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勉強法 how to memorize

ネタ切れガス欠状態なので、勉強法について昔漁った知識を並べてお茶を濁すことにする。ここで念頭におくのは、大学受験のような、一夜漬けでは対応できない量の知識を学ぶ方法論である。ただ、古代の知識であるので、実用性については担保できない。

学習においては復習が大切である、と言われるとき、たいていは予習よりも復習が大切だという比較の意味と復習によって記憶を確実にするという意味がある。なぜ復習か。それは学習内容を反復によって長期記憶に入れるためである。しかし復習タイミングについては、幾つかの主張がある。

復習において「エビングハウスの忘却曲線」はよく引き合いに出される。復習のインターバルは徐々に長くした方が効率的だ!という主張である。また、これは聞いたことがある人は少ないと思うが「スイッチフルバック法」というのがあって、これはテキストに対して1日目は3ページ、2日目は前日の3ページ復習+新しい3ページ、3日目は前日までの6ページ復習+新しい3ページ、……と既習範囲をすべて復習するやり方である。さらに、かなりマッチョなやり方だが、教科書や学習参考書を「周回読み」する人もいる。問題点はテキストが退屈なこと、また一回の通読はできても既知のテキストを二回目以降マジメに読むためには気力がいること、内容的に軽重を付けにくいことがある。

なお、これらのやり方の基礎には、学習行動の反復実行=「習慣化」が前提としてあるので、それができないと復習術も絵に描いた雪見だいふくである。

復習といって何度も繰り返すのはたいへんだということで、「記憶術」が存在する。伝統的なのは連想系で、「記憶の宮殿」などといって場所や自分自身の身体の一部に連想で結びつけて多くのことを想起する。また、自分自身が既に持っている体系的な知識(例えば通学路の建物などでもよい)に連想づけるというやり方なども提案される。また、関連する異なる単語を結び付ける方法として「語呂合わせ」がある。語呂合わせも例えば単語Aの末尾と単語Bの頭文字がたまたま一致していればくっつけるというだけでなく、音や漢字の一致部分でクロスワードパズルのように交差した文字列を丸ごと覚えるというやり方もあった。さらに語呂合わせと頭文字法を組み合わせ、メロディーを付けると「替え歌」になる。例えば中国歴代王朝名をアルプス一万尺で憶える歌が著名であるが、私自身は同様に歴代日本国首相、歴代米国大統領、歴代ノーベル経済学賞受賞者などを憶えていた。

少し角度が違うものとして、座学中の集中の管理法がある。敢えて複数科目に並行して取り組み、切り替えることで飽きを防いだり、タイマーを使って定期的に休憩を挟む「ポモドーロ」、級友同士でオンライン監視し合いながら学習するといったやり方がある。

授業を受ける機会があったり、テキストを読んでいれば、それらの内容を書いてまとめるためのノート術もある。たいていは、習った内容をまとめた部分とそれについて自分がわからなかった部分、疑問、憶え方、他の知識への参照、感想などを書く部分をいかに分けるかを説く。また書いた後のノート(ルーズリーフの場合もある)をどうやって見返すかについてのアドバイスもある。

(1,310字、2023.11.28)


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