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大学生向け個人でやりたいことをやるための資金調達のススメ

昨日(2021/05/06)、学生や個人でも獲得できる助成金についてtwitterに投稿し少し反響がありました。

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ここで伝えたかったのは自ら何かを生み出し、それを社会での価値に繋げられるor繋げようとしてる人(学生含む)にはお金が集まるチャンスがあるということです。

このnoteでは大学生などの個人でも獲得できる資金調達先のまとめと、その際に重要になることを簡単にまとめています。*資金調達先は最後にまとめてあります。

<簡単な自己紹介>
僕は個人で獲得できる資金を大学生の時かもらっていてだいぶ助けられました。獲得した資金はこちらですが、

・未踏(約200万)
・未踏アドバンスト(約1000万*)*個人での上限は500万
・異能vation(500万)
・NEDO-NEP事業(500万)
・学振DC1(約1000万)

こうして振り返ると3000万円近く自分のやりたいことをするために資金を獲得していたことになります。
(自分が代表を務めている会社でも合計約4.5億円ほど資金調達をしていますがそれは法人としての資金調達なので今回は除外しています。)

本来、大学は自分のやりたいことを見つけてそれを社会における価値に繋げる方法論を見出す場所だと思います。そのためには時間をお金に変えるだけのアルバイトをするよりも、自分が生み出したもので資金を調達し、それに価値がどれくらいつくのか?を実践して理解することが重要だと思います。

ここで紹介するような公募型の助成金は自分のやりたいこととその社会的意義を申請書として書き、必要であれば面接を経て審査員から採択されることで資金を獲得することができます。資金を獲得している人の多くには共通項があります。

<資金獲得者の共通項>
1. すでに自分のつくるものの試作がある
2. 自分がつくるものの価値を他人に伝えることができる
3. 周りに採択された先輩or後輩がいる

1 の「すでに試作を作っている」は最も重要です。何もなければただの個人の妄想としか見なされないものが、試作があることで具体的な実態が見えてきます。試作物を通してこの人を採択すればこんなものが生み出されるんだなと具体的なビジョンを相手に与えることができます。逆にすでに作っているものがある人はその価値を正しく伝えられれば採択の確率は大幅に上がります。

2 の「つくるものの価値を他人に伝えることができる」は試作物があることが前提で重要です。例えば、ものすごい早いミニ四駆(ラジコン)を作ってる個人がいたとします。その人が「僕のミニ四駆は最高に早い!世界で一番早いミニ四駆を作るのでお金をください!」と主張しても採択はされないでしょう。しかし、同じネタでも「私と同じくらいのミニ四駆に情熱を傾けている人は日本・世界に〇〇人いてそうした人々を増やすためにミニ四駆を作るための技術を汎用的に公開しその本質的なおもしろさを正しく伝えるための環境含めて最強のミニ四駆をつくります」といった提案であれば見え方も異なってきます。流石にミニ四駆では採択されないでしょうが、個人が持っているオブセッション(偏愛・フェチ性)を社会の価値に繋げるストーリを無理なく構築し伝えられればニッチなテーマでも資金の獲得につながる共感を得ることができます。

3の「周りに採択された先輩or後輩がいる」は案外重要です。すでに採択されている人がいれば過去に採択された申請書を見ることができたり、面接の様子を聞けたりと審査基準を高解像度で理解することができます。また、身近に採択されている人がいると「あいつにもできたのだから、俺・私でもできるだろ!」といった楽観が生まれチャレンジするハードルが下がります。
ただ、周りに採択された人が全くいない場合でもSNSなどで採択されている人にDMを送って申請書を見せてもらう & 見てもらったりするとかゴリ押しで経験者から情報を引き出すことも不可能ではないと思います。周りに採択された人がいないからといって諦める必要は全くありません。

最後に、採択されるための自分が考えているTIPSを箇条書きにしておきます。面白いものを作ってる人がどうでもいい能力の微差でチャンスを逃して欲しくないので参考にしてもらえればと思います。

<資金獲得のためのTIPS>
・助成金の申請期間を理解してそれを締め切りとして試作をつくる

・申請書は試作物をもとにできるだけ大風呂敷を広げて、社会に価値が波及するイメージを持ちつつ構想を描く。

・申請書は審査員に新しい何かを提供するもの。読み物として面白いものになっているかを心がける。

・申請書は冒頭に簡単な概要を書く。(背景をだらだら書かない)
 例)なにをするのか?なぜそれに価値があるのか? 
   それが達成されると社会はどんな風に変わるか?

・書いた申請書は必ず音読して日本語として読みやすいかを確認する。
 可能なら身近な人に音読を聞いてもらう

・すでに採択された人の申請書を見る。

・審査員がわかればその人のプロフィールをチェックしてどんな言葉使いだと伝わりやすいかなどを意識する。(専門用語をどこまで噛み砕いて説明するかなど)
<資金調達先リスト>
*名称は通称なので詳細を知りたい人はググってください。研究系&技術系に偏っているので芸術系や人文系の助成金も調べたらあると思います。文章書いてて力尽きたのでリスト適当ですみません。汗

・未踏系
 -未踏ジュニア()
 -未踏人材育成発掘(200万くらい)
 -未踏アドバンスト(1000万上限)
 -未踏ターゲット()
・異能vation系(約300万)
・NEDO NEP事業(約500万)
・学振(DC1なら1000万くらい)
・ACT-I 
・さきがけ

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