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トレーニング中、筋肉細胞に起こっていることとは?

パーソナルジム「X BODY Lab」代表の坂本です。

前回、コリの原因となっている古い細胞を起こし、
使いまくることで寿命を迎えてもらい、
新しいピチピチの細胞に生まれ変わらせると
コリが改善するお話をしました。

今回は、筋肉細胞に起こっていることをイラストを交えて解説します。

筋肉には瞬発力メインの「速筋」と持久力メインの「遅筋」がある。

まず、筋肉とは、無数の筋細胞(線維)によって構成される組織です。

筋細胞には

・速筋細胞
・遅筋細胞

の2種類があります。

速筋細胞はその名の通り、速いスピードで収縮する筋肉で、発揮する力も大きいです。一方で、持久力には欠けていて、長い時間力を発揮することができません。短距離選手です。

逆に、遅筋細胞は収縮するスピードは遅く、発揮する力も小さいのですが、力を長時間発揮し続けることができます。長距離選手ですね。

速筋は白っぽい色をしているため別名「白筋」、遅筋は赤みを帯びているので別名「赤筋」と呼ばれます。

白くて短時間で強い力を出せる速筋くん、赤くて長時間マイペースに頑張る遅筋くん。


鬼軍曹「脳」からの指令で、筋肉細胞くんたちは大忙し!

さて、この筋肉細胞くんたちは、筋トレなどの強い運動をすると、脳から「働けー!」と指令が来て、使われます。

どう使われているのか、綱引きを例に説明したいと思います。

例えば、重いバーベルを腕で持ち上げるトレーニング時、私たちは必死に関節を伸ばして腕を上げようとします。

この時、関節に繋がれた綱を一生懸命に筋肉細胞くんたちが引っ張って伸ばそうとしています。

鬼軍曹である「脳」の指令で、最初に飛び出したのは遅筋細胞くん(赤帽)です。彼らは、脂肪からエネルギーを少しずつもらって、せっせと綱を引きます。

しかし、遅筋細胞くんはコンスタントに綱を引っ張ることはできますが、速く引っ張ることはできません。1秒間に最大30回程度、15回程度引くと疲れて座り込んでしまう子もいます。

強く、速く、体を動かそうとすると、遅筋細胞くんだけでは無理です。

そこで次に鬼軍曹「脳」から指令が出て、白い帽子の速筋細胞くんが出てきます。速筋くんはすぐにパワーが出るようにエネルギー(おにぎり)を持っています。

速筋くんは1秒に30回以上の速さで引きまくります!
鬼軍曹「脳」は、遅筋くんと速筋くんのタイミングを合わせるように何度も指令を出します。
速い!強い!綱がどんどん引けるようになってきました!

最初は遅筋くんが頑張りますが、脳の指令ですぐに力を出せる速筋くんが出陣!

しかし、速筋くんにも弱点があります。
それは、おにぎりの個数には限界があること。
持ってきたおにぎりを食べ尽くすと、
エネルギー補給がされないので、
倒れ込んでしまう
のです。

そうなると、鬼軍曹は再び指令を出し、
スタンバイしていた新しい速筋細胞くんが出てきます。
がんばりますが、すぐに倒れます。
するとまた、次の速筋、次の速筋、、、、脳は指令を出します。

遅筋細胞くんは、とっくに疲れ果てて座り込んでいます(倒れてはいない)

脳は鬼軍曹なので、「もっと綱を引け!」と指令を出し続けていますが、
スタンバイしていた速筋細胞くんはみんな綱引きに出てしまいました。
綱を引いていた速筋細胞くんたちは倒れています。遅筋細胞くんも動きません。

ああ、とうとう綱がもう引けなくなりました。

これが、トレーニングをしていて「もう限界、腕が上がらない」という状態です。


おにぎりをあっという間に食べ尽くした速筋くんはすぐにダウン。遅筋くんも座り込んでいます。

トレーニングを続けると、徐々にスムーズに、効率的に、動けるようになる。

トレーニングを続けていくうちに、
バーベルを上げる回数が増えたり、
重くても上がるようになったりするのは、
この白い帽子の速筋細胞くんの選手交代がスムーズにできるようになるからです。

同様に、
脂肪から少しずつエネルギーをもらっている赤い帽子の遅筋細胞くんのエネルギーの使い方も上手になっていきます。

そして、鬼軍曹「脳」も、速筋くんと遅筋くんのリズムを合わせるように指令を出すタイミングが上手くなっていきます。

そうなると、筋肉が付いたり、持久力が上がったり、という効果を感じることができるようになります。

しかし、
筋肉細胞の成長とともに、脳の指令を出す力も求められるので、ここまで来るのはとても時間がかかります。

このプロセスを無視して、筋肉細胞に直接働きかけるのが、全身型EMSの「X Body」です。

脳の指令には関係なく、遅筋くんと速筋くんをタイミング良く動かします。

そのため、通常のトレーニングよりも、筋肉がついたり、持久力が上がったりという効果を早く実感することができます。

1回20分のトレーニングという短時間でOKなのは、ここにも理由があるのです。

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