快食ボイス244・将来、世界で一番おいしい中国料理と韓国料理は日本にあるかも?

■ 日本の食文化の可能性

はい、こんにちは。シャオヘイです。快食ボイス。
今日は、日本という国はもしかしたら、東アジアの食文化を今後、一手に引き受ける可能性があるのではないかという話をしてみたいと思います。

■ 中国料理の影響と東アジアの料理文化

東アジアで食文化が発達している国というと筆頭は中国です。
もう圧倒的です。
日本料理って、今でこそものすごく人気があって、実際素晴らしいし、僕も自国の文化なので、ものすごく誇りに思っている素晴らしい食文化だと思うんですけれども、世界的に見ると、歴史的に見るとやっぱり中国料理って圧倒的なわけです。
この中国料理、またその影響を受けた韓国料理、それから台湾料理などが、東アジアの料理の中では代表だと思うんですけれども、台湾については、ちょっと僕知見がないんですが、韓国料理については割と、実際に現地にも行っているし、歴史も勉強しているし、韓国という国の歴史とかなんかもそこそこは学んでいます。
過去において韓国という国は料理人をあまり尊重しないというか、どちらかといえば、蔑視してきた文化があるのです。
これは儒教という考え方を取り入れた結果です。
僕は料理人の地位がもっと向上すればいいと思って昔から活動しているので、それは残念だし悔しいなという思いがあるんですけれど、国の考え方、地域の考え方なので、僕のお気持ちを表明しても仕方がないわけです。
そういう文化だということです。
なので韓国には100年を超える料理店というのが、僕の知る限りではイムンソルロンタン1軒しかなんです。
それぐらい歴史の長い料理店がないんです。
日本なんて100年を超える店がめちゃめちゃありますからね。
それだけ日本という国は歴史とか、昔ながらの料理法とか、またその料理に対してリスペクトがある国であると思います。
足らないと思いますけどね。
足らないと思うけども、あると思います。
まさにそのことが、日本という国が世界に冠たる美食大国になっている、その源泉だと思うんです。
だから僕たちがそういうことをやっている料理人たちに対するリスペクトを失ってしまったら、日本の世界に冠たる料理大国という根幹は失われると思います。

■ 東アジアにおける総主国

東アジアにおける総主国は歴史的に見て、2600年ぐらい前から東アジアの盟主であり、世界で最も文明の発達していた国、中国なのです。
この国の料理は本当すごいですけれど、なんかね、中国本土では新しい料理をどんどん作ることが良きことというふうに思われていて、古い料理を尊重しないという風潮が続いているように感じます。
これ、古い人はみんなご存知だと思うんですけれど。
例えば担々麺は、広島においては汁なし担々麺という風に言われていて、中国においては担々麺ですけれど、これなんか一回ほぼ滅びてますから。
政府が歴史ある料理だからちゃんとやろうぜみたいな感じで盛り返して、一応まだ今ではそこそこはありますけれども、そんな感じですからね。
韓国もそうなんですよね。
韓国とか中国って新しい料理を見出して、それを流行らせるのが料理人の誉れみたいなところがあるんです。
日本では昔ながらの料理をいかにおいしくして、より本質的に、その料理の本質に至るのか、みたいなところがあるじゃないですか。
麻婆豆腐だったら麻婆豆腐という料理の本質を外れないでいながらも、過去で一番おいしいみたいなものすごい難しいことをやろうとするわけです。
でも僕はこれが日本の料理人たちの素晴らしさだと思うんです。

■ 日本の料理人の素晴らしさと将来の可能性

だからもしかしたら、50年、100年後には世界で一番おいしい麻婆豆腐は中国ではなく、四川省成都ではなく、陳麻婆豆腐店ではなく、日本のどこかにあるみたいなことになる可能性は高いと思います。
実際、麻婆豆腐に対する熱量というのは中国本土よりも日本の方が僕は熱いと思っているので、そういうことって起きるんじゃないかなと思うんですよね。

■ 日本の食文化の魅力と他国料理に対するリスペクト

僕たちはもっと料理人にリスペクトを払うべきだし、料理人はもっと料理バカになって、日本は今でも世界で一番ミシュランの星が多い都市が東京になっているわけです。
これから、日本の魅力の一つというのは食事の美味しさというのが重要になってくると思うんです。
寿司とか天ぷらとか、もちろんそういうのはトップレベルがあるのは当然ですけれど、僕は中国料理や韓国料理の一部において、日本の方がおいしいと言われる時が50年後に訪れるのではないかと感じているんです。
なぜかというとそれらの昔の料理に対するリスペクトが日本の方が深いからです。
日本の中国料理人、韓国料理人に頑張ってもらいたいと思います。
あなたたちの仕事が世界で一番美味しい中国料理であり韓国料理になり得るのではないかというふうに僕は感じています。
ではまた。

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