くもりのち雨のち晴れのソロキャンプ-ふるさと納税で楽しむ昼と夜-
久しぶりにキャンプ記事です。
今回も飽きずに松本市奈川にある高ソメキャンプ場です。
今年はこのキャンプ場へ毎月行こうと思っていたのですが、9月は行けなかったので達成できませんでした。
去年も9月は行けてなく2年連続となってしまったため来年こそは行きたいところです。
そういえば、鉄火さんが高ソメへ行くと聞いて嬉しくて書いた記事が私の過去一のスキ数を頂いています。
読んでいただいた方ありがとうございました。
今回の記事は写真盛りだくさんで2回に分けて書こうと思いますので、お付き合いください。
はじまり
9月はキャンプへ行くことができなかった。
週末ごとに予定が目白押しだったのと、唯一行くことができる日の天気が大雨警報だったので泣く泣くキャンセルした。
8月前半に行ったのが最後なのでとってもキャンプへ行きたい。
しかし、天気予報を確認すると雨が降る予報・・・
「えーい雨覚悟で行ってしまえ」
ということで、雨想定で松本市奈川にある高ソメキャンプ場へ行くことにした。
いざ高ソメへ
当日の朝起きると空は暗く時折パラパラと小雨が降るような天気だったが、行くと決めたからには行くしかない。
産直所、スーパー、コンビニ、パン屋さんとハシゴして食材を揃え、天気が悪いからなのかこの時期にしては空いている上高地へ向かう道を走りキャンプ場へ向かった。
キャンプ場へ到着すると乗鞍岳は雲の中だった。
しかし、時折青空も見える天気で自分の日頃のおこないの良さを感じた。
受付へ行くと看板猫のつくねくんがテント型の寝床でシェラフを入れてもらってヌクヌクしていた。
さすがキャンプ場の看板猫である。
そして、中に入るといつもの女性のスタッフさんが「お久しぶりです」と迎えて嬉しかった。
これがホームキャンプ場の良いところ。
今回は家にあった薪を燃やしてこいと妻に言われて持ってきたので薪を購入しなかったら、アーリーチェックイン1時間込みで2,100円だった・・・安すぎる。
思わず「計算間違っていません?」と聞いてしまった。
今回のサイトはA-2サイトで、このキャンプ場の中で一番眺望の良いサイトだった。
晴れていれば乗鞍岳を真正面に眺めることができる。
天気予報を確認すると14時ごろから雨マークがあったので急いで設営しなければならない。
今回は雨対策でサバティカルのギリアをシェルターとして使って、寝るのは車中泊にした。
雨予報の時は焚火タープだけ張って車中泊というのが定番だったのだが、今回のサイトはサイズが少し小さく、焚火タープが張れない可能性があったため、ギリアをシェルターとして使いパネルを跳ね上げて小さな焚火をする作戦にした。
とりあえず飲もうではないか
お昼ご飯は来る途中でパクッと食べた赤飯のおにぎり一つだったのでお腹が空いていた。
時間はまだ早いがいつものようにツマミを食べつつ飲み始める。
最初のツマミはスーパーで買ってきたカキフライである。
本当は今回のメインディッシュとしてカキフライを揚げたかったのだが、冷凍のカキフライをスーパーで見つけられず、自分で衣をつけてカキフライを作る気力がなかったので断念した。
しかし、スーパーの惣菜コーナーでカキフライを見つけ、ツマミの第一候補であった刺身盛り合わせを抜いて採用されたのだった。
しかし、あたたかくないカキフライは美味しくない。
そこでこのキャンプ場の設備を活用させてもらった。
それは「レンチン」
使えるものはフル活用する、それがキャンプ。
あたためたカキフライを千切りキャベツと盛り付けて、妻に邪魔だから持っいけと言われたレモンを添え、大阪出張で買ってきたヘルメス(エルメスじゃないのか??)とんかつソースをかけた。
そして、一杯目のビールとして選んだのは、ふるさと納税の返礼品で頂いた伊勢角の虹である。
山の上で食べるカキフライは最高にうまい。
ソースは私にはカゴメトンカツソースよりもうまいのかと言われると私にはよくわからないが甘めで美味しかった。
そして、伊勢角の虹はSOUR IPAという初めて飲むタイプだったが、確かに酸っぱめで甘いソースと相性が良かった。
たまに小雨が降っていたので、これで虹がかかえれば最高だったが、そうは望みは叶わなかった。
さらにツマミを作ってのもうではないか
調子がのってきたのでさらにツマミを作って飲む。
今回のツマミの材料はタンパク質たっぷりのこちら。
サラダチキンはスライスして食べるラー油をかけて簡単よだれ鶏にする。
黒豆はクリームチーズと和え、さらにクリームチーズをカットして食べるラー油をかけた。
クラッカーを忘れてしまったので、製材所のパン屋さんで買ってきたカンパーニュに載せて食べた。
これに合わせるお酒は、先週からチビチビ飲んでいた長野県伊那市は宮島酒店の「斬九郎 冷卸」である。
この時期はひやおろしが出てきて日本酒好きには嬉しい季節である。
この斬九郎はいつも行く酒屋でお勧めされていたので、初めて飲んだが米の味がしっかりして美味しかった。
この日本酒は一杯分しかなかったので、次はレモンを消費するために持ってきたこれまた終わりかけのMaker's Markをハイボールで飲んだ。
ハイボールは生レモンが入るとワンランク味が上がると思う。
思わぬ迷惑客が・・・
そんな感じで飲んだくれているとタイかどこかの東南アジア系のファミリーグループが近くのサイトへやってきた。
