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パスワーク 08 正義

夢日記 0924「8正義」第一夜

大腿骨と脛骨を折り曲げ、ツイストし、スクリューのような車輪のような6枚羽根の羽をつくる。3人分の脚。

仲間二人と銀行強盗に入る。三人とも目出し帽をかぶり、行員に「早くしろ!」と散弾銃を向けて支持する。
ひとりはカウンターの上にのって威嚇している。ひとりは支店長と金庫へ。わたしは出入り口から全体を監視する。

迷路のようなシャワー室。奥に奥に進んでいく。
わたしはそこで花魁の姿にきがえる。
赤い着物。高い下駄。髪を結う。
花魁は5人いる。女学生たちと街に出る。

わたしはプールで腕立て伏せをしている。
水面ギリギリに顔を近づけ水に映った自分の姿を見ている。
そして水の中に顔をつっこむ。苦しくない。
わたしよりひとまわり大きいハンサムなインストラクターがわたしに覆いかぶさるように腕立て伏せをする。
インストラクターは親切に腕立て伏せを指導する。

さまざまなイメージが表面に浮かび上がって、わたしが思うように変化しながら滑っていく。
夢の中で意のままにイメージをつくれるようだ。とても気持ちいい。


夢日記 0925「8正義」第二夜

十二人の使徒がならんでいる。

昨夜はまたもや腎臓結石が体内を通過中で、痛みを散らしながらひさびさに深い眠りの中にいた。
起床してすぐは夢の内容を自覚しなかったが、あさがた石が体外に排出されて、一安心してウトウトしていたら夢が蘇ってきた。

十二人の使徒は横一列に並んだ小粒の石に見えた。
それぞれの石はそれぞれの世間と調整して順番に対消滅して消えていく。
ひとつで調整できないものは三個、四個のグループになって世間と調整する。
そのときそれらの石たちはブルーに光っている。
調整が済むと光は消えて石は一個消滅している。

最後に残ったのがわたしの石でした。

実際に排出された石は直径6mmくらいの、私の経験から言うと中堅サイズの石でした。どうりで痛かったわけだ。

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夢日記 0926「8正義」第三夜

それは法廷のようなものに見える。
中央には二人の被告人がいて、二つの陣営に分かれて左側の代表者と右側の代表者がうしろに控える。
中央の二人は双子の火山のように燃え上がっており、弁護人と見える両陣営の代表者は極めて冷静である。
そしてその法廷を見守る聴衆がまわりを囲む。

右の火山が噴火したり、反対側の火山が噴火したり、あるいは同時に噴火することもある。
熱く猛るツインピークスだ。

わたしはその法廷の様子を俯瞰して見ている。


夢日記 0927「8正義」第四夜

地下深い洞窟の中で男たちばかり十数人が修行をしている。
僕もその中のひとり。

洞窟の壁面にはところどころ松明が燃えており、洞窟の中はことの外明るい。

男たちはみな全裸で鍛えられあげた肉体をもっている。
十数人の男たちは均等に間隔をおいて立ち、全体に合わせて体操や踊りを行なっている。

そのなかで一人だけ動きを乱すものがいる。
僕の(親戚の)叔父さんだ。

叔父さんはことあるごとに僕にちょっかいを出してくる。
「そんなんじゃダメだ」「俺のほうが優れている」とかなんとか。

僕は無視して淡々と修行している。

今日の修行の目的は「反・排他的人間中心主義」
人間中心の考え方を改めろ、ということだ。


夢日記 0928「8正義」第五夜

僕はコレクタブルズという集団に所属している。

僕たちは人を集めている。人はすなわち書物である。

僕たちは電車に乗っていろいろな街に出かける。そして人に会い話をきく。

ときには集団で移動する。気づくと電車の車両がメンバーでいっぱいのときもある。

僕たち全体がひとつの乗り物でもある。

話を聞いた上で個々の判断でその人を勧誘する。コレクタブルズのメンバーにならないかと。

書物はどんどん増えていく。乗り物はどんどん大きくなっていく。

乗り物に乗るにはチケットが必要である。

書物を読むためにはチケットが必要である。

チケットはコレクタブルズの会員証である。


夢日記 1001「8正義」第六夜

5人いる

四つの円に囲まれた紅く光る円がある。
まんなかの円の中には宝石が埋め込まれているようだ。ルビーかもしれない。
全体が赤と紫の中間色に光っていて、宝石はゆっくり回転している。
外周の四つの円はつぎつぎに人格が当てはめられて選別される。ぴたりと合う組み合わせを探しているようだ。


