。グノンはアキラの変貌に眉根を寄せ、攻撃態勢をやめて、ふわりと地上に降りた。

「…………? どういうことだ? お前、人間ではないのか?」

食いついてきた。アキラは自分の意識をギリギリで保ちながら、もうひとりの自分に喋らせる。

『私は、魔神アモン……。この人間……アキラに、取り憑いている……』

嘘ではない。グノンにも、それが分かる。アモンは喋りづらそうに、異様な声で続ける。

『この人間は魔界に堕ちて一度死に、私の魂が取り憑くことで蘇った者……。私はアモンにしてアキラ、不可分となった。私の肉体を敵から取り戻した後も……その肉体は、この人間と融合してしまったのだ。また……別の魔神ラーも、この者に……私に力を貸している。先程放った魔法は、ラーの力なのだ……。協力してくれぬか、獣王グノンよ。人間にではなく、この私に』

「…………ふむ」

グノンは再び腕を組み、思案する。嘘ではないが、さっきの人間にとって都合のいい話だ。何か隠している。おそらく、さっきの人間が言わせている。とは言え、魔神アモンにとっても、自分と手を組むのは悪い話ではないわけだ。人間に従うなど論外だが、さりとて魔神に仕えるのも考えものだ。異魔神ほどの者ならともかく、力なき者に膝を屈するほどの恥辱はない。

しかし、冷静になったグノンには、己の置かれた立場がようやく見えてもきた。単独行動のスキルを持たず、魔力消費量も激しい自分は、マスターからの魔力供給がなければ長くは現界できない。不本意ながら、アキラを、アモンを、殺すわけにはいかない。魔力量も相当にあるようだ。ならば、こうだ。

「オレに、『仕えよ』と言うのか? そのような、惰弱な人間の体に囚われている、ひ弱な魔神に」

尊大な態度を変えず、グノンは答える。交渉はするが、あくまで己を上位とし、下位や対等な立場には立たない。いかにサーヴァントとして召喚されたとて、誇り高き己が、無条件で従うわけにはいかない。協力する義理も、メリットもない。

アキラもアモンも、グノンの言い分は分かる。かつてアモンがアキラを救ったのは、慈悲心や同情ではなく打算、利害の一致に過ぎない。ハザマによって魂と肉体を分断されたアモンにとって、ハザマに殺されたアキラを利用して復讐を遂げるのは、ごく自然なことだった。しかしながら、この状況でグノンに協力させるのは無理だ。アキラとアモンは作戦を変更する。

『そうよな、獣王グノンよ……。私は貴殿を使役はせぬ……主君と呼ばずともよい……好きに振る舞われるがよい』

ステータスを確認したところ、グノンのクラスはバーサーカー(狂戦士)だ。理性と知性を失ってはいないが、危険な存在には違いない。こういう手合いは、手元に置いてはいけない。うまくプライドと利欲をくすぐって独自行動させ、こちらの利益になるよう誘導するのが最善。相手の利益とは、すなわち聖杯。こちらを殺すことの不利益は、言わずとも分かる。

『だが……聖杯に、興味はないのか……? 考えてもみよ……僅かな参加者を皆殺しにするだけで、なんでも望みが叶うのだぞ……』

グノンにも、アキラとアモンの目論見は分かる。彼らの立場ならば、当然そう言うであろう。目を細め、鼻を鳴らし、グノンは喉を鳴らして笑う。小賢しい誘いに乗ってやっても、悪くはない。

「フン……月並みだが、無いと言えば嘘になるか。オレは勇者に滅ぼされ、死んだ身。ゆえに、かような屈辱にも耐えねばならぬ。受肉復活だ。さすれば聖杯戦争なんぞにも召喚されずに済む。オレが聖杯にかける望みは、それでよい。お前は、オレの魔力供給源として生かしておいてやる。感謝するがいい」

上出来だ。協力関係は結べずとも、無益な殺し合いをすることは避けられた。互いに賢明であれば、打算と利害の一致ほど強固な絆もない。理性と知性では分かるが、グノンの感情としては、相手の思い通りになるのは気に障る。大型肉食獣めいて、グノンは牙をむき出す。

