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手塚治虫の仕事部屋。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

私は雑司ヶ谷という町に勝手に過剰な思い入れを抱いている。
ここで暮らしているワケでも無いし、特別な想い出がここにあるワケでも無い。
しかし、私が暮らす池袋から雑司ヶ谷はお散歩圏内でもあり、もう何年も春夏秋冬ほぼ毎週末雑司ヶ谷に訪れている。

なにに惹かれるかというと町の空気感なのだが、とても表現しづらいものがある。
ここには昔ながらの空気感がまだ漂っている。都電荒川線路沿いは再開発が進み、平成や令和の空気が流れ込んでいるが、昔ながらの鬼子母神参道付近や弦巻通り付近はまだまだ昭和感の漂う、今時の都心では貴重な町の佇まいが残っている。

そんな雑司ヶ谷でもメジャー所といえばやはり雑司ヶ谷鬼子母神であろうが、その参道ケヤキ並木の五軒長屋の横道を入ったところで手塚治虫氏が暮らしていたということはご存じだろうか?

日本の漫画を牽引した手塚治虫氏というとまずはトキワ荘が有名だが、その後移り住んだのがどうやら雑司ヶ谷の並木ハウスなのだそうだ。
このケヤキ並木の五軒長屋は私も好きな光景であり、毎週その裏の猫だまりに地域猫をチェックしに通っていたのだが、まさかその一角がこの並木ハウスだったとはしばらくの間知らなかったのである。

ある日そのことを知り、改めて観察すると並木ハウスは現在文化庁の登録有形文化財になっているようだ。
ちなみに手塚治虫氏は二階の一番奥の間で暮らしていたらしい。

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