見出し画像

民間ベンチャー同士で宇宙を気軽に使う時代が、本当にやってきた。

JX通信社(兼 WiseVineアドバイザー) 藤井です。JX通信社では今月から、AIビッグデータリスクセンサ「FASTALERT」の事業責任者を拝命しております。1年前に公共分野を中心とした営業担当として入社しましたが、あちこちとアライアンスを結んだりしているうちにこうなりました。引き続きがんばります。

JX通信社は今年から、「データインテリジェンスの力でより豊かで安全な社会を創る」を新たなミッションに掲げ、従来人海戦術で行われてきた情報収集・取材プロセスにテクノロジーを持ち込み、多くを機械化すると同時に、ビッグデータで従来可視化できなかった出来事を明らかにしていく― その結果、労働集約型でアナログな報道産業の事業モデルを進化させて、あらゆる産業の課題解決に貢献できる、テクノロジードリブンの革新的報道機関を創ることを目指しています(コーポーレートサイトより)。

主力サービスの一つであるFASTALERTは、SNSを中心とした情報を即時収集し、AIで解析することでこのミッションを担ってきましたが、より多くの情報源をもとに、多元的に事実を明らかにしていこうとしています。その一環として、今回宇宙ベンチャーのアクセルすスペースさんと「衛星報道」にトライすることになりました。

報道分野でも宇宙の活用はまだ進んでいるとは言い難い状況で、JX通信社がFASTALERTの知見を生かして撮影場所を選定、迅速にメディアや公共団体に向けて画像配信することだけでも大いに価値があると考えているのですが、海外では衛星写真を使って企業活動をモニタリングして業績推定を行ったり、気候変動リスクの監視を行ったりと、様々な事例がありますので、この分野での知見を、着実に積み重ねていきたいと思っています。

何よりも、今回の協業検討で印象的だったのが、この決定までのプロセスが、完全に「ベンチャー企業2社の民間同士の協議」だけで極めて迅速に成立している、という事実です。私、父親が一時期JAXAの職員だったことがありまして、宇宙には人並み以上の情熱を持っているのですが、あのとき感じていた、宇宙開発の「国家プロジェクトとしての大変な規模感」と、全然違う、「日常の延長線上に、宇宙がある」印象を今回強く受けました。「宇宙を普通の場所に」を掲げるアクセルスペースさんの為せる技なのだと思います。この度は、本当にありがとうございます!

(おまけ:種子島で「みちびき」の打ち上げを個人的に見に行ったときの動画を貼っておきますね。)


自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。