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ツアー報告記:4/6/2022 Antwerpen(Belgium🇧🇪)

今回、南アフリカ出身で、ロンドンをベースに活躍中のDJ、Esaの生演奏形態バンドにキーボード/フルート担当としてアサインしてもらい、ヨーロッパツアーに出かけてきました。

そのヨーロッパツアーの思い出について、日程ごとにそれぞれの事件(なんか起こった前提)について振り返りたいと思います。


事件から始まるツアー

ツアー初日は、6月4日。最初にして最大の事件から幕を開ける、私たちEsa's afro synth bandの珍道中の、はじまりはじまり。


朝6:00くらいにロンドンはSt.Pancras international stationに集合。

第一の目的地、アントワープに向け、国境を越える電車に乗りベルギーを目指します。

電車でベルギーはブリュッセルに到着後、電車を乗り継いでアントワープまで。現地でやっとこさ前乗りしてるバンドリーダーのEsaと、ベルギーのツアースタッフたちと合流するのですが

私は一番乗りにSt.Pancras駅に到着、国を跨ぐ電車なので駅にイミグレーション(出入国審査カウンター)があり、イギリスの時点でベルギーの入国審査をします。

無事イミグレを通過、他のメンバーであるボーカリストとベース/ギタリストを待ちます。

ボーカルのChisaraと無事合流してAlex遅いね〜なんて言ってたら、Chisaraの携帯にAlexから電話が。
もしもーし、なんつって会話してるのを横で聞いてたら、Chisaraの発言が止まった。
ん?と思って彼女の顔を見たら、見る見るうちに、蒼白に。

早口の英語で静かに喋り、ok,と言って電話を切る。
どうしたの?と恐る恐る聞いたら…
”Alexのパスポート、期限切れだって…”

(^ω^)

今日ライブ当日なんすけど。
何をどう調べたって、当日になんとかなる措置なんぞ皆無。
迫り来る電車の時刻。
私とChisaraはまだ出会って3回目とか。1年5ヶ月日本にいて、英語は退化、緊急時の私は役立たずこの上ない。

そしたらChisaraちゃん、すごい冷静にイミグレのギリギリまで早足で行ってAlexからでっかいキーボードふんだくり、引きずって私のところに帰ってきた!

よし、アイツは置いてこう。

これまでイギリス人たちには散々驚かされてきて、あんまり驚くことも減ってきたけど、これには流石に驚いた(^ω^)

Chisaraとふたり旅開始。Chisaraの気遣いと優しさに助けられ、快適に乗り換えも攻略、無事アントワープに到着。

女子二人の荷物。


美しきアントワープ駅。
最初で最後の観光らしい瞬間。
頼もしく才能のある女、Chisara!

Esa、Kamazuとの合流

ホテルに運ばれ、苦笑いのEsaと合流、その後今回のゲストボーカルである、サウスアフリカのレジェンド、Kamazuとも合流。

こんな感じの人↓

伝説的クワイト・シンガーKamazuの名曲をDimitri From ParisがRe-Edit!!90年代のアフリカンハウスの空気感を現代のフロアへ。
80年代後半より数多くの作品を発表し続けていた、南アフリカのアフリカンディスコ/クワイト・シンガーKamazu。

出典: https://www.newtone-records.com/artist/KAMAZU

ホテル到着も束の間、会場に運ばれサウンドチェック。Esaは苦笑いしたまま。
Kamazuが、「俺たちはYAMAHAのこと、なんて呼んでるか知ってるか?ロールス・ロイス・サウンドだぜ!ガッハッハ!」と教えてくれたのが印象深い。

Esaはサウンドチェック後会場に残って、楽屋でサンプラーにベースのデータを新規打ち込み&持ってたデータを流し込み。

なんとか間に合い、ベース/ギターなしで本番、という感じだったとさ☆

ちなみにKamazuとはこの日が初めましてでリハはサウンドチェックのみ、そのまま本番という感じだったんだけど、
御年60歳のさすがレジェンド、本番かっこよかったなぁ!
変なTシャツで出てたけど(オレンジ生地に、サバンナの動物の柄)
しっかりと客席とコミュニケーションをとって、お客さんを大事にするステージを作ってた。しっかり踊らせてたし。すごかった。

初日の本番終わり、とりあえずホッとする我ら

アントワープに一泊し、次の日は早朝からアムステルダムに電車移動です!

もうあんまりこの日のことは覚えてないよ。必死だったね。よく頑張りました。

ちなみにこの過酷な旅を一緒に乗り越えたことで、Chisaraとの友情が固く築かれていくのでした。

つづく。

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