「オレは自由に振る舞い、参加者どもを殺して、聖杯を勝ち取る。幸運なお前らの望みも、ついでに叶うというわけだ。虫のいい話だがな!」

『私も戦い、参加者を殺していこう……。共に勝ち残り、望みを叶えようではないか……』

グノン一人で参加者を皆殺しに出来るかは未知数にしても、こちらが何もしないで相手に任せるのは、相手も自分も気に食わない。己の身は己で守り、欲するものは己で勝ち取る。それが魔界の、自然界の掟だ。アキラにもよく分かる。グノンもそう言うだろう。

「物分りが良いな。では聞くが、お前の望みとはなんだ? 魔神アモンよ」

望み。そう、望みがあるからこそ、彼らはここに招かれた。

『私の望みは……』
「オレの望みは、ある」

グノンに問われ、アモンは……アキラは答える。

「お前には聞いておらんぞ、人間」
「オレはアキラで、アモンだ。あいつの望みは、オレの望みと同じだ」
「では、言ってみよ」

一つの口が、両者の言葉を同時に発する。異なる声音、異なる口調、しかして同じ望み。

「オレとアモンが、再び分離することだ」
『私とアキラが、再び分離することだ』

両者の共通の仇、魔神皇ハザマこと狭間偉出夫は、倒された。自分と、悪魔召喚師となった協力者と、何体もの仲魔によって。戦いの後、アキラは協力者を人間界へ戻し、自分は魔界に残る道を選んだ。霊肉ともに悪魔と合体した自分は、もはや悪魔。人間界で暮らせるわけがない。人間には人間の、悪魔には悪魔の、帰る場所がある。そう思っていた。互いに忘れれば、それでいいと。だが――――

「オレは人間界へ戻る。人間の肉体を取り戻して」
『私は魔界へ戻る。悪魔の肉体を取り戻して』

聖杯ならば、望みが叶う。人間としての平穏な人生を取り戻し、ささやかな夢を叶えられる。あいつとも会える。実のところ、アモンには比較的どうでもよいことだが、アキラにとっては重大事だ。そのためならば、戦える。

アモンの言葉を聞いて、グノンは歓喜の表情を浮かべた。やはり魔神たる者、人間などと合体している状態は不本意なのだ。彼はそう解釈した。

「よかろう、よかろう! 魔神アモンよ、約束してくれるわ! 貴殿が惰弱な人間の肉体から解放されることを、オレも願おう!そして……」

グノンが大鎌を振りかざすと、地面が盛り上がる。現れたのは、ただならぬ闘気を放つ四体の獣人。彼らはグノンの前に片膝をつき、拳と掌を胸の前で合わせ、命令を待つ。さらに、森の中から熊、イノシシ、鹿、野犬、野良猫、フクロウなどが次々と姿を現し、平伏する。

「魔界に帰れば、この獣王グノンに仕えよ! オレは魔界を統一し、大魔王、魔神とならん!」

【クラス】
バーサーカー

【真名】
獣王グノン@ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章

【パラメーター】
筋力A 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A

【属性】
混沌・悪

【クラス別スキル】
狂化:E
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。一定のダメージを負って両膝を突くと激昂し、真の姿を現して暴走する。そこまで追い込むのには凄まじい猛攻が必要であるが。

【保有スキル】
怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。Aランクならば戦闘中はほぼ常時発動している。

天性の肉体:A
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に筋力と耐久がランクアップしているものとして扱われる。

飛翔:A
自前の翼による飛行能力。飛行中の判定におけるAGI(敏捷)はこのスキルのランクを参照する。

獣王:B+
カリスマと動物会話の複合スキル。カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。10万頭の獣兵団を率いる歴戦の「魔王」としての威厳。人間からは恐れられるのみだが、「動物」に対しては効果が跳ね上がる。

【宝具】
『獣兵団四天王(ビースト・ジェネラルズ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:100

