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新春スペシャル記事:寺田倉庫_寺田航平社長インタビュー(オープン社内報 #112)

はじめに

みなさんこんにちは。
本回は新春スペシャル記事ということで筆をとりました。
2023年のオープン社内報は、
1週間に一度のペースを保ち執筆をつづけてまいりました。
2024年も同様のペースで頑張っていきたいと思います。
今年最後の執筆は特別なものにしようと考え、
2021年の12月(2年前)よりメンターとなっていただいている
寺田倉庫の寺田社長にインタビューさせていただきました。
プロフィールは以下のとおり。

寺田航平
寺田倉庫株式会社
代表取締役社長CEO

慶応義塾大学法学部法律学科を卒業後、1993年に三菱商事株式会社に入社。2000年にデータセンター事業の株式会社ビットアイルを設立し、代表取締役に就任。2006年大阪証券取引所ヘラクレス市場(現JASDAQスタンダード市場)上場、2013年7月東京証券取引所第一部上場を果たす。2015年に同事業世界最大手である米Equinix Inc.のTOBを受け上場を廃止し、エクイニクス・ジャパン株式会社取締役COOに就任。2018年6月には家業である寺田倉庫株式会社取締役社長に、翌年6月には代表取締役社長に就任し、現在に至る。
その他、経済同友会副代表幹事、ベトナムオフショア事業大手の株式会社コウェルの代表取締役会長、株式会社マーケットエンタープライズの社外取締役、GO株式会社の社外取締役に従事。個人投資先としてエネチェンジ株式会社、株式会社イーブックイニシアティブジャパンなど、多数のベンチャー企業にてアドバイザーを兼任。

東証1部(現プライム)上場や売却を経験し、
今は家業である寺田倉庫を経営され、
沢山のベンチャー社長を育成されてきた
起業家・経営者・投資家として日本を代表する寺田社長。
これまで公私ともに山あり谷ありの私も
様々なアドバイスを頂戴して人生は好転!
着実に前に進めている状態となりました。
感謝してもしきれない恩師の一人となります。
今回はそんな寺田さんの思考に迫ります。
皆様にもぜひ読んでいただければと思います。

Q1. 寺田さんにとっての人生の目的とは?また目標はありますか?

自身の人生の在り方を10年前に整理しました。
過去を振り返り、
未来を想像した結果まとめることができました。
その結果、自分が生まれてから15歳くらいまでに
自己の骨格が形成されていることを把握しました。
幼少期に虐められてきた体験からも、
100万人に賞賛される代わりに
数万人に悪く言われるのであれば、
自分の周りにいる数百人の後輩たちを成功に導いて、
その人たちが社会を変えていくのを
サポートする人生の方が自分にとって幸せなんだと
想えるようになりました。
その人たちから最大の感謝をもらうことが
心地よいと感じています。
これが人生を生きる目的です。

そして成し遂げたいゴールは、
今の仕事において、
未来のライフスタイルを創出すること。
投資家・起業家の先輩として、
100人の起業家が大成功することを支援すること。
経済同友会などで、
日本の未来を変えること。
これらに全力で取り組むことです。
起業家育成については、
すでに2桁の起業家を成功に導いています。
また、これからの日本の社会が大きく変わる中で、
社会の仕組みを振り返り、
この国にいてよかったと思えるような
未来を創り出すことを目指しています。

Q2. 目的・目標に対してWhy?という観点でもう少し詳しくおしえてください

幼少期より、虐めを受けていたり、
自分の力で何も達成できなかったという
強いコンプレックスを抱えていました。
部活やサークルでリーダーになる経験もなく、
何かで一番になることもありませんでした。
周囲からはお金持ちの息子と見られ、
ただただレールの上を走っていく人生を送っていました。
しかし、その強烈なコンプレックスがあったからこそ
できたのだと言います。

大学を卒業したのち大企業へ就職し、
その後、家業に戻るも
途中で起業という挑戦をしました。
会社が上場し軌道に乗り始めて、
自分の足で立ち結果を出せたという実感をつかみます。
これによりコンプレックスから抜け出すことができ、
自信が培われました。
そして、その次に考えたのが、
自分の足でどこまでいけるかを試すことを決意しました。
自分の到達できる場所がどこまでなのか?
それを運命と捉えて受け入れ挑戦することにしました。

Q3. 寺田さんにとって、人生の中で最も大きな挑戦はどんな挑戦でしたでしょうか?

