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FUJINON 55mm F2.2を整備して,スナップ写真を撮ってみた

おつかれさまです.ミラーレスカメラは,いろんなレンズがマウントアダプターを介して装着できるのが楽しい.今回は,かねてから面白そうだと思っていたFUJINON 55mm F2.2をヤフオクで入手できたのでその紹介である.当時の廉価版のレンズにしては現在の相場がお高いが,玉ボケが出やすいという特徴があってお値段以上の稀有なレンズである.

私が入手したのは,どうやらM42マウントの最後期型のようで,マウントのネジの部分までプラスチックで出来ている.このレンズは経年劣化でプラスチックの外装が割れているものをオークションでよく見かけるが,私のレンズはまったくそのようなことはなく,綺麗な状態である.強いていえば,押した絞りピンを放したときの動作が緩慢なのと,フォーカシングのヘリコイドがやや重いが,それほど気になるものではない.

光学系の分解・清掃

光学系も概ね良好なのだが,さすがに製造されて約40年たったレンズなので,一度分解して拭いてあげようと思った.

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フロント側から攻めていきます.まず銘板をゴム製のレンズオープナーで外します.

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あっけなく前玉のレンズが外れました.この下にすぐ絞りがあります.

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次は,マウント側を攻めます.カニ目レンチでユニットごと外します.

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同じく,カニ目レンチで後ろ玉ユニットを分解します.4群4枚のレンズなので,レンズはこれで全てです.なんてシンプル.

カメラへの装着

私が所有するFujifilm X-E2はフジXマウントなので,M42-->FXマウントアダプターでこのレンズが装着できるのだが,ヘリコイド付きのライカMマウント用のアダプターを所有しているので,M42-->L/Mマウントアダプターを購入した.つまり,M42-->L/MとL/M-->(ヘリコイド付き)-->FXの2つのマウントアダプターを併用した.こうすることにより,ヘリコイドを回して最短撮影距離が60cmから40cmにまで改善される.

ヘリコイド付きマウントアダプターです.

さて,ご承知のとおりフジノンのM42マウント(STマウントともいうらしい)には独特の突起があり,これに注意しなくてはならない.良くみかける対処法は,突起を削ってしまうというものだが,近頃はこの突起を回避できるように改良されたマウントアダプターがあるので,これを購入した.

マウント面に段差があって,突起を避けることができます.

小樽駅構内をスナップ

電車の待ち時間を利用して小樽駅構内でスナップ撮影してきた.焦点距離は35mm換算で82.5mmなので,駅構内にあるいろんなモノを切り取るにはちょうど良いかもしれない.

以下の写真はほとんどすべて絞り開放で撮影した.JPEG撮って出し.ホワイトバランスはオート.フィルムシミュレーションは”クラッシッククローム”.

1番・2番ホームにて

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プラットホームのいたるところにガラスのランプがあります.

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Welcome Bellだそうです.小樽より先の長万部方面の函館本線は電化されていないので,写っているのはディーゼルカーです.

4番・5番ホームにて

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5番ホームからは,札幌方面の始発電車が発着します.

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玉ボケを出してみました.絞り開放だと,丸いシャボン玉ができます.

裕次郎ホームにて

札幌方面の始発電車が出る5番ホームの手前には,裕次郎ホームがあります.

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お決まりの撮影スポットです.

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駅からの坂道の先には日本海が見えます.

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向こう側にあるランプが点光源になって,うっすら玉ボケがでました.

構内にあるカフェにて

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こちらはほぼ自然光です.

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こちらは電球光ですね.クラッシッククロームと相性が良いようです.

都通り商店街にて

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アーケード街です.飾りつけが港町らしくて素敵です.

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むかーしからある喫茶店です.

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有名なぱんじゅう屋さん.

バブルボケ

Nikon Zfc, FUJINON 55mm f/2.2. F2, SS 1/1600, ISO 100


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