僕たちは逃走している。
追っ手がすぐそこまで近づいている。

僕たちは地下の洞窟に逃げ込んだ。
まるでマグマ大使(わかるかな?昭和40年代の特撮テレビドラマ:https://www.youtube.com/watch?v=rbrK25oDx1k)一家が住む洞窟のようだ。
そこに宇宙船が待機している。これもマグマ大使のロケットのイメージだ。

ロケットの側面に銀色に鈍く光るドアがある。
しかし開けかたがわからない。スイッチらしきものも、取っ手もみつからない。

僕とパートナーがドアのまえで立ち往生していると、あとから同じように逃走中の男がドアをあけてロケットのなかに入っていく。スポックだ。耳が尖っている。
しかしながらイメージと違って凶悪な表情をしている。
(ここでマグマ大使の敵役である「宇宙の帝王ゴア」とスポックの類似に気がつく)

スポックがロケットの中に入ったのでそのドアが閉まる前に僕たちは彼に続いて内部に滑り込んだ。
ふたたびドアが閉まりそうになっているところに、後続の男女の逃走者の姿が見えた。
僕は急いでドアに足を挟んで彼らが逃げ込むまで入り口を確保してやる。
女のほうはレイア姫だった。

地響きがしてくる。ロケットの推進装置が稼働し始める。
ロケットの内部はなにもない空間で僕たち5人は手持ち無沙汰に立ち尽くしている。
まるでエレベータだ。

スポックが薄笑いを浮かべていて不気味だ。不穏な空気が船内に流れている。

場面が変わって会議室のような場所。
僕以外のメンバーは入れ替わって、やはり5人いる。よく知っている友人たちだ。

ロケットの話をしている。

「さっきスポックがいたよなー」
「たしかレイア姫もいたわね」

どうやらこの5人は共通の経験をしているようだ。

この5人で車に乗り込んで移動している。
僕は竹山先生のうちに行こう、と提案する。
竹山先生は僕の恩師で建築学科の教授だった。

僕は竹山先生に報告しなければと思っている。
そして車中で他の四人に竹山先生の話をしている。
みんな名刺は持ってきたか?僕は確認している。

車で細い道を登って、竹山先生のウチについた。
ところで今何時だ?
急に時間が気になり出した。
ロケットにのってからもう随分時間が経ったような気がする。

時計を見ても時間がわからない。時計を見るたびに時刻が変化するからだ。
こんなに遅い時間に大丈夫かな?僕は急に心配になった。

竹山先生の自宅は平屋の古民家だ。よくみると建物の外周に「忌中」の札が下がっている。
黒地に金箔で梵字が描かれている。屋敷全体が煌々と光に照らし出されている。

そこで突然思い出した。

竹山先生はちょうど一年前、肺炎のため他界したのだった。

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夢日記 1002「8正義」第七夜

自分の身代わりを、あるいは自分に代わるもの、後継者を探して旅している。
たくさんの人に遭う。
ときに人格は図形になり、色になり、抽象的なイメージになる。
これが目覚めるまで続く。

