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人の魅力は「迷い」に宿る

「これからは音声の時代」
なんて言われていることもあって、
最近は多くの配信者が音声配信を始めてる。

僕自身、音声配信を聴くことが増えた。
元々ラジオなどを聴いてたほうではないが、
自分でも始めたのがきっかけで聴くようになった。

いろんな人の配信を聴いていて感じたのは、
ぼくは、ありがたい話を聞きたいわけでは全くないということ。
いわゆる稼げる話とか学問的な知識とか。
そういうことにあまり関心がない。

ぼくも含め音声配信をしている人の多くは、素人だ。上手に話せるとは限らない。

でも、だからといってつまらないわけでは決してなく、それが魅力だと感じられることも多い。

自分には何も取り柄がないのではないか。
仕事を辞めてしまってこの先どうやって生きていこう。
人間関係がうまくやっていけない。

答えが出てないけど、
とりあえずしゃべり始めてみる。

解がないのだから、上手い落とし所も作れない。
「とりあえず、今こんなことを思ってます」と言った具合に、迷いながら語る。

その「迷いの姿勢」に魅力を感じることも多い。

ぼくは、配信するなら落とし所をつけて語れるテーマを、チョイスしたいと思いがちだ。

その方が話していて楽だから。

解の得られてない話は台本作りも難しい。
ぶっつけでしゃべり始めたところで、
「あー」だの「うー」だのなるだろう。

でもそれでいいのだ。
解のある話なんてその辺にいくらでも転がっているのだから。

音声配信に限らず、
人の魅力は「迷い」にあるのだと思う。

「このようなことに迷いがあります。
が、今は解がここまでしかでてません。」

ネットには転がっていない、
その人だけの書きかけの物語に魅力が宿っている。

しかし迷いを伝えるのは難しい。
整理ができなくて何の話をしてるかいつまでも伝わらないこともある。

「迷いの伝達スキル」みたいなものが、
これからは大事になってくるのではないかと密かに感じている。

そういえば、
僕はPodcastで「迷い人」を名乗っているので、
いっそプロ迷い人を目指していこうかなと思う。

ではでは。


読んでくれてありがとうございます。
himalayaにて1人しゃべりをしてるので、
良かったら聴いてみてください。

今回のお話のおしゃべり版はこちら


これを読んでいるってことは、投稿を最後まで読んでくれたってことだね。嬉しい!大好き!