心の所在で3つに仕分ける、私のタスクへの向き合い方
おはようございます。
ありがたいことに、noteに書きたいことが山程あります。
うっかりしていると、どんどん忘れてしまうことです。
今日は、たくさんのタスクを同時進行していくときに、自分の中でどんなことが起きているのか、ということについて考えてみます。
1.同時進行をする仕事のこと
サービス業、製造業、そして私のようなフリーの人間、職種によって、1日の仕事の収め方ってかなり違うんじゃないかと思います。
サロンの床を掃き掃除、道具をもとあった場所に戻し、洗濯物をさばいて、お金の集計作業をする。一日ごとに区切りをつける仕事があります。
一方、プロジェクトが終了するまでは、走り続けるタイプの仕事もあります。編集。企画。運営。業界ごとに違いはあれど、多種多様な働き方があります。
2009年にNPOの専従職員になり、初めて出勤したときのことです。
これから上司になる方から、衝撃的な2つのことが知らされました。
1:たくさんのプロジェクトを同時進行する仕事には休みがありません。
2:評価を周りに求めず、自己効力感を上げましょう。
この2つのことは、後々、痛いほど思い知らされることになります。
今もなお、教訓を与え続けてくれる大切な言葉です。
2.羽仁もと子女史の金言に救われる
大正時代を生きた、日本初の女性ジャーナリスト、羽仁もと子の著作集にこんな一節があります。
『金の頭脳』 『金の仕事』 羽仁もと子
『金の頭脳』で『金の仕事』をしたい。私は毎日そう願っています。一日のうちで、ほんとうに金のようなよい頭脳(あたま)で、金のような労作を生み出す時間は少ないものです。雑物の刺激のためにつかれて来ると、私たちの頭脳(あたま)は銀になり鉛になります。
(中略)
私たちの朝持っている『金の頭脳(あたま)』が疲れて来たら、『金の仕事』はやめましょう。銀の頭脳(あたま)になっていて、愚痴な気持ちで金の仕事をしようとしていることがよくあります。頭脳(あたま)が銀になったら、気を換えて銀の仕事に移りましょう。銀の頭脳(あたま)で銀の仕事をしていると、その出来栄えが金になるのは不思議な事実です。錫になったら気を換えて、無心で出来る仕事をしましょう。それが私たちの楽天地であり、その仕事がまた金になるのが不思議です。錫の頭脳(あたま)が鉛になったら、気を換えて、すぐに寝ることにしましょう。何も知らずに眠っているうちに、鉛の頭脳(あたま)が金になります。
一年のうちにあんまり多くの仕事がのこるなら、一日のうちにも一と月のうちにもそうならば、それは必ずそのひとに多すぎる責任なのでしょう。どうしても出来ないはずの仕事を、本気で取り捨てることはまた、私たちの一つの『金の仕事』です。
私たち各々に多くの『金の仕事』があります。そうしてすべてわれわれに普遍にして最大なる『金の仕事』は祈りです。
(著作集「思想しつつ生活しつつ・下」より抜粋 1928年12月)
あまりに多くのしごとが残るなら、それは「必ず」その人に多すぎる責任だと言い切る羽仁女史。しびれます。
たくさんのことを回したくて、業務効率化をすすめたり、朝活をやってみたり、タスクを棚卸しして手放せるところを探してみたり、まだまだ工夫はできます。
それでも、多すぎる責任、それは一人で持つべきではないということなのです。
そして、驚くべきは、この著作集は、今からおよそ100年前に書かれたものだということ。
古典の力を借りることで、同じ苦しみを繰り返してしまう輪廻から開放されることもあるかもしれません。
3.一生の時間の3分類
朝派の私は、起きてから2時間、おおよそ午前7時までの間に金の仕事をしています。
ただし、私に負けず、2歳の子どもも早く起きがちなので、手が空いたときにだけ、作業をすすめるようにしています。
こうしていると、子どもがなるべく起きないように、起きないように、過ごしている自分がいます。
時にはイライラしてしまうことも。
でも、この羽仁もと子女史の言葉に立ち返って考えてみたとき、私は大切なことを見過ごしていたのかもしれないという気づきをいただきました。
子どもが朝5時に起きてしまい、目覚めもバッチリ。「私自身のタスク」ができなくなってしまった、と気持ちは一瞬落ち込みます。
でも、その代わりに、子どもと一緒にカーテンを開け、歌を歌ったり、笑ったり、抱っこをしたりすることができます。
もしかしたら、これって、一生のうちで、最も輝く、黄金の時間なのかもしれません。
4.金、銀、錫(すず)で分類してみると
また、先日、こんな事がありました。
Audibleで音声を聞きながら、画像の切り貼り作業をしていたところを家族に見られてしまったのですが、開口一番に
「集中しなよ」
の捨て台詞。
ここには、びっくりしたのと、がっかりしたのと、伝えていなかったというハット(気づき)がありました。
私は、家族に、金、銀、錫(すず)のタスク分類をしていることを話したことはこれまでにありませんでした。
錫の時間に頭を空っぽにしてできる作業と、銀の時間にできる情報収集を一緒にやってみようという試みだったのですが、私の働き方を知らない家族から見たら、遊んでいるようにしか見えません。
文章を送りつけることもできますが、それだと味気ないように思います。どのように伝えていけばいいかを、じっくり考えるのもまた乙です。
最も集中できる、クリエイティブなことのできる時間はいつなのか。
少し気持ちが散漫になってもできることは何なのか。
雑念で頭が一杯になったときでも、手を動かしてやれることあるのか。
こんなことを考えて、タスクを仕分けしていくことで、私ならではの時間の過ごし方がブラッシュアップされていくのを感じます。
おわりに
6月19日(土)から始まるTABIPPOのPOOLO NEXTにて、コミュニティマネージャーをさせていただくことになりました。
現在、自己紹介での交流が粛々と進んでいます。
そこでのやり取りで、今回のトピックを書くきっかけを頂きました。
これから6ヶ月間の長期に渡るコミュニティで、どんなことが起こるのか、とても楽しみ。ワクワクしています!
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