人をさがす、というのが「8正義」に入ってから通底するテーマらしい。


夢日記 1004「8正義」第八夜

連続殺人事件がおこっている。

いつも同じパターンの展開で、被害者たちは箱の中に星座のように配置されて収められている。

被害者たちは点として存在したり円として存在したり顔を持った人格として現れたりする。

箱の中の星座状の被害者たちは中空にあり静かに眠っている。

最後の事件では殺人者が偽装して自らを被害者として箱の中に閉じ込める。つまり自殺をはかるのだ。

箱の中の星座で私に見分けがつくのはカシオペア座だけだったが、他にもいくつかの星があった。

小林稔侍が主犯格で相手型に十朱幸代。そのほか藤山寛美、若いころの松坂慶子などが登場してくる。
なかなか渋い配役だ。まるで松本清張原作のドラマのよう。

終盤、殺されて箱の中に閉じ込められていたのだと思いきや、ひとりまたひとりと息を吹き返し始めた。
そしてついに殺人者も目覚める。


夢日記 1005「8正義」第九夜

婦人警備官の高速艇が上空をパトロールしている。
近隣で事件が発生したようだ。

私は隠している拳銃が気になりだした。

つい最近の夢の中で使った拳銃。誰かにもらったものだが、その誰かは思い出せないでいる。
拳銃はリボルバー式で金銀の美しい細工が施されている。
私はその拳銃と弾丸のパッケージを夢の中で自分の部屋に隠したのだった。

今日は娘の誕生日で、その美しい拳銃をプレゼントしようと思っていた。

机の中も本棚も探したが見つからない。

おかしいなー、たしかに本の間に挟んでおいたはずなのに。
いくら探しても見つからない。

え、もしかしてあれは夢だったのか? 自分は拳銃を持っていなかったのか?
夢の中で別の夢が夢だったことに驚いている。


大きなトンネルのまえにいる。
車が一台、また一台とトンネルのなかに消えて行く。

トンネルはどうやら別次元への入り口らしい。
トンネルのまえにはたくさんの人と車が待機している。


私たちは巨大なアリーナにいる。
人がおおぜいいて半分は人間態だが後の半分は異形の人たちである。

何かの儀式に参加するために特別な衣装をきている。
白地に金糸の刺繍、おなじく背の高いとがった帽子。
わたしは列の最後尾にいて短剣を隠し持っている。

途中知り合いにあった。彼は脳腫瘍を患っていて顔も体も変形している。
病院にかかっているのか?と私は彼に問う。
自分は外国人だから保険が効かないので病院にはいかないと彼は言う。
病院に行かなければダメだよ、マイク。私は言う。

私は集団からはぐれてアリーナのキャットウォークを歩いている。
正面から背の高いメガネをかけた長身の男が歩いてくる。
全身の皮膚がブルーグレイで手足が鋼鉄のようだ。

私は殺気を感じる。

すれ違いざま男は脚を振り上げてその反動で私の頭上にかかとを振り下ろす。
テコンドーの技だ。
彼の足は私の体をそれて手すりに直撃した。

彼は私に賭けをしようと言う。
私は賭けはしないのだ、と彼に返す。

私は彼が消えろと念じる。そして目がさめる。


夢日記 1011「8正義」第十夜

大型のストレージを渡される。
これは「7戦車第十一夜/うさぎ900」の夢で出てきた記録装置と同じものだ。

ストレージのなかには永遠があり星座が浮かんでいる。
そうか、これは弁当箱だ。と気づく。先日「8正義」第八夜に出てきたものだ。

ストレージ(弁当箱)のなかには自分でプログラムした情報があり、プログラムはすなわち星の位置のようだ。

5組がそのレースに参加する。
ストレージには10%の余剰があり、それを超えてはいけない。
スタート前、まずストレージの検査がある。それぞれのストレージを機械でスキャンして合格であればそのままスタート。不合格であればそのまま消える。つまり有無を言わさずその場で処刑される。
さっき私の目の前で実際に別の組が処刑されるのを目撃した。

私はストレージを懐に入れてすでにゲームに参加している。これは鬼ごっこだ。
私は拳銃を持っている。相手の鬼も拳銃を持っている。
でも私は逃げるほうで積極的な攻撃はできない。相手方の鬼は映画ゴットファーザーIIのときのロバートデニーロだ。かなり厳しい相手だ。

こじんまりした現代風の住宅の中に二人はいて、私は隠れ、デニーロは私を探し殺そうとしている。
私は鬼であるデニーロに見つかった時だけ拳銃を発射できる。そういうルールらしい。

二人は慎重に家の中をグルグルまわっている。できるだけ音を立てないように。
カーテンのなかに隠れたり、家具の陰で待ち伏せしたり、私はデニーロを攻略しようとするが相手も慎重だ。

