高校生にもなって、おもちゃの銃をたくさん持っていたとなると、ずっとガンマニアだったのかと思われるかもしれないが、じつは、小学校高学年、たぶん5年生くらいだったと…
屋根の瓦にとまったスズメを狙った実演以外に、父がこの空気銃を発射したのを1回だけ覚えている。 それは、夜で、家の玄関から、暗闇にいる野犬に向けて撃ったのだ。 その…
父のコルト・ガバメント以前に、わが家にあった銃は、私のおもちゃのピストル——それはブリキやプラスチック製が多かったが、比較的軽い合金製(たぶんアンチモニー)のモ…
子どものころ、家に拳銃があった時期がある。 青黒く鈍い光沢を持つ、コルト型(リボルバー型でない)の拳銃だった。 たぶん、コルト・ガバメント(M1911)だったと思う。 …
青山 椒
2021年3月2日 14:34
高校生にもなって、おもちゃの銃をたくさん持っていたとなると、ずっとガンマニアだったのかと思われるかもしれないが、じつは、小学校高学年、たぶん5年生くらいだったと思うが、ある日を境に、私はガンマニア(というよりも改造ガンマニア)から、きっぱりと足を洗ったのだった。その事件を語る前に、当時の子どもガンマニア事情を述べたい。映画が、ジョン・ウェイン、バート・ランカスター、カーク・ダグラス、リチャー
2021年2月26日 14:50
屋根の瓦にとまったスズメを狙った実演以外に、父がこの空気銃を発射したのを1回だけ覚えている。それは、夜で、家の玄関から、暗闇にいる野犬に向けて撃ったのだ。その当時は、まだ東京にも野良犬がたくさんいた。飢えた野良犬が、残飯や飼い犬の残したエサをねらって、民家のまわりをうろついていた。気が立っているので、子どもに噛みついたり、群れて人を襲うこともあったと思う。狂犬病もまだ撲滅されていなかったので、
2021年2月24日 16:00
父のコルト・ガバメント以前に、わが家にあった銃は、私のおもちゃのピストル——それはブリキやプラスチック製が多かったが、比較的軽い合金製(たぶんアンチモニー)のモデルガン的なものもあった——ばかりだったが、実銃に近い存在として空気銃が1丁あった。空気銃は、どこの家にもある物ではなかったが、それほど珍しいものでもなく、比較的ポピュラーだった気がする。たぶん、戦後の食糧難の時期、空気銃で鳥や小動物を
2021年2月17日 13:34
子どものころ、家に拳銃があった時期がある。青黒く鈍い光沢を持つ、コルト型(リボルバー型でない)の拳銃だった。たぶん、コルト・ガバメント(M1911)だったと思う。いま、コルト・ガバメントをネットで検索してみると、出てくる画像は、グリップが木製か樹脂製、または象牙などの獣骨製のモデルばかりだが、私が見て、触っていたのは、銃床全体が青黒い金属製だった。父が、私に手渡して持たせてくれたとき、「あ