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改めて大学職員という仕事を考えたい

ものすごく久々に投稿します。
この間、コロナと教育の関係も少しずつ変わってきて、大学を取り巻く情勢もまた変化しつつあると感じ、改めて日々思っていることをnoteに書き溜めて行こうと思いました。

改めてですが、私自身は四半世紀近く、ずっと私立大学の事務職員として働き続けている40代です。東京のとある私立大学に勤めつつ、妻と二人の子供と静かに暮らしております。

自分で言うのも何ですが、義務教育を受けている頃から今に到るまで、割と
マジメに頑張ってきたと思う人間なので、それが実ってか、幸いにも食べる
には困らない生活を有り難く送らせていただいています。

しかしこれからの時代、自分のような学び方、働き方だけではない、新しい価値観がどんどんと評価されてくるのだと日々感じています。
自分の子どもたちがどのような仕事に就くのか。どのような家庭を持つのか。想像もつきません。自分のようになれ、と押し付けることもできません。それが正しい保証など一切ないのですから。

親として、社会人として、これからの生き方や働き方を模索している全ての人に、ひとつの事例として何かお伝えできることがあれば、という些細な気持ちからnoteを始めてみました。

さて、前述のように20数年にわたって大学職員という働き方を続けている私
ですが、こうも長くやっていると色々なことが身の回りに起きるもので、ご縁もあったりで現在2つめの職場(大学)で働かせてもらっています。

まだこの業界では民間企業ほどには転職が当たり前ではなく、特に大学⇒大学というのは(居ない訳ではありませんが)割とレアなケースと考えられるようです。

そんなレアケースに該当するせいか、前職の仲間からは

「どうして辞めた(移った)の?」

と聞かれたり、現職の仲間からは

「どうしてウチへ来たの?」

と聞かれたり。

さらには現役の学生さんから

「大学職員になりたいんですけど、どうしたら良いですか?」

と聞かれたり。ということが、ここ数年増えてきました。

世の中、先が見通せない(いわゆるVUCA)時代がまだまだ続きそうですよね。

新型コロナウイルス、紛争、難民、円安、インフレ、etc...

特に不況等で民間の採用が細い時期は、何かと大学職員に注目が集まります。私自身が新卒採用の時もそうでした。1999年(恐怖の大王が降ってくる年!!)に就職活動をして、2000年に入社する。
そう、いわゆる「就職氷河期」「失われた世代」のド真ん中です。

当時、同期で最終的に採用されたのは自分を含めて14名でしたが、その枠を目指してなんと一次試験には800人(!!)がエントリーしていたと後で聞きました。30倍以上の倍率です。

一方で多くの大企業が採用を控えたり、あっても数名というような厳しさの中、学生時代の友人にはやむなくフリーターとなってチャンスを待つ者、他に選択肢がないのでとりあえずシステム・エンジニアになる者(この時期、ITバブルと重なっており、どこでも良ければエンジニアだけは採用枠が大量にあったようです)が多くいました。

その頃と状況が近いのでしょうか。最近はまた、大学職員志願者が増えている感じがします。新卒も、中途採用も、です。

社会情勢を読んで、採用のあるところやお仕事的に安定しているところへ
流れるのは、至極当然のことだと思います。
そして、決して間違ってもいないことだと思います(逆に厳しい選択をするのも、間違っていないと思います)。

ただ、この大学職員という仕事はどうも、なかなか正確な仕事内容やイメージが伝わりにくい(苦笑)。

新卒の学生さんはもう、内定獲得に必死でしょうから、とにかくエントリーシートの内容や面接でお話しになる私立大学という世界は美化されまくっています。

OB訪問とかで直接に聞きに来てくれれば良いのでしょうが、昨今はなかなか
そういう機会も少ない感じです。

でも私としては、一緒に働きたいと思ってくれる仲間が、若手がたくさんいるというのは嬉しいことで。ならば少しでも多くの方に、ある程度ただしいイメージをお伝えしておきたい。

こういう世界だよ、こういう仕事だよって、少しでも多くの方に知っていただくには、noteのようなツールが良いのかと思いました。

最初にお伝えしておきます。そして一貫してお伝えしていきます。

大学職員は素敵な仕事です。

その本質にたどり着いた者にとっては、本当に魅力的な仕事です。

ただ、決してきれいごとだけではありません。見たくも、聞きたくもないような事もありますし、辛いことや逃げ出したいこともあります(楽しいだけの仕事なんてこの世にはありえないのは当然ですが)。

一緒に働くなら、せめて後悔なく選んでもらって、できるだけ長く働いてほしい。そう心から思います。

そんな想いを込めて、次回からこの仕事について色んなテーマで、
一つひとつご紹介していきたいと思います。

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