私は緊張感に耐えられなくなり、家の外に脱出することにする。
ルール違反かもしれないのだが。

家の前にあった自転車に乗って全速力で家から離れる。
追っ手は来ないようだ。

かなり離れたところまできて休憩していたら、ひとりの少年と出会った。
ひとりでボールを蹴って遊んでいる。映画ニュー・シネマ・パラダイスにでてくるサルバトーレ少年、トトだ。
私はトトの相手をしてボールで一緒に遊んでいる。
お互いに仲良くなった頃、追っ手の気配を感じる。

私はトトと一緒に自転車に乗ってふたたび逃げる。
市場のようなところで自転車を捨てて、雑踏に紛れ込む。トトがわたしを導いてくれる。
ああ、今日はトトがガイドなんだなーと少し安心する。

追っての姿が見えた。そでにその姿はゴットファーザーのロバートデニーロはなく、ドレッドヘアのプレデターの影になっている。

トトと私は追い詰められ、トイレに逃げ込む。そして便器を乗り越えトイレの窓から外の世界に脱出しようとしている。


夢日記 1012「8正義」第十一夜

玉(球)のエピソードが12種類。それぞれ12話からなっており、そのダイジェスト版を見せられた感じ。
この番組は以前にも見た記憶がある。それぞれのエピソードの最初の1話を3エピソードづつフラッシュで見た。

番組の内容を詳しく知りたいので担当者を探している。
いろいろな人を捕まえて話を聞き出そうとするのだが、みなよくわかっていない。

そのうち場所が空港に切り替わる。
ラウンジに知人の大先生がいてテーブルに呼ばれる。
椅子が足りないのでみな床に座って挨拶が始まった。

飛行機の出発まで時間があるのでマネージャーに注文を聞かれる。
僕はカヌレ(焼き菓子)だけをたのむ。
なぜかカヌレがとても大事な気がした。

外がカリカリで中がシットリ。

玉とカヌレとどのような繋がりがあったのか?


夢日記 1013「8正義」第十二夜

いつになく疲れていて、早い時間に寝て真夜中にめざめる直前に命題のような夢をみました。

死んだらどうなると思う? 生まれる前のことを覚えている?

一見、対称的に見える二つの問いは実際は偏った時間感覚にとらわれていて

死んだ後のことを覚えている? 生まれる前はどうなると思う?

という問いとセットで考えてはじめて対称的になるでしょう?と女の子が囁いている。

「確かにねー、夢の中では時間の感覚はないものねー」と僕はありきたりの反応をする。

あとさきの概念は物質界ならではの、脳化した世界での夢のようなものですからね。

いつのまにか講義形式になっていて、僕は生徒になっている。

言葉の問題ね、と女の子は囁く。

あとさきのあるこの世界はどうして必要なのかと僕は疑問に思っていると

彼女はバカにしたように、それはここで使役されているからでしょ、と当然のことのように言う。

怒ってしかるべきところだと思ったが、そのことはうすうす知っていたので

「そりゃそうだ、でもだれに?」と迂闊に聞いてしまって僕はシマッタと思った。


夢日記 1015「8正義」第十三夜

四つの玉(窓)が4セット。

頭部と胸部と鳩尾と下腹部にあって四つの玉を右回りで回転させています。
それぞれの玉を覗き込むとそれぞれ景色が見えて、たとえば胸部の玉のなかには戦場のような風景もあり、また別の玉には懐かしい古民家のたたずまいもあります。

玉を回転させるというよりは玉の周囲をくるくる回るようなイメージです。衛星のように。
最初は水平に回り、また角度を変えて垂直にまわる。回転方向はつねに右回りです。

四つの玉のなかで特に重要なのは玉の中に火が見えるものです。戦場の火や民家に灯ったあかりです。
それらを重点的に回していって、頭から胸、鳩尾、下腹に降りて行きます。

降りたり登ったり、それを繰り返します。


チャクラを掃除したり、小周天を回したりすることはむしろ日常的にやっていることですが、夢の中にもちこまれたのは初めてです。
チャクラが四分割されているのも、それぞれの玉の中に風景が見えることもはじめて発見したので、これから日常的に注意してみてみようと思います。


