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さすがにそばは本場に叶わない!

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

以前も近所で発見したお蕎麦屋の『大藪』をご紹介した際に触れたはずだが、食べ物に関しては恵まれすぎている金沢生活でも、唯一関東が恋しかったのが『蕎麦』であった。
うまい、不味いでいうと旨くはあるのだが、今ひとつ北関東山間部でひっそりと営んでいる蕎麦屋で育った身としてはそれを越えるモノでは無かった金沢での蕎麦事情…

そんな蕎麦への渇望を一瞬癒してくれたのが、2015年の夏休みに軽井沢へ旅行したさいに訪れた蕎麦屋であった。
さすがに何処も彼処も「信州そば」の幟が立っている蕎麦の本場でもある信州。

もともと米や小麦がまともに育たない山間部や、土壌が痩せていて蕎麦くらいしか育たない土地というイメージが昔からあるが、そんなところで育つ蕎麦が旨いのは、なにより水が綺麗で旨いからである。

そんな清水が湧き上がる信州で育ち、手打ちされた蕎麦はやはり旨かった。
江戸前の蕎麦の実の中身しか使用しない更科蕎麦よりも、野趣豊富な黒い田舎そばの方がこの身であるボクとしては、久々の風味香る蕎麦をいただいて満足な夏の旅であった。

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