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ツアー報告記:5/6/2022 Amsterdam(Netherlands🇳🇱)

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6月4日、ベルギーはアントワープでの本番を終え、同じフェス内でひと踊りした後宿に戻り一泊、翌朝6月5日にオランダはアムステルダムでのフェス参加に向け、移動を開始する我ら。
アントワープ→アムス間も電車で移動します。乗り換えなしの直通、アムステルダムスキポール空港に到着します。

なんと、宿泊先はフェスと提携しているスキポール空港内のヒルトンホテル…!やったー!

エミレーツやらの中東系航空会社のCAたちがいっぱいいて、豪華絢爛な雰囲気のロビーに続々と集結する、フェス出演のミュージシャン達。
きったねえ格好してるから、すぐわかる。異様な雰囲気で笑えた。

全体が収まらないほどの立派なホテル!

ちなみに、アントワープでもそうだったんだけど、アーリーチェックインができる手筈のはずだったのに、フロントでできませんって言われた。
さらに言うと、2019年に同じようなメンツでツアーしたことがあって、その時もアーリーチェックインできると言われて、百発百中で不可能だった。事務所が全く機能してない。この問題は今回のツアー中ずっと続く。


現地調達のミュージシャンとぶっつけ本番

荷物をホテルに預けて、サウンドチェックに出発。
なんと急遽、Esaの友達経由でベーシストとギタリストが現地調達で準備されているらしい!やるやんアムステルダム!

タクシーで会場に運ばれ、ベーシストギタリストと初めまして。
「いや〜、一夜漬けで曲覚えたよ〜!」とニコニコ。サウンドチェックしたけど、ほんとに細かいところまで覚えてきてくれている!こんな度胸だめしに良くYESと言ってくれたよ…
とはいえ時間のないサウンドチェック、全曲やれたわけでなく、本当の本当にぶっつけ本番の曲もある…なんてこと。怖すぎる。
みんなは良いかもしれないけれど、私キーボードそんなに余裕あるわけじゃないからね。アフロシンセバンドとか言って、シンセ私じゃん。責任重パートじゃん。ちなみに会場は雨寸前。どうなっちゃうの〜。

タクシーでホテルに帰り、休憩、着替え、またタクシーで会場に戻り、いざ本番。めっちゃ雨。
友達が来てくれると言っていたけど、申し訳ないくらいに、雨。みんなカッパ着てる。

無茶振りに応えて下さったアムスのミュージシャンと。
Kamazu氏と。この日はサバンナTは着なかった

世界共通のミュージシャンシップと人間の底力

ギター、ベースguysの参加は全曲ではなかったんだけど、やりきった。
なんと、途中MPC(サンプラー、リズムマシン的な。電子リズム音の演奏機器)が飛ぶ(音響トラブルで、音が出なくなる)という大事故もあったんだけど、Kamazuがめちゃくちゃ上手くお客さんのノリと熱気が落ちないように繋いだ。お見事だった。(ちなみにステージの音響エンジニアはおしゃべりしてて数秒間このトラブルに気づかなかった)

アイコンタクトとアドリブ力でなんとかやりきった我々は、えも言い知れぬ緊張から解放され、達成感で絆が急激に深まった。
尊敬と信頼、それぞれの胆力で、言葉なくともステージ上で助け合い、私たちは生き延びたのだ。
地球のどこにいても、通じ合えるものはあるし、信じ合えるものがある。その人の培ってきたものはオーラとして、佇まいとして、そして音としてどうしたって表に出てしまう。
「しょーがねぇなァ〜!」という状況に立たされても、なんとかしてしまう経験がその人を強くする。すごい経験だった。


その後、アムスに移住したロンドン時代の友人たちと再会、土砂降りの中きてくれたことに感激しつつ、早めの解散。会えてよかった。

現地救世主ミュージシャンたちにお礼を言い別れ、Esaはなんとアムス内の別会場でDJセットがあるからと移動、ついていき、3時間弱のセットを踊りぬく。ちなみにKamazuは早めにヒルトンに戻ったらしい。よかった、色んな意味で。

真ん中の雨どいのところから滝のように水が流れてる。

オランダ人の強さを目の当たり。開き直りの強さ。ここまで来たんだからさ、楽しまないとね!という気概がビシバシ伝わるし、ここ大麻合法なんだった。
DJという仕事の奥深さも改めて実感。大勢の人たちを踊らせ続ける仕事、アドレナリンを操り、(ドラッグありかなしかは任意だけど)ハイにさせてあげる仕事。よく考えるととんでもないな。しかも、既成の曲の、選曲だけで。(正確に言うと、エフェクトをかけたり、スピードを変えたりなど、演奏に近いこともしているけれど)

その後無事ヒルトンに戻り、バーでEsaとChisaraと静かにお疲れ会。メスカルマティーニというべらぼうに強いカクテルを強制的に選ばされ、中華風飲茶と共に楽しんだ。やっとご褒美のような瞬間。
ベロンベロンになって部屋に帰宅。泥のように眠り、翌朝飛行機で帰英。

地獄の遅延が大問題になっているスキポール空港だけど、今回はその罠にハマることなく、スムーズに帰宅。

二日連続の日程だったけど、これまだ初回だからね。
次のツアーは6/10、ルーマニアはティミショアラです。
Alexはパスポート申請間に合うのか!?


つづく。


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