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試練…そしてやっぱり先輩と上司

営業としてキャリアを積むために転職をし、早速その企業風土や文化の違いに躓いた。
前の職場との大きな差は

        「仕事は自分で見つけてくる」

そこで前職で身に付けていたハズの技術を生かして図面を作り、先輩に相談するも、木っ端みじんに砕かれる。

「営業で成果を出してやる!」
と意気込んでいた自分がどんどん小さくなっていくように感じた。

悔しい思いもあり、業界に詳しい人に聞きにいこう。
直接、職人さんに業務を伺って足元から固めていこう。

そう思い、行動に起こしていた。
「親方!お忙しいのにすみません。仕事について教えてください!」
親方
「明日の朝5時にうちに来い!」

そうして早朝訓練を受けて、現場から叩き上げられた。

通って1年ほどが経ち、何とか先輩と同等の仕事をこなせるようになってきたと思った矢先
部長から
「お前の現場はどうなってるんだよ!説明しろ!」

お客様が依頼していた工事内容が提供されていなかった。
どこか私の中で
「そのぐらいなら何とかなるだろう。」という安易な考えが未だあった。
今思うと、当たり前のことで叱られていた。
              
              *

しばらく先輩の鞄持ちをすることになる。
そこでやっぱり助けてくれたのは先輩だった。

先輩「何で叱られているか分かるか?」
私「できてないからです」
先輩「何でできないんだ?」
私「やり方が違うんでしょうか?」
先輩「先ずはマネをしたら?だから俺の行動を必ずメモしろ。」

私はメモ魔のようにお客様の所では議事録をとり
常に先輩の発言をメモするようになっていた。

そうしたら不思議とできるようになっていた。
当たり前のこと。

          「お客様との約束を守る」


謹慎を受けて1年が経ったころ部長から謹慎を解かれた。
先輩から
「ああ。鞄持ちが居なくなるんだな。。」と笑って愚痴を言われた。

後から聞いたことだが、先輩が部長にずっと私が知らないところでフォローをしてくれていたとのこと。

根回し、気回し、気遣いが出来る。だからお客様から選ばれる。
派手さは無い。
だけど当たり前のことを実直にされている。

凡事徹底を学んだ。


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