トトロのいない世界
さっき、家族3人でカードゲームをした。
小4の娘はゲームに負けると大騒ぎする。
怒るし泣くし大変だ。
ゲームにそんなに興奮できるのもすごいと思う。こっちはそこまで真剣になれない。
でも思い返してみると、自分も子供の頃ゲームに負けると大騒ぎしていた。
将棋で負けると決まって荒れるので、父は対局するのを嫌がった。お正月恒例のビンゴ大会でふてくされ、年に一度しか会わない親戚に気を遣わせた。
あの頃の気持ちをあまり思い出せない。
テレビゲームも大好きで、旅行先にPS2本体を持っていくくらいだったけど、今は全くやりたくならない。
歳をとるにつれ、興奮できることが減った。
より大きな興奮を得れるものを見つけたからだろうか。それどころじゃなくなったからだろうか。
娘を見ていると、アクティビティが多くて羨ましい気持ちになる。
大人になるとは「トトロが見えなくなる」ということだ。
子供の頃に見えてたものが、見えなくなっているのかもしれない。
道を歩いていても他のことを考えすぎているし、イヤホンをしてるので、周囲の音も聞こえない。
楽しい人生を送るために目標達成思考はあまりよくない、と何かに書いてあった。
目標達成=幸福
今=不幸
という方程式が心理的に組まれてしまうからだ。
大人にはトトロを探す時間が必要なのかもしれない。ひとまず、とうもころしを持って七国山病院へ行こう。
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