だれかへ(shiについての詩) 【詩】
彼と彼女の作品は
痒いところに手を伸ばす
本はだいたい好きだけど
きみは詩を誦むことができない
布団に絡まり離脱する日を
きょうも夢に見ているんだ
教室の隅で拾ったものは
リップクリームかコンドーム
死の本質は香りなんだよ
なんて、陳腐な言葉がかすかに滲む
(わたしと)同じような人はたぶんいないし
(あなたと)同じような人には出会えない
だからわたしは誰かに届ける
わたしでないような誰かへ
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