子供は日本語を話し、親は母国語を話していたので、日本に住んでいるのだろう。
車はここから遥か遠くの千葉県のナンバーだった。
音出しNGがこのキャンプ場でスマホで音楽だかYouTubeを流しながら歩いてきたので嫌な予感はしていたのだが、これが中々迷惑なファミリーだった。
子供は平気で私や他の人のサイトへ入ってきて普通に目の前を横切るし、親はそれを注意しない。
親は親で大声で話しながら宴会を始めた。
日本語以外のアジアの言葉ってなんであんなに早口でうるさく感じるのだろう。
もしかして、外国の人からすると日本語も同じなのかもしれないが。
総勢8人くらいだっただろうか、テントは海水浴で張るような頼りないテントで、宴会は雨予報なのにこちらも頼りなさそうなタープの下で行われていた。
せっかく久しぶりにのんびりしにきたのにこれはたまらない。
しょうがないのでイヤホンでradikoを聞きながら過ごした。
雨を楽しむ
中々雨が降らないなと思っていると夕方から雨足が強まってきて、東南アジア系ファミリーグループの声を打ち消してくれた。
これほど雨がありがたいと思ったことは無いかも知れない。
雨が降ると散歩へ出かける気にもならないので、炭をおこすことにした。
今回は少し前にふるさと納税の返礼品で頂いた小型の焚き火台を持ってきた。
雨が降っても小型のものだとギリアのパネル跳ね上げの下で焚き火をすることができる。
今回のメインディッシュは久しぶりに単純に肉を焼くなので、この火を使って炭をおこす。
大きめの炭を入れてしまい中々炭に火が入らないので、のんびりと見守りながら二本目のビールを開けた。
二本目のビールはこれまたふるさと納税の返礼品で長野県東御市から頂いたオラホの東御市発足20周年記念ビールである。
他県でオラホのビールを売っているか知らないが、長野県内だとスーパーでも売られている。
「オラホ」とは長野県の方言で「私のところ」というような意味である。
シンプルに肉を焼き、うまいビールを飲む
今回使った焚き火台にはスリットが入った鉄板があり、脂の多い肉を焼くのに適している。
そんな鉄板で焼くのは、これまたふるさと納税の返礼品で頂いた牛肉である。
これは私の生まれた村のものなので、リアルなふるさと納税となる。
小さな村だが市町村合併も乗り越えた村なので頑張って欲しいと毎年それなりの額を納税している。
この肉と産直所で買ってきたシシトウを焼いて、雨音を聞きながら食べた。
なんとオツなシチュエーション。
美味しい肉が焼き上がったところで、本日一番楽しみにしていたビールを開けることにした。
それは、これまたふるさと納税返礼品の伊勢角の「ねこにひき」である。
このビールは9月に松本城で開催された松本クラフトビールフェスティバルで飲んでとっても美味しかったものである。
普通に買おうと思ったらなかなかのお値段がしたので躊躇していたところ、ふるさと納税の返礼品にあったので注文した。
私は今年飲んだビールの中でこれが今のところ一番である。
お値段は高いが、それ相応の価値はあると思う。
松本クラフトビールフェスティバルではこれのドラフトがあのお値段で飲めるとはかなりお得だった。
ねこにひきを飲みながら美味しい牛肉を塩とわさびで食べた。
脂の多い牛肉は塩とわさびで食べるのが一番美味しいと思っている私にとって、美味しいわさびは外せない。
今回もこのメニューに合わせてスーパーで長野県は安曇野のマル井の粗切りわさびを買うつもりだったのだが、それが売り切れていた。
途方に暮れてS&Bのわさびで妥協しようか迷いつつ普段は行かない観光客向けのお店によると、マル井のではないが安曇野の粗切りわさびを手に入れることができた。
本当にありがたかった。
そんなわさびと美味しい塩で牛肉を食べたが、間違いなく美味かった。
雨音を聞きながら美味しいビールと牛肉とわさびを食べる。
なんて幸せなのだろう。
コーヒー焙煎と秋の酒
肉も食べ終わり、残った炭火で翌朝飲むコーヒーの焙煎を始めた。
今回はインドの豆を選んでみた。
いつものは焚き火焙煎になってしまい火力が強くて焦がしがちだが、今回は炭火でじっくりと焙煎したのが良かったらしくいい感じに焙煎することができた。
焙煎も終わったので焚き火に切り替える。
焚き火のお供は私がよく買いに行く亀田屋酒造店の秋限定 「アルプス正宗 純米吟醸 秋麗」である。
お店へ行った時に勧められて買ってきたものなのだが、美山錦の純米大吟醸と純米吟醸を1:1でブレンドした珍しいお酒で、中口なので食後にのんびりと焚き火を撫でつつ飲むのにちょうど良かった。
雨が降る中で美味しい日本酒を飲みながら小さな焚き火を眺めるのはとても乙なものである。
この日は新月の付近だたので晴れていたら星空撮影に夢中になり、こんなにのんびりと焚き火を眺めることはなかっただろう。
雨は雨でのんびりできて良かった。
今回薪にしたのは数年前にリンゴ農家さんから貰ってきたリンゴの木の枝である。
乾燥は十分だがリンゴも広葉樹らしくしっかりと燃やしてあげないと不完全燃焼で煙がすごかった。
そんな感じで焚き火を楽しんで煙に蒸されたので、寝る前にシャワーを浴びて22時前には車の中で眠りについた。
久しぶりの車中泊は中々快適だったが、枕のチョイスを間違えたせいなのか首肩が凝っていた。
つづく。