彼に仕えた四体の鳥獣系モンスターを召喚し、使役する。サーヴァントではないがそれなりに強く、各々自我と特技を持つ。宝具として召喚されているため、魔力が続く限り倒されても復活する。バーサーカーが彼らと一時的に融合し、その技や武器を振るうこともできる。

獣魔将軍リカンタス:リカント属。狼男。身の丈ほどの大剣を軽々と振るう剣術使い。必殺技は大岩をもサイコロステーキのように斬り刻む「獣魔百烈断」。
魔猿将軍エイプス:マンドリル属。ヒヒ男。巨大な数珠のような武具「竜節棍」を携帯。触れたものを腐らせる邪拳「瘻瘡邪骸拳」の使い手。必殺技は邪気を発射する「瘻瘡潰燼波」。
怪鳥将軍バークート:魔鳥属。鳥人。空中を自在に飛行し、呪文の力をこめられる弓矢(マジックアロー)と槍(マジックスピア)を用いる。作中で使用した呪文はイオラ、メラミ、ヒャダイン、バギマ。羽根を矢のように飛ばす技「フェザースラッシュ」も使うが、牽制程度で威力は大したことはない。
金羊将軍ミナトン:大角属。羊版ケンタウロス。武器は長柄の斧槍(ハルベルト)。筋骨隆々で武人肌の性格。黄金の体毛に呪文などのエネルギーを吸収し、蓄えることができる。必殺技は全身にエネルギーを溜めて突撃する「灼煌猛撃衝(エナジー・ダッシャ)」。

『真獣王(アンドロ・スフィンクス)』
ランク:A 種別:対己宝具 レンジ:自分 最大捕捉:-

グノンの真の姿。スフィンクスのような姿で、しっぽは毒蛇。体高は人間の身長の倍以上はあり、額には紋様が浮かぶ。その力は凄まじく、前足を大地に叩きつければ地割れを引き起こし、はばたきはベギラマ等の呪文すら撥ね返す。体毛は鋼以上の強度で、剣王の幻魔剣や拳王の波動拳も全く通じない。ただ毒蛇部分は比較的強度は低く、切り落とすことが出来る。また翼を用いて空高く飛翔でき、呼吸で気圧を操って嵐を呼び寄せ、圧縮した空気を吐き出して敵陣を吹き飛ばす。本来はこの姿になっても判断力を保っているが、バーサーカーとして呼ばれたため「狂化」スキルと同時に発動し、暴走してしまう。

【Weapon】
大鎌(ハーケン)
戦斧のような刃と長柄を持つ巨大な鎌。投擲すれば回転しながら敵を切り裂いて手元に戻る。怪力の「サイおとこ」が二人がかりで運んでも取り落とすほど重いが、バーサーカーはこれを片手で軽々と振り回す。

炎のブレス
口から火炎を吐いて攻撃できる。

【人物背景】
藤原カムイ『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』に登場するモンスター。「異魔神」に仕える四大魔王の一人。主に獣型モンスターで構成された獣(ビースト)兵団を率い、「獣王」と呼ばれる。もと人間でも神でもない、生粋の魔族。真の姿はスフィンクスに似た四足の魔獣。

普段は大柄な人型の姿をとり、全身は分厚い体毛に覆われ、タテガミのような長い金髪と胸毛、眉毛がなく鋭い目を持つ人のような顔、鷲のような大きな翼、獅子のような牙・鼻・尾・足を持つ。ハーケンと厚手の戦衣を装備し、ベルトには菱形の中に聖眼(ウジャト)を配したマークがある。気性は荒々しく傲慢・尊大、冷酷にして残忍。自分に逆らう者や気に障る振る舞いをした者は、部下であろうと容赦なく殺す。一方で異魔神の方針に疑問を抱くなど理性的でもあり、敵を確実に仕留めるために策略を巡らすなど、慎重で狡猾な一面も見せる。

