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旅の3日目その2 バスで急病人が…!


現在旅行3日目
これまでの経緯はこちら。

そもそも購入の時点で違うバスターミナル発のチケットを購入していた私。

早めにターミナルに着いていてGrabですぐに配車出来たから乗れたものの、結局1時間かけて元のバスターミナルに戻って来てしまったというおとぼけぶり。

今日はメルシンから17時最終のフェリーでティオマンまで行く予定。
バスのメルシン到着予定時刻は15時。

バスはマレー半島を西から東へ横断、約6時間の旅。

クアラルンプールの街を抜けると、あとはひたすら椰子の木のプランテーションの中をバスは走り抜けていく。

どこまで行ってもひたすら椰子

やがて渋滞にはまった。
むむむ、乗り継ぎ大丈夫かな。
少々不安になる。

12:40
1回目のトイレ休憩のとき、私の前に降りた若い女の子がマレー語で運転手に何か話している。

トイレから戻ると、何やら係員が2人来て、彼女にマレー語で何か聞きながらどこかに電話しているので、ひょっとして彼女も私と同じフェリーで事情を説明して貰っているのではと思い、ドライバーに

「17時発のフェリーを予約しているけどあとどのくらいで着きますか?」

と聞くと怒ったような調子で強く言われた。

「まだあと4時間はかかるし、渋滞とかもあるし、約束はできないよ!」

うわー。またチケット取り直しか!

やがて、先程の女の子の周りで中国語の会話が飛び交う。それを聞いてやっと事情が飲み込めた。
彼女は具合が悪く、今、救急車を係員が呼んでいて到着を待っているところだという。
無理してメルシンまで行くよりも、救急車でとりあえず検査だけでもして貰ったら安心できるとか、5、6人の男女が彼女を囲んで、心配したり励ましている。

そうか、緊急事態が発生しているときに、マレー語がわからない私が、不用意に自分の都合だけで到着後時間を聞いたからドライバーは怒ったのだ。

わたし、完全に空気読まないで文句言うババアだった!!!(T_T)

彼女がだいぶ良くなったからこのままメルシンまで行くと言っていたのは、私や周囲に遠慮してのことだったのではないか。
大変申し訳ない…。

そして周囲で彼女を心配していた中華系の人たちは彼女の友達だと思ったら偶然乗り合わせただけの乗客らしい。

「あなた、華僑?」
と、具合の悪い女の子に聞いていたので、初対面なのだと分かった。

マレー人のおじさんはマレー語で優しく具合の悪い女の子に話しかけている。
リラックスとかいう言葉や穏やかなゼスチャーなどから「大丈夫だよ、心配することはないから落ち着いてね」というような励ましをしていたのではないか。

日本だったら、こういうとき遅れる事に文句を言う高齢者が必ずひとりはいるけれど、まさに言葉が分からなくて空気が読めなかった今日の私のことだが、
乗客は誰一人文句を言わず、見ず知らずの具合の悪い女の子を励まし、慰めていることが素晴らしいとマレーシアの人々に尊敬の念を抱いた。

やがて救急車が来た。


私の隣の席の女の子が具合の悪い女の子に救急車の到着を告げようと「Miss,Miss」と呼びかけるが彼女は頭を上げない。
私が中国語で「救急車が来たよ」というと、ハッと顔を上げ、「謝謝」と言ってバスを降りて行った。

救急車では医師が診察しているのが見える。
ドライバーや、スタッフが慌ただしくなったので、隣に座っていたマレー人の女の子に「彼らは何と言ってるの?」と尋ねると、どうやら彼女の状態はあまり良くないのでこのまま救急車で病院に行くとのこと。

14:15
彼女と荷物を下ろし、バスは発車した。
メルシン宿泊確定となった私は、ティオマン島の宿に連絡を入れ、メルシン着後、明日のフェリーチケットを買ってから連絡すると伝え、予約サイトで今宵の宿の予約を入れた。

フェリーのサイトを見ると、まだ空席があるようなので、こちらは着いてからにしようと決めた。

15:36
ムアザムシャー バスターミナル。
トイレから戻ると、ドライバーがマレー語で乗客に何か呼びかけている。
Mersing jettyと言っていたので、近くにいた人に、「彼は何て?」と尋ねると、このバスはメルシンには行かないから、フェリー乗り場に行くなら隣のバスに乗り換えるようにということらしい。
慌てて全ての手荷物をひっつかみ、車腹からバックパックを引張り出し、隣のバスへ。
教えてくれたお兄ちゃん、ありがとう!

16:42
クアラロンビンバスステーション

何のおさかな?

17:08
タンジュンゲモ
ティオマン島行きの船はここからも出ているらしい。

17:51
約3時間遅れでメルシンバスターミナル着

クアラルンプールからバスとフェリーでティオマン島に行く方には、最初からメルシンで1泊する予定にすることを強くお勧めいたします!


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