夢日記 1016「8正義」第十四夜

ひさびさに一晩で大量の夢をみて、どんどんこぼれていきそうですが描けるだけかいてみます。
大量の夢というより大量のエピソードです。

まずは怖い夢から。

玄関口から相棒がわたしを呼びます。
なんかいるよ、ちょっと来てみて。
陽がすっかり落ちてあたりは暗くなっていますが、玄関の外で青白い野火のようなものがゆれています。
私は興味本位でカメラを構えて玄関から撮影します。
フラッシュがたかれて人の姿が浮かび上がりました。

風呂桶を抱えて手ぬぐいを持ったステテコ姿のおじさんです。
頭はツルツルでニコニコしています。とてもやさしそうです。
「なにか用事がありますか?」とニコニコしながら語りかけてきます。
わたしもつられて「こんばんは。いえ、用事はありません」と応えます。
そうですか、と言って愛想よくその場を去って行きます。

おじさんは隣の御宅から出てきたので隣人かと思っていました。
通りの反対側から知り合いが歩いてきて、通りでおじさんとすれ違ったらしく、蒼白な顔であの人数年前に亡くなったXXさんじゃない?とわたしに告げます。やっぱり幽霊だったか、と私はなっとくします。隣家にはいまだにその人の表札がかかっています。

そうこうしているうちに、お隣からまた人だ出てきます。
「あんたたち(フラッシュが)眩しいじゃないよ!」と怒っています。
年増の芸者風のいろっぽいおねえさんです。
これこれしかじかで、いまおじさんの幽霊を撮影したんですよと説明する。
そういうことならしかたないけどと芸者風のおねえさんは待たせていたタクシーに乗り込もうとするのだけど、何を思ったか途中で引き返してきて玄関口で立ち話を始めます。

おねえさんは青い鶴のような模様の打掛を羽織っており、しなを作りながら言います。
「このわたしの帯を買ってくれるような人がいないかしらね」
私「おねえさんはこの辺のお座敷に出ているんですね? 私も知り合いに紹介しておきましょう」
おねえさん「たのむわよ、最近不景気で」

おねえさんはふと私の手元を見て「あなたそれはなに?」と札入れに手を伸ばします。
私の持っていたものは財布ではなく折りたたみ式の鏡だったのですが、札入れに見えなくもありません。
おねえさんは強引に私の鏡を奪い取ろうとします。
玄関口から座敷の方に入ってきてもみ合いになりました。

私は言います「さてはおまえは(別府の)狐だな」

お互いに首を絞める形になり、おねえさんが私に馬乗りになって首を絞めてきます。すごい力です。私も下からお姉さんの首を思い切りしめます。意外と太い首です。
私は首を絞めるのをあきらめて九字を切ります。「臨兵闘者 皆陳列在前」私は右手で十字を書いて唱えます。
おねえさんは「九字なんて効くものか」とだんだんおそろしい形相に変わって行きます。
私は恐ろしさのあまり声が裏返って「リンヒョウトウシャ・・・」現実に声を出していたらしく自分の声で目覚めました。
九字はいつのまにか別の呪文に変わっており、私は「ノウボウアキャシャギャラバヤオンアリキャマリボリソワカ」と繰り返していました。ひさびさに怖い夢でした。狐のお姉さんはよほどお金に執着があったのか? あるいは最初から鏡と知っていてそれが欲しかったのか?

実はこの夢の直前にも誰かが強引に布団の中に入ってきて、腕を掴もうとするので「キサマ、ヤメロ!」と怒鳴って目が覚めていたので余計に怖かったのだと思います。二連続ですから。


次は病気の話。

弟が最初に病気になります。
母と一緒にかかりつけのF先生のところに行きますが芳しくありません。
数日後食卓を囲んでいると私の体から血が流れています。
みると脇と胸のあいだに大きなコブのようなものができています。
深夜で病院は閉まっているので、母はF先生のところに電話をします。
母は電話口で弟の病気のことでF先生に激昂しています。誤診じゃないかと。

いやいや今は私のことなので、電話を代わり私が先生に説明します。
先生曰く「異物についてはもうひとり立会いの医師が必要なので女房に相談してみる」
何のことかわからなかったけど、とりあえず先生は往診に来てくれました。
私が先生に診てもらっていると今度は母が倒れました。あわてて皆が駆け寄ります。幸いすぐに息を吹き返しました。

