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株式会社WiseVine COOを退任します

本日2020/6/30をもって、株式会社WiseVineのCOOを退任し、非常勤のアドバイザーとなりますので、ご報告いたします。

これまでのいきさつ

藤井とWiseVine 代表取締役の吉本との出会いは、2018年7月、スポットコンサルティングサービスのビザスク上でした。当時はWiseVineのプロダクト全般が開発途上で、私は顧客ペルソナとしてのディープヒアリングの対象でした。ペルソナとして自分が適切だったかはその後自分自身で悩むことになるのですが、非常に面白いサービスを作っている会社だなぁ、もう少し関わってみたいなと思い、当時勤務していた会社の正式な了解を得て、2019年秋ごろから「有給休暇を使って平日に副業する」というあまり例のないことをやってみていました。副業にもかかわらずPO的な業務をさせていただいたりしたのち、2020年1月からはCOOとして、正式にフルタイムで就任させていただきました。足掛け約2年間、この会社の創業期に関わってきたことになります。(これからも非常勤スタッフとして関わり続けるのですが)

なぜ退任するか

WiseVineは官民連携の推進に必要なデータベースサービスとマッチングプラットフォームを提供する、GovTechベンチャーです。民間企業と自治体の連携を推進する立場にあり、コロナ禍において膨大な業務を抱えている地方自治の問題を解決するために、必要とされているものを作っている自負があります。お陰様で、在任中に自治体・民間企業とも、大きく利用者数は進捗しました。

とはいえ、通常の経済状況にないことも事実で、限られたリソースの中で最大限事業を進捗させていくためには、次のフェーズで価値提供できる人材に立場を譲ろうと考えるに至りました。藤井はマーケティングや事業開発が得意分野ですが、ここから先、SaaSプロダクトとして緻密な事業運営を行っていくには、それはそれで専門性の高い分野ですので、その経験の豊富な人材に委ねたいと思います。

印象深かったこと

ガチのリモートワークに突入したこと。放送業界の中でも比較的、ICT分野に近いところにいたと思っていたのですが、GSuite、Slack、ZOOM、はいどうぞー!という完全クラウド環境で、しかもフルリモートに全社を切り替えざるを得ない、という状況に突入する、という完全にサイバーな環境を、(一従業員としてでも順応が大変なのに)、全社を見る立場で経験したのは大きな衝撃でした。やればできるんだなあと思いつつも、どうやって会社全体の状況や雰囲気を把握していけばいいのか、非常に悩みました。

インターンのみなさんがめちゃくちゃ優秀でした。びっくりした。そしてインターン生と副市長経験者の年配スタッフが普通に雑談しながらZOOM飲みしていたり、フラットな職場の雰囲気も、とてもよかったです。WiseVineでの長期インターン(有給)にご関心のある方は、会社のサイトからお問い合わせください。

BtoB SaaSプロダクトのセールスの考え方についてやっと身についてきた。技術屋としては「寿命=1/故障率」という計算式で理解している数式が、LTVとチャーンレートの計算式として普通に使われているのがどうしても体感的に腑に落ちていなかったのですが(そんなに機械的なものかなぁ、と)、KPIとしてコントロールしていくことで、ロジカルな経営指標が出来上がっていく姿を見て、なるほどこういうものだったのか、と腹落ちしました。

7月から何するの?

WiseVine社のサポートを行いつつ、フルタイムではJX通信社という報道ベンチャーに就業します。前職で志半ばであった、防災・災害情報分野にも貢献できるお仕事をさせていただけそうです。

この状況下で休みをとってもどこにも行けないので、今回もインターバルなしで働き続けます。引き続き、皆様方のご指導のほど、よろしくお願いいたします。

自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。