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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2021年4月の記事一覧

憂いをおびた軽さ。『後宮小説』酒見賢一

コミカライズ・映画化された『墨攻』が有名ですが、酒見さんの『後宮小説』もすごくおもしろい…

夕遊
3年前
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想像していたのと、まったく違う物語。『「ブス論」で読む源氏物語』大塚ひかり

『源氏物語』といえば、平安文学の王道というか、典型的というイメージがある。でも、『源氏物…

夕遊
3年前
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みずみずしい名作。『空色勾玉』(勾玉シリーズ)荻原規子

有名な『勾玉』三部作。初めて『空色勾玉』を読んだのは人生最悪のときだったような気がします…

夕遊
3年前
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はちみつのあまい幸せ。『ミツバチの教科書』フォーガス・チャドウィック他。

我が家にはプーさんがいる。蜂蜜大好きで、気がつくと蜂蜜の在庫がなくなっている。でも、字の…

夕遊
3年前
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猫&ミステリー小説のパイオニア。『猫は手がかりを読む』(ココ&ヤムヤムシリーズ)リ…

猫好きには超おなじみのシリーズ。古典的な名作といってもいいかもしれません。その後、猫がか…

夕遊
3年前
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中国古代はとても楽しい。『李白と杜甫』高島俊男

李白と杜甫。だれでも一度は名前を聞いたことがある超有名な中国の詩人。この2人が知り合いだ…

夕遊
3年前
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大事なのは思いやり。『ミス・マナーズのほんとうのマナー』ジュディス・マーティン

マナーの本といえば堅苦しいのを想像してしまうのに、ミス・マナーズの文章はユーモアにあふれて、ウェットにも富んでいます。お仕着せがましくなく、良心的なアドバイスはアメリカの新聞の投書欄で大人気だった模様。日本では『暮しの手帖』に抄訳されたものが書籍化されたようです。 上級者向けの英語上達方法として、新聞の投書欄を読むのがいいと聞いたことがあります。下世話な話題を、ユーモアとウェットに富んだ文章で綴るものが多いので、楽しいし役に立つとか。日本の新聞の投書欄は、どちらかというと偉

すらすら読めるのにハイレベル。『漢詩のレッスン』川合康三

中国の漢詩といえば、唐の時代が有名です。李白、杜甫、白居易なんかは、普通の人でも名前ぐら…

夕遊
3年前
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あたり前の今ができる限り続くように。『世界からコーヒーがなくなるまえに』ペトリ・…

世界中で手軽に飲まれているコーヒー。コーヒー豆の世界の取引額は、原料の中で石油の次に多い…

夕遊
3年前
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