10万頭の獣兵団でアリアハン王国に侵攻、虐殺を行った後「勇者アルスを差し出せば国民の命を助ける」と告げ、アルスを孤立させることに成功。勇者1人に対し圧倒的な物量で押し潰しにかかるが、アルスの仲間たちの活躍で押し返され、果てはメガンテを使われて己を除く獣兵団が全滅。勇者・剣王・拳王・賢王の総攻撃で重傷を負い、真の姿に戻って暴れ回るも、アリアハン全住民の力を集めたアルスのミナデイン&剣を額に食らい、絶命する。
案外あっさり倒されたようだが、相手はモンスターの大軍相手に単騎で立ち向かって数千以上を殺す化物揃いであり、彼が弱いとは決して言えない。

【サーヴァントとしての願い】
受肉して復活。魔界の統一を願ってもよいが、なるべく自力で行いたい。

【方針】
皆殺しにして聖杯を獲得する。手強い敵には策略を駆使して対応。街中の動物を従わせて使役し、情報収集も行う。マスターとは基本的に別行動を取るが、必要なら協力もする。

【把握手段】
原作。単行本(全21巻)と完全版(全15巻)があり、単行本では7-9巻、完全版では5-6巻が対グノン編。グノン編だけでコンビニコミック化もしている。続編で復活したが、参戦時期は『ロト紋』で死んで間もなく。

【マスター】
宮本明@真・女神転生if…

【Weapon】
なし。魔界で幾多の死闘を経てきたため、戦闘能力はそれなりに高い。数々の武器や銃器を使いこなす他、ガーディアンの力を借りて魔界魔法(魔界のパワーを源とするメガテン世界の魔術体系)を操る。

【能力・技能】
『悪魔人間』
魔界において魔神アモンと融合した彼は、アモンとしての意識と力、アキラとしての意識を兼ね備える。普段は人間アキラの姿を取れるが、アモンの力を解放すれば、半身を体毛に覆われた異形の姿に変身、戦闘力が上昇する。

『ガーディアン』
守護霊。魔界に漂う実体化できない悪魔の霊が取り憑いたもの。憑依者のパラメータを上昇させ、魔界魔法を操る力を与える。本来はガーディアンを代えても魔法はある程度引き継がれるが、強大なサーヴァントがいるためと能力制限により、現在憑依している「魔神ラー」の使える魔法しか使えない。またここは魔界ではないため、死ねばそのままで、ガーディアンを代えて復活することは出来ない。

サマリカーム:瀕死状態の者を、HP半分の状態で復活させる。
マハラギダイン:敵全体に火炎属性の攻撃。
メギド:敵単体に万能属性の攻撃。
メギドラ:敵全体に万能属性の攻撃。
マハンマ:敵全体に破魔属性の攻撃。聖なる力で悪魔を消滅させる。

【人物背景】
軽子坂高校2年C組の不良少年。作中ではもっぱら「アキラ」と呼ばれる。
名前の由来は、『デビルマン』の主人公で悪魔アモンと合体した不動明と、演出家の宮本亜門。『彼岸島』の宮本明とは多分無関係。性格は硬派な一匹狼。ボクシング選手になるよう薦められており、腕っぷしも強い。EDでは、自らを元の世界では生きられぬ悪魔として魔界に留まり、主人公を人間の世界へ送り返した。

【ロール】
高校生。

【マスターとしての願い】
アモンと分離し、人間界に戻る。

【方針】
聖杯を狙う。人間性を失ってはいないので、無力・無抵抗な者はなるべく殺したくはないが、殺さねばならないなら割り切る。サーヴァントとは基本的に別行動を取るが、必要なら協力もする。

【参戦時期】
本編終了後。魔界で『鉄片』に触れた。

◆◆◆

エジプト繋がりでこうなった。獣王グノンは強大で狡猾だが危なっかしく、つけ込むスキもありそうだ。アキラとアモンは、彼とどうつきあい、生き残っていくのか。アキラが再会したがってる主人公は、男でも女でもアキラと顔が近そうだ。おれは特に性別を決めていないのですきな方を選ぶといい。真ifはSFC時代の作品だが、今はWii Uとかでもやれるらしい。ぜひやれ。

ここまでが混沌聖杯で投下した候補作だ。星座聖杯の最初の投下作は、実はこの作品より先に投下したが、紛らわしいので次に回す。

【続く】

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