暑い日は冷水がいい

冷たい水が好きだ。

ノドが乾いた時は冷水が一番いい。
麦茶や炭酸水も悪くない。
でも僕が一番好きなのは冷水だ。

昔はあちこちの名水を取り寄せて試してみたりしたが、水道水に落ち着いた。
普通の水道水をブリタのポット型浄水器に入れ、冷蔵庫のドアポケットに入れて置き、それを飲むのだ。

ブリタ 浄水器 ポット マレーラ ろ過水容量1.15L 全容量2.4L マクストラプラス カートリッジ 3個付 【日本正規品】

今の時期だと、起き抜けに飲み、朝食を食べながら飲む。
昼間も渇きを覚えたら飲むので、台所にはデュラレックスのグラスを水専用で一つ置いている。
洗って水切り台に置いておくと、またそれを使って飲むので、食器棚に戻す暇がないのだ。

スポーツする時の補給も水がいい。
2021年11月、ロードバイクから落車し、左上半身の鎖骨と肋骨をほぼ全て折り、血気胸で呼吸困難になって、ドクターヘリで救急搬送された。
執刀医が「普通は死んでます」と語るほどの大怪我で、最初は歩くことすら困難だったが、9ヶ月経った今では30分くらい走られるようになった。
走った後に飲む冷たい水は心からうまいと思う。

山登りする時はサーモスに氷を入れ、そこに水を注いで持って行く。
山頂で飲む冷水は一層うまいし、転んで怪我をした時に傷の洗浄にも使える。
熱中症になりそうな時は頭から水をかけることができる。
スポーツドリンクだとこういう使い方ができない。
水は汎用性が高いのだ。

冬の登山では水だけでなく、チャイを作って持って行くことが多い。
12月の三瓶山で飲んだチャイは旨かった。

いつもブリタの水を飲んでいると、フィルターを交換すると味が変わることにも気づく。
新しいフィルターのほうが旨いのだ。
ブリタは本体よりもフィルターが高いが納得である。
なお、内側が僅かだが汚れるので、年に2-3回は分解洗浄したほうがいい。

水は基本、常に同じ味なので、変数のほとんどは自らの体調になる。
水を飲んでどう感じるかは、身体を理解する手助けになる。
あれ？水の味がいつもと違うぞ？と思ったら要注意だ。

食事中もたくさんの水を飲む。
初めて一緒に食事する人が軽く驚くほどだ。
わざわざ注ぎに来てくれる店だと申し訳ない気持ちになり、自然とセーブしてしまうので、自由に注げる店はとても嬉しい。
ただ、ぬるい水を出されると夏なんかは食事が進まなくて困る。
冷やしたら水の個性がわからなくなると言う人もいるが、僕は個性が知りたいのではなく、おいしく飲みたいのだ。
ワンドリンクオーダーの店でも、積極的に水を頼むし、なければ炭酸水にする。
酒を飲む時も、日本酒やワインであれば必ず水を飲む。
度数が高めなので和らぎ水を飲まないとアルコール代謝が進まないのだ。

父が亡くなる数日前、泊まり込みで世話をしたが、最後に欲した飲み物は冷たい水だった。
清潔でよく冷えた水がいつでも飲めるのは、日本の歴史の中では直近の70年ほどでしかない。
世界ではまだ清潔な水の入手が難しい地域もある。
今日もおいしい水が飲めることに感謝している。