シェア
伊藤馨/いとうけい
2020年7月20日 01:08
はじめにFacebookで照明のデザインの教本みたいなのってないんですか?と聞かれて、不勉強なのもあり、Francis ReidのStage Lighting HandBookしか、思いつかなかった。https://www.amazon.co.jp/dp/B00G24TFR2/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1この本には、照明のデザインと
2020年7月20日 01:10
時間と空間にトラップをしかけること実際に照明をデザインしていくという時に、僕がすることは作品の中で重要だと考える場面をピックアップする。これはある舞台上の状態での止まった画を抜き出す作業である。ある瞬間のある状態を印象付けたいと考える場所を選んでいくことを中心にしている。ある場面の俳優やダンサーの動きに合わせて照明が変化していくだけでなく、先に必要な場所に必要な明かりをつけていようなことが必
2020年7月22日 23:35
前回の終わりに具体的なデザインについては、明かりの角度について明かりの色について明かりの明るさについてシーンという概念についてキューという概念についてシーンとキューの組み合わせについて照明をデザインしていくためのフックについて最小限の照明についてというような章立てで書いていこうと思う。とか、書いていたけど、超重要なことを説明していなかった。それは、デザインの強度について
2020年7月26日 04:09
前回までのおさらい舞台照明のデザインには、強度が必要という話をした。この点をもう少し追記しておく。この強度というのは単に明るさとか派手さみたいな意味ではなく、デザインそのものが持つ強さ=作品に対してマッチしているかどうか。が、一番大事だ。おい、前回「美」とか言ってたじゃねえか。とか言わない。舞台の世界ではその意味がどうあるかに関わらず、「調和」による「美」が貴ばれる。この「調和」という
2020年7月28日 15:57
まず、このnoteについての前提条件を説明していなかったので、今更ながら、追記したいと思う。このnoteのマガジンについて このnoteのマガジンはすでにお気づきの方もいると思うけれども、舞台照明のデザインがこれを読むと出来る。というような「できるシリーズ」ではなく、僕がデザインの型や様式としている概念や実際を文字化しているものである。しかも、舞台照明(演劇、ダンス)をデザインするときの僕が思
2020年7月30日 01:28
はじめに前回は、基本となる四方向の照明の見え方についてのことを書いた。また、前、後ろ、下手(向かって左)、上手(向かって右)の照明を付けた状態(トップ画)がスタンダードだと書いた。これは本当でもある部分が多いが嘘でもある。照明を点けるという意味でのスタンダードであって、ここからどうするか。というのがデザインの話になってくる。この角度の項では、明るさの違いとか色を変えるとか、それによる見え