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TODAYから考察するミニアプリ成功のための要素

APP Storeを見ていると画面下に表示されるメニューの中で一番良い場所である左端のアイコンが「TODAY」になっている。

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これはほとんど意識していない場所かもしれないが重要な意思決定のように思ったので雑記的に記録する。

それ以前は「カテゴリ」という名前でカテゴリ検索をする場所だった。ここから普段気づかないアプリを見つけることができる、Appleから見ると見つけさせることができる領域になった。

元々インターネットが始まった2000年ごろはYahoo!のカテゴリ検索(ディレクトリー検索という言い方が一般的だったがAppleの表現に併せて本記事ではカテゴリ検索で統一)を中心としたカテゴリから知らないWebサイトを探すということが一般的だった。Googleを中心としたロボット検索が十分に発展していなかったので運営側が人力でサイトを見つけてきて登録、ユーザーはそれを人力で探し出していた。ロボット検索が始まったあともしばらくサービスが継続されていた。

ロボット検索が主力になってくると徐々にカテゴリ検索は役割を終えて行ったがビジネス的には重要な役割が残った。SEOとして有力なサイトのカテゴリに登録されていると重要なサイトと認識されたのだ。したがって当時は新しいサービスを作ると最初にカテゴリ登録の申請を行った。運営側は徐々にカテゴリ登録する際に5千円とか1万円とかの登録料を課金するようになり、その申請代行する会社が有力サイト含めて30サイトの登録申請代行をすると5万円のようなビジネスも成り立っていた。Googleですらカテゴリ登録を受け入れている時代もあった。

その後、Webサイトが爆発的に増えカテゴリ検索では追えなくなり、ロボット検索の精度も十分に向上したのでカテゴリ登録の実務を知っている人は現在ではベテランの域に達している。

しかし、Webサイトは増えすぎた。我々は検索疲れをしている。探せばなんでもインターネットで調べられることは知っているが深すぎるのだ。

今後、日本のマーケットや行動パターンがどうなるか、考える際に参考になるのは中国マーケットの動向だ。中国マーケットではロボット検索が早めに機能しなくなったという点と国民の意識がインターネットや世の中の発展についていけなくなったという2つの点で他の国よりも独自進化を遂げた。

なぜロボット検索が機能しなくなったかという点を説明する。

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