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#一駅ぶんのおどろき
ワンタップのスキでも
寝ぼけ眼で枕元に置いてある筈のスマートフォンを手繰り寄せようと、布団を這い出した腕で辺りを探す。狭い部屋だからすぐ見つかって、わたしは片手で掴むには大きいそれを布団の中まで引きずり込んだ。煌々と輝くディスプレイが眩しい。痛さに仏頂面になりつつ、わたしはロック画面に表示される通知に目を凝らした。そしてある文字を見た瞬間に一気に覚醒して、勢いよく跳ね起きる。このところ寒さに敗北しっぱなしだったけど、
もっとみる寝ぼけ眼で枕元に置いてある筈のスマートフォンを手繰り寄せようと、布団を這い出した腕で辺りを探す。狭い部屋だからすぐ見つかって、わたしは片手で掴むには大きいそれを布団の中まで引きずり込んだ。煌々と輝くディスプレイが眩しい。痛さに仏頂面になりつつ、わたしはロック画面に表示される通知に目を凝らした。そしてある文字を見た瞬間に一気に覚醒して、勢いよく跳ね起きる。このところ寒さに敗北しっぱなしだったけど、
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