見出し画像

博物館通りでイベントをするならば。晴れの(日)ができるまで①

4月から博物館通りで「晴れの(日)」というイベントをはじめました。

主催は晴明の朝市実行委員会。敦賀Rハッカソンで同じチームだった、百年花屋の今井さんと、ふぐや五良左ヱ門の石川さんらを筆頭に、博物館通りで商売をする方々と一緒に毎回いろんな企てをしています。

特に代表者などは置かず、市民団体としての登録もしていないゆるりとした組織ですが、「晴明の朝市実行委員会」の名前を受け継がせていただくことにはこだわりました。

開催から今月で6ヶ月になります。半年という節目を迎えたところで、ようやく言葉にできるようになってきたことがたくさんあります。そこで、晴れの(日)ができ上がるまでに考えたことを、すでにうろ覚えではありますが、今のうちにnoteに記したいと思います。

「水モノ」の取り扱い方

2年前のハッカソンでの1コマ。みんなで初めての物件見学に向かう途中

敦賀Rハッカソンに参加していた時から「晴明の朝市を復活させたい」という声をいくつか聞いてきました。ぶっちゃけてしまうと、当初の私はなんで復活させなきゃいけないんだろう?と思っていました。そもそも見たことも成り立ちも知らないわけですから、冷めた考えだったというのもあるかもしれませんが、あんまりピンときていませんでした。

それに、博物館通りにおいては、「人をたくさん集める」ことに漠然と違和感を感じていました。イベント開催で作り出した賑わいは水モノ。長くは続きません。それに、敦賀ってめちゃくちゃイベントが多いんです。しかもマルシェ系は特に多く、市内だけでも毎週どこかしらでやっているイメージ。そんなイベント戦国時代の中で、いま博物館通りでやらなきゃいけないことなのか…。

やったことも見たこともないから、これには答えが出ませんでした。でも、私の性格的に、博物館通りで何かをするのに、首を突っ込まずにはいられなかったんです。そこで結果的に、「もし、博物館通りでイベントをするならば?」と、あえてやることを前提にしてイベントを組み立てみることにしました。

「博物館通りで朝を楽しむ」

こうして、イベントのコンセプト作りが始まりました。ほとんど白紙の状態でしたが、一つだけ、「誰に参加してもらうか」だけは決まっていました。それは、博物館通りで今商売をしている人たちです。せっかく博物館通りで開催するのだから、博物館通りのお店に出てもらわなければ意味がありません。

次に、「晴明の朝市」が行われていたということで、やっぱり「朝」はキーワードの1つだと思いました。なんとなく、朝昼夜で言ったら「朝」が一番この通りに似合うような気がしています。

そもそも、なぜ「晴明の朝市」が開催されていたのか。それは以前学芸員さんに教えてもらった時の記事がありますので、そちらをご参照ください。

そこまで考えたら、「どういうお客さんに参加してほしいか」も見えてきました。それもやはり、普段から博物館通りに来てくださっている方々。打ち上げ花火のようなイベントではなく、息の長〜い村祭り的な感じがいい。規模は限られるかもしれませんが、ちゃんとファンを作っていく方がいいよね、と。実行委員会で話し合ったり、お店の方々と個別で話し合ったりして、先々変化していくことを前提に、「博物館通りで朝を楽しむ」をコンセプトにしました。

photo: ryo koizumi

つまりは、「晴明の朝市」の復活を考えてみた結果、「晴れの(日)」という別なイベントができたということです。もちろん、同じ部分もあるんですよ。実際に何が違って何が一緒なのか?

続きは次回に書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?