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私たちトレーナーはなぜ走るのか?

from 林幸広

先日も研修で、競技場と体育館を走りました。

ただ特別普段ジムで走る練習等を会員様に提供しているわけではありません。

それでも私たちは走ります。

その理由は、私たちがトレーニングを行う目的として「動作を変える」ことを大切にしているからです。

動作とは、例えば日常生活では、立つ、座る、しゃがむなどの動作や物をもつ、箸を使う、パソコンを打つなどがあります。

スポーツなら投げる、打つ、ステップ、ジャンプ、などの動作があります。

普段の生活で何気なく行っているこれらの動作。

良い動作が身についている人は、体への負担が少なく、楽に生活しやすいと考えられます。

しかし、現実には動作がもとになって疲れやすかったり、痛みの原因になる人が多いのです。

例えば、パソコン作業をする場合(この場合、動作を「姿勢」と捉えるとイメージしやすいかもしれません)。

椅子に座って作業する時の、頭や首の位置・角度によって首、肩、背中や腰の負担が変わってきます。

首と頭が前に出たり、背中が円くなる、いわゆる猫背の状態では負担が大きくなります。

他にも階段で膝の痛みがある人、前かがみになると腰の痛い人、負担のかかる原因は歩き方やしゃがみ方などの動作に原因があることが少なくありません。

速く動いたり、重いものを楽に動かしたりするためにも、良い動作は役に立ちます。

体に負担を掛けずに効率よく動ける動作や姿勢を身に着けたいのです。

ただし「動作を変える」ということは簡単ではありません。

そこで、初動負荷マシーンでのトレーニングを通して体の使い方を身に着けていきます。

一つ例をあげてみます。

歩くときや走るときの足の着き方について。

『体重を足の裏の内側ではなく外側(薬指のライン)で支える』というポイントがあります。

これは、トレーニングを行う際にトレーナーが皆様によく伝える表現でもあります。

マシーンを使って動作を繰り返し、実際に走るときにも足の外側で着地できるようになりたいのです。

トレーニングで大切にしている動作は、このように実際の動作に繋がっています。

トレーニングと動作の繋がりを身をもって学ぶために、基本的な動作である、「立ち方」、「歩き方」、そして「走り方」をトレーナーは実践しています。

自分の身体と動作を変えるという経験が、会員の皆様にトレーニングを提案する際にとても役に立つのです。

このような理由から私たち雲水のトレーナーは自分自身が動くこと、走ることを大切にしています。

余談になりますが、研修の後半には、みんなでポートボールを行いました。

(ポートボールとはバスケットによく似たスポーツでゴールの代わりに人が立っていて、その人にパスを渡すと得点が入るスポーツです。小学校のころに体育の授業で行っていたのですが、今の子供たちもやるのでしょうか?)

真っすぐ走るだけでなく、横向きに動く、ボールを投げる、受けるなど様々な競技動作が含まれるため、とてもよい勉強になります。

勉強の一環であり、皆で楽しくプレーすることができました。

動作も大切ですが、やはりスポーツは楽しいものです。

楽しくゆとりをもって、学びに繋がるよい時間でした。

■この記事を書いた人

学生時代から取り組むサッカーの中で度重なる足首の捻挫に悩まされる。思うように練習、試合に出られないつらさを感じてきた。自分と同じように怪我に悩む方の力になりたいとトレーナーを志し医学部に入学。その中で初動負荷トレーニングと偶然出会い「なぜ故障したのか」「なかなか良くならなかったのか」という長年の疑問を一蹴してくれるほどの衝撃を受け、初動負荷トレーナーとなった。詳細はこちら→https://worldwing-unsui.net/2017/05/01/profile-hayashi/

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