旧日本軍から公安警察、内閣調査室、NSC(国家安全保障会議)まで『日本インテリジェンス史』小谷賢
帯のキャッチコピーは「「国家の知性」の暗闇でたどる戦後75年の秘史」。インテリジェンスというのは、情報収集や分析、防諜活動です。私の場合、MI6というとかっこいいイメージになってしまうのは『007』シリーズのせいだし、CIAならアメリカが世界に派遣して暗躍するエージェント組織というイメージで、KGBというとCIAに対抗するソ連の闇の組織感バリバリなのも小説やマンガのせいです。
では、日本の場合はというと、本書がわかりやすく、そしておもしろく紹介してくれます。まず戦前は、外務