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NPS®にもとづく第三者評価の実施報告|連携事業者様からの評価結果

良い訪問看護とは何か?を測る

「良い訪問看護とは何ですか?」
「訪問看護の質をどのように評価しますか?」

日々わたしたちが訪問看護の現場で実施するケアの質を、数値的評価に反映することの難しさは長年の課題ではないかと思います。


訪問看護事業協会のガイドラインが自己評価を推奨

一般社団法人 全国訪問看護事業協会が、訪問看護ステーションにおける 事業所自己評価の ガイドラインを発表しています。

これによると、「利用者や家族、他事業所から評価を受け、事業計画の見直しやサービスの改善に活用すること」が推奨されています。

ガイドラインの詳細はこちらからご覧いただけます。

そこで当事業所では、ケアの質を測るための第三者評価を実施。

第三者評価は、ご利用者様やご家族様・ケアマネジャーさんなどへアンケートを依頼し、弊社が提供する訪問看護の質を評価していただくものです。
評価内容や利用者様からの評価に関しては、こちらから過去の記事をご参照ください。

今回の調査は評価における公平性等の観点から、今回の調査に関する作成などは医療看護に特化したリモートデスクサービスを提供するOkitell様ご依頼をしました。アンケート調査で使用された評価指標は「NPS®」です。


総評:9割が推奨者、中立者

NPS:35.4
推奨者:45.8%、中立者:43.7%、批判者:10.4%

今回の調査対象である事業者様は、日々連携させていただいているケアマネジャーさんや相談支援員さん、各事業所の管理者様です。

当事業所のサービスに対する総評としては、約9割の方から「推奨」もしくは「中立」といった評価をいただきました。
主な評価理由は下記のとおりです。

<推奨者からの声>

主には「スムーズな連携」や「小児から成人まで幅広く対応できる」体制について評価をいただきました。また、弊社の訪問看護ステーションには居宅事業所が併設している点が強みであることを再確認できました。


<中立者からの声>

このような率直なご指摘をいただき、感謝しております。連携先との連絡担当窓口を明確にすること、サービス開始時に必要な情報をケアマネジャーさんへご報告すること。
これらの内容を社内で早急に共有し、日々の業務で意識強化を進めております。

当事業所のリハビリ体制は作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が常勤しています。小児のお子様から成人の方まで、肺炎予防から言語機能リハビリまでニーズに合わせたリハビリをご提供することができます。

スタッフとコミュニケーションについては、課題感があることも率直にご報告いただき、非常にありがたいことと感じております。こういった声を真摯に受け止め、今後に生かしていくことでよりより地域連携とケアの提供に努めてまいります。


<批判者からの声>

こまめな報告体制を評価していただいている一方で、より小まめな情報共有についてのご指摘もいただきました。他事業所様との連携方法については、電話もしくはFAXでのやり取りが多いです。
対面でのコミュニケーション機会が少ないからこそ、よりこまめな情報共有を通して信頼を構築することの重要性を再確認することができました。

叱咤激励の応援コメントも

他にも叱咤激励の応援コメントも多く頂きました。
このようなアンケート調査を行う事で、私達へ普段言えないような事もお伝えしてもらい、改めて自分達のケアを見直す良い機会となりました。

また、応援コメントを頂く事で、スタッフも更に現場へ還元していこうと、モチベーションUPにも繋がり、現場で頑張っています。

今後の課題は「こまめな情報共有」

今回の第三者評価では多くの高い評価をいただき、大変うれしく思います。
日々質の高いケアを意識しているなかで、ケアの質というのは抽象的でわかりづらいものです。

このような機会を通して、私たちの強みや課題を明確にすることができました。ご協力いただきました各所皆様へあらためて感謝申し上げます。

第三者評価から見えてきた課題の一つが「こまめな情報共有」です。連携先との密なコミュニケーションをとることで、双方の信頼構築につながると考えています。

当事業所はスタッフ数が多く、一人の利用者さんに対してチームでサポートできる体制を整えています。今後の課題としては、複数スタッフがかかわる中でスムーズかつ確実な連携を図るために、チーム内外でのこまめな情報共有をあらためて徹底していきます。

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