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大分県佐伯市|次世代の移動手段"ドローン"で農産物を集荷

大分県佐伯市は、大分県の南東端に位置し、豊富な海の幸と山の幸に恵まれた町です。

農業におけるドローン活用の実証実験が行われたという事例をご紹介します。

■本記事のまとめ
・携帯電話通信を用いてドローン機体を飛ばし、約3.3kmの配送に成功。
・日本初、ドローンと生産者マップを活用した農産物の自動集荷と即売のサービス実証に成功。

移動手段が減ることで"買求弱者"に

大分県では「先端技術への挑戦」として、ドローンを活用した物流の課題解決への取り組みを行っています。物流の課題というのは、高齢化や過疎化に伴い移動手段が減ってしまい「買物弱者」が生まれてしまうといというものです。

高齢者は、体が悪くなり一人では外出できなくなってしまったり、自動車免許を返戻して車での移動ができなくなってしまったり・・・といったように移動手段が減っています。

特に過疎地や山間部の方では、買物へ行くまでに車で長距離を移動しなければいけないため、移動手段が減ってしまうことは生活する上で非常に大きな課題です。

そこでドローンを活用して物流を行う取り組みを開始しています。

ゼンリン、KDDIなどがドローンを活用したサービス実証に成功

佐伯市ではドローン活用以前から、移動手段が減ってしまった高齢者の自宅へ直接モノを届ける配送事業を実施していました。

平成31年に行われた実証実験では、携帯電話通信を用いてドローン機体を飛ばし、約3.3kmの配送に成功しました。

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※画像:ドローン物流による買い物弱者支援に向けた取組(大分県 商工観光労働部 新産業振興室)

つい先日、2020年12月2日には「日本初、ドローンと生産者マップを活用した農産物の自動集荷と即売のサービス実証に成功」という記事が出ていました。

農産物の販売拠点である「道の駅 やよい」で欠品した農産物を陳列するために、ドローンを使って集荷するという実証実験です。

具体的な流れとしては、
・欠品が発生したら、あらかじめ可視化されている生産者マップで仕入先を選定する
・生産者へ連絡を取り、集荷へ伺う旨を伝える
・マップを使ってドローンの集荷ルートを設定する
・設定したルートに沿ってドローンが農産物を集荷する
・集荷した農産物を道の駅で陳列する
となっています。

生産者マップを活用してドローンの集荷ルートを設定し、即売するサービス実証は日本初の取り組みでした。この取り組みは、ゼンリンやKDDI他、自治体を含めて下記の役割で行われました。

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※画像:プレスリリース 大分県


今後はドローンの集荷ルートを自動で設計し、佐伯市の新たな移動/配送手段としてのドローン活用が期待されています。

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