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現代のゾンビは誰なのか?

どーも、しゃびです。

今『ゾンビのトリセツ』という本を読んでます。

映画を中心に発展してきた「ゾンビ」という存在の変遷が書かれてて、とっても面白かった。

でも、面白かったと同時に非常におぞましい気持ちになったので、今日はおぞましさのお裾分けをしようと思います。

ざっと、ゾンビの歴史をさらっておきましょう。

ゾンビは元々、ブードゥ教というマニアックな宗教の中で出てきた存在らしい。

でもブードゥ教のゾンビは、今のイメージのゾンビのように人を襲うものではなかった。
人を襲うどころか奴隷としてこき使うために死者を蘇らせたのがゾンビだったらしい。大変人間のエゴを感じさせる存在だったわけですね。

ゾンビが人を襲うようになったのは、ジョージ・A・ロメロ監督がゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)において、人間を襲って肉を喰うスタイルのゾンビを登場させてから。

彼のゾンビが革新的だったのは、ゾンビになるプロセスではなく、ただ襲う存在としてのゾンビを生み出したことだ。なんでゾンビになったのか、はあまり語られない。

そして1980年代に入ると、ゾンビは作れるものになった。『バタリアン』は科学物質によって蘇生させるパターンだし、『ペットセメタリー』は埋葬すると生き返る方式。ゾンビ化の動機も、愛する人を生き返したいという理由だったりと、ゾンビの概念も広がっていった。

1990年代に入り、ゾンビの概念がリニューアルされる。1996年にリリースされたゲーム『バイオハザード』の登場だ。
『バイオハザード』におけるゾンビ化の原因は、tウィルスという名のウィルス。
感染によりゾンビに罹患するものになった。

ゾンビの変遷を見ていると、人が何を脅威に感じているかが、分かる気がする。

得体の知れない恐怖から科学による恐怖、そしてウィルスによる恐怖。


今、まさに我々はウィルスと戦っている。


そこでふと思う。
現代のゾンビって誰だろう。

ウィルスに罹患して人を襲っているのは誰なのだろう。コロナウイルス感染者が、人を積極的に襲っているだろうか。

ゾンビ化しているのは、実は罹患に怯えているぼくたちなのではないか。

電車の中で咳でもしようものなら、針のむしろだ。コロナ警察という皮肉も登場したが、ゾンビに怯えた僕らがゾンビ化しているような気がしてならない。

いつの時代のゾンビも共通していることがある。ゾンビはぼくたちの生活様式を奪う。

ゾンビを退治してもいなかった時代には戻れない。すでに時代が変わっているから。

時代は変わりゆくものだけど、ゾンビ取りがゾンビにならないようにだけは気をつけたいですね。


おしゃべり版です。
良かったら聞いてみてね。


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しゃび

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