友達親子
母親が苦手、そういうと大体
そんなこというもんじゃないとか、ありえないとか言われるんだけど、それはあなたの中の価値観であって世間の常識ではないという事を理解して欲しいし、私自身もそれに共感してほしいとも思っていない。
ただ否定しないでほしいなと毎回思っている。
苦手だとそう思うきっかけは沢山あったんだけど、その中でも特に印象に残ってる事が何個かある。
最初は幼稚園の頃。
いろんなことに興味を持ち始めて色々聞いてしまう、いわゆるなぜなぜ期。
勿論私にもあった訳で。
母に色々訪ねていた。
母はそれが煩わしかったらしく
もう、いい加減にして。それ、やめて。聞かないで。
そう私に言った。
いけないことだったのかと思い、それ以降私は母に尋ねることはなくなった。
その次は小学生の時、学校の授業で自分の名前の由来を調べてくるというのがあった。
母に聞くと少し面倒臭そうな顔をして
そんなものはない
と言い放った。
本当にないのか、面倒で答えなかったのかどちらなのかはいまだに不明だ。
次の授業の時、由来はないと答えたら
先生に
そんなはずはない、宿題を忘れたからって嘘をつくんじゃない
と言われた。
なんでそんなこと言われなきゃいけないのか本当にわからなかったし、大人って嫌な生き物だなって思った記憶。
母は休みの日どこに連れて行ってくれるわけでもなく、常に昼寝をしていた。
共働きだったし、大変だったとは思うけど、それでも流石に悲しかった。
父親は調理師であまり家にいることはなかったんだけど、その分たまの休みにはいつもどこかに連れて行ってくれていた。
たまにしかいない父親がそういうことをすることが気にくわなかったみたいで、いつも嫌な顔をしていた。
あんたは結局お父さんっ子なんだね
っていわれたけど、そりゃそうだろって心の中で思ったのをはっきり覚えている。
母は人のことをあんたとかねぇって呼ぶんだけどこれも地味に嫌だったりする。
実家を出る時も、そんなの許さないって言われたんだけど
そこは振りきって出てきた。
あの時家を出てよかったって本当に思う。
ずっと嫌な事言われ続けて、嫌な気持ちになって過ごすあの家は本当に牢獄のようだった。
ただ、嫌な事ばかりだったけど
育児放棄をしていた訳でもないし、育ててもらった恩はある訳で。
完全に切り捨てるってことはできなかったんだよね。
それしたら父にもあいにくくなるしね。
なので今は母として接するのを諦めて、友達として接していくことを選びました。
それはやめてって言ってもやめてくれないし、いまだに嫌な事沢山言われるけど、親じゃないと考えるとまだ我慢できる。
気がする。
友達親子って本当に仲がよくてなってる人も沢山いると思うけど、親として接するのを諦めた結果の方が多い気がする。
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