やはり起業したときが大きかったと思います。
大きな挑戦で精神的にも一番厳しかったです。
起業には2つの種類があります。
0から1を産みだすタイプ。
そして1から10にするタイプ。
私は後者を選びました。
普通の起業家では考えないような
大きな投資が必要となるビジネスモデルでした。
競合はいわゆる大企業です。
そこに戦いを挑むわけだから大変でした。
上場する前までは、
個人保証40億円以上の借り入れがあり、
一歩間違えればすべてが吹き飛ぶリスクがありました。
しかし、その道を切り抜け、
上場を果たし、
2012年から売り上げが右肩上がりに伸び、
売上は180億円まで到達しました。
これが今の自分を創る大きな挑戦でした。

Q4. 寺田さんにとって次の3つの言葉の意味をそれぞれ教えてください。①成功、②リーダーシップ、③マネジメント

「成功」
自分にとって成功の定義は2つあります。
一つ目は、自分の身の回りの近い人たちを幸せにできること。
もう一つは、自分が存在しない
数百年後の社会にも自分がつくった何かを残すことです。

「リーダーシップ」
自分のリーダーシップについては、
太陽のように輝き、
そこにいるすべての人たちが
目をキラキラさせて仕事ができるような、
光を降り注ぐリーダーシップをとります。

「マネジメント」
マネジメント観点では、
一人一人の120%を引き出すことを目指しています。
その人のゴール達成を支援し、
一人一人の違いに注目して
対応の方法をカスタムメイドで
真価本領を引き出します。

Q5. 今後どのような未来が創造できますか?またその未来を生きていくためのアドバイスをお願いします

今後はより一層テクノロジーが台頭しますが、
そんな社会でどういう「人」の分布になるかというと、
起業家のような創造性を発揮できる人と、
一般消費者として人生を豊かさを
模索する人に2分化されると思います。

創造性を発揮できる人は大きな富を手に入れ、
かといって一般消費者は、
富を失うわけではなく、
自分達のライフスタイルをどれだけ充実させるか
に集中できるようになる。
といったイメージです。

例えば、こんな世界が到来するとします。
栄養満点のタブレットを毎食一粒食べれば、
お腹いっぱいになって味覚も満たされる。
コンピューターに口頭で指示を出せば、
おおよその事はやってくれる。
どうでしょう?

その豊なライフスタイルの追求というニーズに合わせて、
創造する側(起業家)と、
豊かさを求めて使う側(ユーザー)とに
2分化する。そんなイメージです。

今後を生きるためのアドバイスとしては、
創造する側を目指す人は
特にインプットを怠らないこと。
世の中の何気ないことにも
アンテナを立てることが大事です。
そして課題を発見します。
その後その課題を解決に挑戦することで
創造力を得ることができます。
他人と比較することなく、
自分のゴールを見つけることが重要です。
頑張れば達成可能なゴール設定をする
それを常に見つけようとする努力をすることが大切です。
最後に、自分の心が満足する方向性が何か?
これを見つけることが特に重要です。
アンテナを立てて、ゴールを設定して、
ひとつづつクリアしていくイメージです。

おわりに

本記事において、
寺田社長の思考を覗かせていただきましたが、
いかがでしたでしょうか?
人間として、一流のビジネスパーソンとして、
決して月並みな人生ではないことを経験された方の言葉には
多くの本質が詰まっています。
多く学ばせていただいております。
寺田社長、この度はインタビューに応じていただき
誠にありがとうございました。
今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。

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