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「仮説」→「観察」→「問い」のループ

おはようございます、渡辺です。週末、BURRN!というハードロック/ヘヴィメタルの編集長が書いた、落語の本、「噺は生きている」という本を読みました。この本では、「芝浜」「富久」という名作落語が噺家さんによって、どうアレンジが加えられて来たのか?というのが書かれています。文字ではあるのですが、噺家の様子が描かれている為、雰囲気が伝わり久しぶりに落語が聴きたくなりました。

観察とは、問いと仮説のループ

さておき、今週は「観察力の鍛え方」佐渡島庸平

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 から観察力について考えていこうと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、佐渡島さんはコルクの代表で、ドラゴン桜や宇宙兄弟の編集を行った方です。

なぜ観察力をテーマに選んだかというと、佐渡島さんもそうですが、身近で優秀な先輩方々も色々なことをよく観察しているな。というのを感覚的に感じていたからです。それに対し、この本の頭の部分で佐渡島さんは以下のように書かれています。

いい観察は、ある主体が、物事に対して仮説をもちながら、客観的に物事を観て、仮説とその物事の状態のずれに気づき、仮説の更新を促す。
一方、悪い観察は、仮説と物事の状態に差がないと感じ、わかった状態になり、仮説の更新が止まる。

観察とは、問いと仮説のループということになります。一例ではありますが、確かに優秀な先輩諸氏は、差を見出すが上手いんだなと思いました。

あそこが最近こんな動きをし始めた。(ニュースなどの記事)→なぜ?(問い)→こんな方向に向かっているのかもしれない。(仮説)→動きを観察する→初めに戻る

こんな感じですね。問いがあるから、仮説を立てる。仮説があるから、観察する。観察するから、差分に気づく・・これが僕が感じていた優秀さの秘訣だったようです。10年前位に気づきたかったです。
さておき、明日は、観察を阻むものということで考えていこうと思います。
今日から、11月ですね。今年も残り2カ月。今月もよろしくお願いいたします!

観察を阻むもの

おはようございます、渡辺です。昨日は、大久保の健保の会議室で終日S!に関しての議論を行っていました。終日とはいいながらも、10:00-17:00でAM3h、PM3hでもうヘロヘロですね。帰宅後、ごはん食べてぐったりしておりました。

さて、観察力をテーマに考えています。本日は、「観察を阻むもの」ということで考えていきます。悪い観察にならないようにするために、何が観察を阻み、観察できない状態をにさせてしまうのかを考えることで、いつか良い観察をできるようになる。という考えです。

観察を阻むもの1 認知バイアス
観察を阻むもの2 身体・感情
観察を阻むもの3 コンテクスト

まず、1つ目ですが、常識・偏見・言葉・概念 といった認知の歪みによって、観察の邪魔をしてしまうことはあります。探し物しているときに、自分は確認したはずの机の抽斗の中に、別の人が確認したら、あったみたいな経験をしたことがある人もいるかと思います。これは、「ここにはない」という思い込み(偏見)が観察を邪魔している例ですね。

2つ目ですが、観察する人の状態によって、観察対象の評価が変わるというものです。例えば、へとへとに疲れた時と、体調万全の時では、同じものを観ても印象が変わってくるでしょう。同様に、イライラしている時ときと、機嫌のよいときでも変わってくると思います。難しいのは、自分がその状態にあるというのに、本人は中々気づけないということです。

3つ目のコンテクストですが、前後関係や背景情報といった曖昧なものを指します。面白い例が載っていたので、紹介します。

ついに宇宙とコンタクト(日本経済新聞)
ついに宇宙とコンタクト(東京スポーツ)
山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』

同じ、「ついに宇宙とコンタクト」という言葉ながら、どのメディアで報じられたかで意味が変わってきてしまいます。つまり、自分自身コンテクストを確認しないと、間違った受け止め方をしてしまう可能性があるというものですね。

これらの3つの要因を佐渡島さんは、「メガネ」と呼んでいるそうです。一般的にも色眼鏡なんていったりもしますね。メガネを完全に外すことは出来ないので、メガネを理解することで、観察を促進していきましょう!
それでは、明日はお休みですね。本日もよろしくお願いいたします!

思考サイクルを「仮説」から始める

おはようございます、渡辺です。昨日は、いい天気でしたね。近所に買い物に行くのに部屋の中と同様にTシャツのまま出かけても全然へっちゃらでした。

さて、今週は観察力をテーマにしています。
世の中でよく言われるPDCAは、「行動サイクル」と呼ばれ、その言葉の通り、「Plan(計画)」から始まっていますね。計画から始めようとすると、「計画」自体が重くなってしまい、中々進まなかったり、計画倒れになってしまったりします。なので、CA(評価・改善)=すなわち振り返りから始めた方が計画しやすいというのが佐渡島さんの考えです。

近年ではOODAループなんて概念も出てきていますね。Observe(観察)、Orient(状況判断、方針決定)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字です。ここでは、「観察」が1番目に来ています。

さらに、良い「観察」をするためにも、思考サイクルを「仮説」から始めるのが良いのではないか?というのが、この本で書かれています。

「仮説」→「観察」→「問い」の順番です。

そうすることで、とにかく、「仮説」を立てる。すると「仮説」を検証したいという欲望を伴った「観察」のサイクルが始まる。
という流れになります。仮説を武器に観察力を磨くということ。最終日の明日は、仮説の立て方について考えて締めくくろうと思います。
それでは、本日もよろしくお願いいたします!

観察力を磨くための仮説の立て方

おはようございます 渡辺です。最近、いい天気が続いて嬉しいです。パーカーも好きですが、やっぱTシャツだけで居られると楽チンでいいです。

さて、観察力をテーマにした最終日。今日は、観察力を磨くための仮説の立て方について考えていきます。この本では、仮説を立てるための立脚点として、5つ紹介されています。

1.まずは愚直なディスクリプション
2.外部の「評価」を参考軸にする
3.記憶は信用せず、データに当たる
4.徹底的に真似る 型に気づく
5.自分だけのモノサシを育む

1~4は、自分の外から仮説をつくるものであり、5つ目は自分の中からつくるものになります。

先ずは、1つ目「1.まずは愚直なディスクリプション」ですが、ここで大事なのは、見たものを「ちゃんと言葉にする」こと。になります。この本では、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」が題材になっていましたが、絵に何が描かれているか詳細に言葉にしてみるというものです。絵を見て頭に浮かんだ印象という「抽象」的なものを、言語化することで、「具体」に落とし、そこから再度作者の意図などの「抽象」を推測するというステップにより観察力を上げる訓練になります。

このペースで書くとすごい分量になりそうなので、以降さらっと行きます。

2つ目は他人の評価も借りて自分の仮説を立てる。例えば、今は色々なモノにレビューがありますが、そのレビューに対し仮説を立て、本当にそうか?と実際に自分で体験してみる。

3つ目はデータという抽象から具体を観察し、仮説を立てる。例えば、「今年は暑い」と思ったら、実際にデータに当たってみる。

4つ目は、文字通り真似をすることで型に気づく。型を通して、観察を行い仮説を立てる。

最後5つ目は自分の中のぶれない指標、言い換えれば「北極星」のようなものを持ち、それを元に仮説と現実との差を観察するということになります。

如何でしたでしょうか?今週は観察力ということをテーマに考えて来ました。ぜひ色々なシーンで、「仮説」→「観察」→「問い」のループを回してみてください!

それでは、今週もあと1日。本日もよろしくお願いいたします!
(2021.11.01-11.05)

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