いつのまにかコブは二つに分割されて、ひとつは脇腹のほうに移動しています。
なんかいやだなー、と思ってふと我に帰るとコブは消えており、そのまま目が覚めました。


MARCOのはなし。

親しい友人が店を出すそうです。
その友人はいろいろあって傷ついており、五つの悲しいエピソードがあります。
その一つひとつが映像になっており、皆はその映像を順番に見て行きます。
友人はドキュメンタリー作家でもあります。
五つの思い出の頭文字がM・A・R・C・Oです。
「MARCO」は装飾文字でとても凝っています。私はそれに感心します。
結局友人は悲しい傷のせいで店を出すことをあきらめるのですが
「MARCO」の看板だけが燦然と輝いています。そしてついにはMARCOの文字も煙のようにフアッと消えて行きました。


魚の油を当てるはなし。

私は泥酔状態でクイズ番組の収録に来ています。
司会は若い頃の徳光和夫です。彼もまた泥酔しています。

私は対戦者と向かい合わせになって前に並べられた魚の油を見ています。
魚の油はビニールでパッキングされていて1パックが5Kgほどあろうかというくらいの大量です。

私と対戦者はビニールパックを破って油の味を賞味します。基本的にどれも生臭いです。
パックを開封するときに油が床に垂れ広がります。部屋全体が生臭くなりました。

お互いに一通り答えを書いて提出します。そのときのことを私は泥酔していて覚えていません。
修正タイムに入りました。答えを書き換えることができますが、最初にどうやって選んだか覚えていないので修正のしようがありません。もうろうとした頭で最初から検討し直します。
なかに黄色の濃い油があってそれがマグロなのかカツオなのか迷っています。

途中、ビートたけしが登場していろいろとアドバイスをくれます。主催者に掛け合ったりしてくれています。
どうやら今日のガイドはビートたけしの形態をしているようです。なぜなら今日の他の夢にも彼が登場していろいろと手伝ってくれているからです。

最終的に決着つかずでしたが、そのとき色の濃い油はやっぱりマグロだなと確信していました。


他にもたくさん持ち帰って来たはずなのですが定着させる前に失われました。残念。

本が暴走するのは依然として続いていて、本を読みながらふと目を瞑ると、登場人物が勝手に動き出し、しゃべり始めます。
それはそれでかなり面白いのですが、本に戻ったらどこまで読んだのかわからなくなるので二倍の時間がかかります。

昨夜もそうでしたが、私の場合、夢が一番活発になるのは半月あたりかな、と自覚しています。


夢日記 1019「8正義」第十五夜

この数日続けて同じような夢を見ています。

人がうちにあつまり朝方まで飲み食いしている。
男たちがいて女たちがいて、なにか事件が起こるわけでもなく皆好き勝手に話をしている。
知っている顔もあれば知らない顔もちらほらみえる。たぶん知り合いの誰かが連れてきた人たちだろう。
大勢の中でわたしはそれなりに楽しんでいるし、同時に退屈もしている。

今日も同じようなシチュエーションで大勢の人の中にいる。
さすがに飽きてきたので数人と連れ立って海岸に散歩に出る。もう明けがたになっている。

いつのまにか一人になっていて防波堤から海を眺めている。
潮が引いた浜に溜まりができて数匹の魚が閉じ込められている。そのまま手で掴めそうだ。

ふと沖を見ると海岸からそう遠くないところで海面が盛り上がっている。
海底の泥を巻き上げて噴き出しているようであたりの水は茶色く濁っている。
一瞬、空から隕石が落ちてきたのかと思ったが、そんな音も聞こえなかったのでやはり海底から噴き出しているのだろうと思った。
ブクブク噴出する泥水の塊はどんどん大きくなって広がっていく。

沖のほうの海面が立ち上がって黒い壁がみえる。津波だ。
最初は薄い黒い線だったものがどんどん厚みを増してこちらに迫ってくる。はやい。
そのときにはもうわたしは駆け出していた。あたりはまだ寝静まっていて異変に誰も気づいていない。

父親のいる実家に着いたが玄関の鍵が閉まっている。
すでに海水は堤防を越えて家のほうに押し寄せている。
裏山の方からも水が出ていてもう逃げ場がない。

そのとき黒い水が頭上から被さってきて、わたしはうねりの中に引き込まれる。

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