2019年6月〜2020年5月|年間レポート:3/3本目
ウィル訪問看護ステーションの4周年の年間レポート3部作、3本目です。
③看護システムの、”のれん分け”
ウィル訪問看護ステーションでは、「知恵と知見はシェア・拡散」することが「全ての人に家に帰る選択肢を」実現することに繋がると考えています。
多くの地域で、訪問看護を必要としている人々がいます。そしてそんな「地元で訪問看護をしたい」看護師たちもいます。ウィルのそれなりにうまくいっていることを、”そのまま活用してもらう”「のれん分け」という仕組みで今年も新たに2チームが地域で立ち上がりました。
そしてそれを支えるエキスパート(専門家)たちも、さらに増えました。
専門家たちはウィル内のYOUTUBERとして、全ての看護師たちの”継続学習”を支えてくれています。今年は飛躍的にそのコンテンツの数も質もバリエーションも増やすことができました。
チームが増えることで知見も増えます。チームごとの強みを体験的に交差学習するための「交換留学制度」がウィルにはあります。今年は6名のスタッフがクロスオーバーしました。
ウィルのあるそれぞれの地域の中での知恵・知見のシェアを行いました。利用者本人が参加してくれた事例検討会は大盛況でした。その時の様子は以下にまとめられています。
また、近隣病院との相互研修では、病棟における入退院等の裁量権がある師長クラスの方に研修に来てもらいました。在宅療養の現実や可能性を肌身で学んでいただき、その直後から院内の退院調整などに現実的な変化があったと病院側からのフィードバックももらうことができました。
アカデミアでの発信も大切にしていくべく、学術集会などでの発表も行いました。
ウィル内だけでの知恵・知見のシェアではなく、同行他社にもその輪を広げていくためにオンラインコミュニティをはじめました。ゆっくりですがその輪は今も広がってきています。(詳細はこちら)
ウィルのことなど知らない・興味がなくとも、訪問看護に携わる方の多くの人に役に立てることとしてポケットマニュアルを刊行しました。意外にも在宅ケアの方々だけでなく、病院に勤めている看護師たちにも購入頂いているようです。
毎年たくさんの看護師・PT・OT・STなどの見学を受け入れていますが、今年も例年通り多くの方にお越しいただきました(新型コロナウィルス蔓延前が中心です)。
訪問看護・訪問リハビリの現場見学を通し「在宅ケアっていいな」と感じられ、その方がいつかどこかの地域で訪問看護師・訪問セラピストとなる、そのきっかけになれたら、という想いは変わらず、これからも見学制度を続けていきます。
未知なる感染症の流行により、全国で未曾有の事態となっています。今でも日々の現場で向き合う現実があります。その中で法人を超え同じ志のステーションで協力し合い、現場のためのガイドを作成しました。ご協力頂いた多くのみなさまに深く感謝申し上げます。引き続き協力して戦っていきましょう。(ガイドはこちら)
2019年6月〜2020年5月|年間レポート 1/3本目記事
2019年6月〜2020年5月|年間レポート 2/3本目記事
ウィル訪問看護ステーションは「全ての人に家に帰る選択肢を」実現するため5年目も一つ一つの看護・リハビリテーションを積み重ねます。
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