Xeon777

東京の某私立大学で経営企画の事務職員として働いています。 大学⇒大学の転職歴があり、こ…

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東京の某私立大学で経営企画の事務職員として働いています。 大学⇒大学の転職歴があり、この仕事自体はもう四半世紀ほど。そんな歳になってきたせいか、後進育成やこの仕事に関心を持つ若い方々への情報提供が最近のテーマです。

最近の記事

【一度は通って欲しい道】大学の経理について

こんにちは。 経理って、民間企業への就職においては、なかなか興味を持たれにくい。というか、そもそも就職するまでに簿記とかやってないと、まず選択肢に入らないですよね。 私立大学に限定した話になりますが(国立法人は違います)、『学校法人会計基準』という独特な会計ルールがあり、この特殊性が大学の経理という仕事と、経理に関する知識の重要性をきわだたせています。 今日はこの学校法人会計基準にまつわるお話しです。経理と聞くだけで 「ウエ〜っ」 となってしまう方も、知っておいて損はあり

    • 【花形?】学生さんと直接会う仕事

      人の目にふれるフロント業務 こんにちは。 新卒採用を目指す方の多くがイメージする(憧れる)のは、やはり自分自身が学生の間に接した職員の姿。すなわち、学生さんを直接支援する立場でしょうね。 事務職員とは言っても、ただ定型業務に従事するだけではありません。 自分が勤める大学に通う学生さんに、本当に幸せになってほしい、充実した学びを実現して欲しい、と願って、信念を持って学生さんに接する職員の方は、実際に多くいらっしゃいます。 その姿に感銘を受けて、自分もこういう仕事がしたい

      • 異動≒転職?大学職員のポジションチェンジは大変!?

        こんにちは、Xeon777です。 今日は仕事内容のお話をします。 一言で 「大学職員」 と言っても、何をする仕事なのか正確にイメージできている人は、実際に中で働いている人以外では少ないかもしれません。 ご自身が大学生の時に見ていた事務職員の姿から、なんとなく想像するしかないですよね。 そうすると、おそらくは教務の窓口や図書館にいる人、奨学金の相談に行った時に対応してくれた人・・・あたりに限られてくるのではないでしょうか。 もちろんこれらも大学職員の仕事ですが、実際は学生

        • 改めて大学職員という仕事を考えたい

          ものすごく久々に投稿します。 この間、コロナと教育の関係も少しずつ変わってきて、大学を取り巻く情勢もまた変化しつつあると感じ、改めて日々思っていることをnoteに書き溜めて行こうと思いました。 改めてですが、私自身は四半世紀近く、ずっと私立大学の事務職員として働き続けている40代です。東京のとある私立大学に勤めつつ、妻と二人の子供と静かに暮らしております。 自分で言うのも何ですが、義務教育を受けている頃から今に到るまで、割と マジメに頑張ってきたと思う人間なので、それが実

        【一度は通って欲しい道】大学の経理について

          私立大学の経営について 〜その2〜

          皆さんこんばんは。 前回に引き続き、私立大学が他の組織や国立大学とどう違うのか、について会計基準の特殊性をキーにしつつ、もう少し述べてみたいと思います。 高度経済成長期の日本では、私立大学が高等教育(高校卒業後に受ける教育、という意味での)機関に占める立ち位置は、(量的拡大を支える基盤という意味で)事実上の中心的なものになっていました。一方で各私立大学の財政状況は芳しくなく、もはや公的支援は必要不可欠となってきた背景から、国庫を投入するためのアカウンタビリティ対応として『

          私立大学の経営について 〜その2〜

          私立大学の経営について 〜その1〜

          おはようございます、Xeon777です。 本記事をお読みいただけている皆さんは、既に大学を卒業された方々でしょうか?それとも在学中?これから受験? 日本の大学構造を考える時、受験方式の違いから「国公立大学」と「私立大学」という区分は少なからず意識されることと思います。「国公立」はわかりやすいですよね。国や自治体が運営している、というイメージに直結する名称ですから(実際は少し違っているのですが、それはまた別記事にしましょう)。 では「私立」って?誰が運営しているの?誰が作

          私立大学の経営について 〜その1〜

          教育の今後とDX

          初めまして、Xeon777です。 新卒以来、20年以上にわたって高等教育の世界で仕事をしてきた者です。業界の中では比較的、キャリア形成の機会(運、出会いも含めて)に恵まれてきた方だと思っており、我ながら稀な育ち方をしてきたと自認しています。 ここ近年は、2つ目の職場で大学経営のDX(Digital Transfer)推進を中心に仕事をしてきました。世の中DX、DXと急激にバズワード化していますが、その本質や目指すところ、手法については、業界毎に多種多様な議論が活性化してい

          教育の今後とDX