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ゲーム音楽を語る#42〜『エンディング』(『Pokémon LEGENDS アルセウス』)

ダイパ世代じゃないけど、その想いを想像しただけで泣きそうになります。

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

一昨日の日曜日に『Pokémon LEGENDS アルセウス』のサウンドトラックが届きました。
今作は2年前にがっつりハマり、全てのポケモンと出会う過程で『ポケットモンスター』というゲーム本来の楽しさを思い出させてくれる作品でした。
ゲーム自体も本当に面白かったですし、ゲーム内で聴けた音楽はどれも本当に素晴らしかったですね。

ゲーム自体は2年くらいプレイしていませんが、音楽と共に思い出しても本当に楽しかった記憶しかないですね。
これまであまり『ポケモン』をプレイしてきませんでしたが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』ではシリーズ初のポケモン図鑑完成までやり込むくらい遊びましたね。
ソフト1本だけで全てのポケモンを捕まえられる仕様だったのもありましたが。
僕は兄弟と『ポケモン』をプレイすることはありましたが、家庭の事情でソフトは1本だけでしたし、歳を取ってからは僕の方が『ポケモン』から離れてしまったこともあってポケモン図鑑の完成なんて夢のような話でしたからね。

ということで、今回はサントラが届いたばかりの『Pokémon LEGENDS アルセウス』のゲーム音楽について語ります。
サントラを一通り聴きましたが、1番印象に残っている『エンディング』についてです。

前回のゲーム音楽はこちら。


エンディング

『エンディング』はゲーム『Pokémon LEGENDS アルセウス』のスタッフロールで流れる楽曲です。
原曲は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で流れる『209ばんどうろ』となっています。

原曲は穏やかなバラードですが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』のエンディングで使用された曲は軽やかなポップス風のアレンジに仕上げられていて、煌びやかで明るい雰囲気となっています。
初めて聴いた時は何とも思いませんでしたが、クリア後に調べたところ、原曲の背景にあるものを知って胸が熱くなりましたね。

原曲である『209ばんどうろ』はシンオウ地方のヨスガシティとズイタウンを結ぶフィールド「209番道路」で流れます。
その他にも「212番道路」と「222番道路」でも使用されており、小太鼓と金管楽器を使った勇ましいイントロから始まるものの、全体的にしっとりとしたバラードタイプのフィールド曲となっています。
ピアノによる優しく繊細なメロディーは、聴く人にノスタルジックな気分を引き起こさせるものであり、ストーリーも中盤に入り、いよいよ遠くまで来たんだなとプレイヤーにひしひしと感じさせるようなBGMとなっています。

『ダイヤモンド・パール』の道路BGMの中でも際立って人気の高い曲ですが、さらにこの曲の存在感を深める要素として「廃人ロード」というものがあります。
この「廃人ロード」とはポケモンのタマゴの孵化を行う際に利用される道路のことで、209番道路を利用する行為は通称「ズイマラソン」と呼ばれていました。
ズイマラソンは209番道路とズイタウンと210番道路をひたすら往復するというもので、一直線に繋がるこの道は孵化を行うのにうってつけの場所でした。
僕も高校生の頃、クラスメイトが『ダイヤモンド・パール』でひたすら同じ道を走っているのを見かけていましたし、僕自身も意図せず『ブリリアントダイヤモンド』で同じ道を走り続けていました。
このズイマラソンをひたすら行ったプレイヤーにとっては209番道路のBGMをたっぷり聴くことになるので、特別な思い出になっているのです。

そんな印象深い『209ばんどうろ』ですが、真の『ダイパリメイク』である『Pokémon LEGENDS アルセウス』のエンディング曲として採用されました。
原作ファンの思い入れのあるBGMがエンディングに採用されたというだけで泣きそうです。
さらにサントラのライナーノーツにて、実は原曲は調整を誤り本来意図したものではなかったという事実が明かされました。

209ばんどうろの曲を作った時に仕上げを間違えて、副旋律をメロディにしてしまいました。本当は高い方が主旋律だったので、今作で本来の姿を取り戻せて良かったです。

『Nintendo Switch Pokémon LEGENDS アルセウス スーパーミュージック・コレクション』

『209ばんどうろ』はプレイヤーからの人気も非常に高木ですし、元々エンディング曲のようなノスタルジックで勇壮な雰囲気を兼ね備えているため、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の冒険を締めくくるのにふさわしい曲であると言えますね。



まとめ

こんな感じで、『Pokémon LEGENDS アルセウス』のゲーム音楽『エンディング』を紹介しました。
エンディングで流れる楽曲ですが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の楽曲の中で1番好きですね。
通常のフィールド曲がエンディング曲に抜擢されるのは中々に異例な気もしますが、その背景を知るとまた一段と胸にくるものがあるBGMです。
『ダイヤモンド・パール』の時は『ポケモン』から離れていましたが、当時プレイしておけば良かったと少し後悔もしていますね。
できることならこの感動を味わえる人でありたかったのですが、過去は変えられないので想像するに留めておきます。

それでは、また。

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