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【ショートショート】#50 タイムスリップ

タイムマシンの開発が進み
一般人でも自由に過去や未来に行けるようになった。
僕は、この機会が訪れたら絶対にしたいことがあった。


それは3年前。
高校生の時、転校する好きな子に想いを伝えられず
逆にいじわるをして泣かせてしまったのが
最後のやりとりになってしまった自分を
説得してやり直させたかったのだ。


タイムスリップし、自分の家に足を運んだ。
インターホンを押すと
声変わりをしていない自分の声がする。
ドアが開くと、幼い自分が立っていた。


僕は未来から来た自分であることと
このあと起こる事を説明した。


幼い自分は思春期真っ只中で、意地を張って
自分の気持ちに素直にならず言い訳ばかりするので
気合を入れさせるためにビンタをした。
子供にビンタは気が引けたが自分だからいいだろう。


すると自分は警察に電話し始めた。



自分自身の通報で僕は捕まった。


物書きになりたいという夢を叶えます