私の人生の谷と山〜入院・編入・お笑い〜

私の話は、大学受験に失敗して、第三志望くらいの大学に入ったところから始まります。私の周りの同じように受験に失敗した友人達は浪人したが、私は友人達よりはマシな大学に合格していたので、「現役」という価値を優先し、「その場所で咲く」ということをモットーにこの大学で頑張ると決めました。

最初の英語のクラス分けテストで割と勉強したのにTOEIC540点くらいしか取れませんでした。3段階の真ん中のクラスに。クラスの中では上の方なんかな?と思ったら割と真ん中くらいだった。私はモットー通り、大学の勉強に力を入れた。というか大学での勉強以外に打ち込めることも少なかった。思えばこの頃は今ほど「挑戦」をしていなかった。(この時の「挑戦」といえば塾講師と、アパレル店員くらい。でもどっちも挑戦では無かった。できると思ってやったことだし、ストレスは少なかった。)というか本当に何も特徴が無かった。私の中の「出ていた杭」が埋まっていく感覚があった。元々出ていると思っていた「杭」は私の妄想だったのかもしれない。埋まるというか、自分の本当の地位に「杭」引き戻される感覚があった。周りの人と比べて、秀でているものを見つけられなかった。自分の中にあった自信は、実績とセットでなければならないはずなのに、実績が無い。

そんな中、私は足掻いた。その時思いついたことは周りと差をつけることだった。この平均みたいなクラスのメイトより上だということを証明する。大学一年生の終わりに英語クラスの再編成があり、TOEICとTOEFLで高い点を取ると、入学時に叶わなかった上位クラスに昇格できる。

この、「上位クラスへの昇格」が、一年時の最終目標になった。最初は一人でやっていたが、学期が進むにつれて仲の良い友達も増えて、その友達も巻き込んで勉強した。大学生活にも慣れてきた。そうなると別に上位クラスに上がらなくても良い気がしてくる。人は安定を求める。

そんな中、一年生の後半になり、テストの時期が来た。自分としてはすごくできていた。学部は300人で、上位クラスは40人程度。私は学部内で、TOEICは20位くらい、TOEFLは8位と大躍進していた。結局、一緒に頑張っていた友達は真ん中のクラスに残留。私は昇格した。実はこうなることはある程度予想はついていた。明らかに勉強量が違ったから。私はクラスの皆が帰った後も図書館にこもって勉強していました。その大学では、閉館間際まで残って勉強している一年生なんていなかった。私以外。

そして、2年の4月から晴れて一番上のクラスに。大学に入り直したようなものなので、友人ゼロの中頑張り始めた。クラスは一年間同じクラスメイトなので、もう仲がいい感じになっていて、私が入れそうな隙はなかったし、私も、「へへへ、仲間に入れてくださいよ、」みたいな感じでも無かった。上位クラスのやつに点数を聞くと、TOEICの点数は自分より下だった。でも、そいつは下から上がってきた私を自分より低く見ていた。この時何故か私は自分の点数を言わなかった。もしかしたら、「へへへ、仲間に入れてくださいよ、」という気持ちがあったのかもしれない。とは言え、一番上のクラスの人生が始まった。ここまで休みも無く、何かに向かって突っ走ってきた。

そんな中、病気が見つかる。

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