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料理で考えるDX思考

おはようございます 渡辺です。昨日はとても良いいい天気でしたね。窓を開け放って、気持ちよく過ごしました。

そんな中で 「DXの思考法」- 西山圭太 を読みました。

正直、ちょっと読みづらい本だったので、あまりおススメはできないのですが、書いてあることはすごく重要だと思いましたので、共有いたします。
今日あらゆるところで、耳にするDXですが、その要諦はなんなのかというところに少しでも近づいていきたいと思います。

DXとは何か?

まず、1章「デジタル時代の歩き方」ではDXとは何か?ということについて書かれています。

DXというと、とかくデジタル化、データ活用やシステム導入の話が先行しがちではあります。これらは、一つのパーツではありますが、重要なのは、CX(コーポレート・トランスフォーメーション=会社を作り変えること)ということです。

具体的には、「サイロ化されたタテ割りを打破」という事になります。なぜこれが必要かというと、かつて企業成長を支えた基本的なロジックと現在のグローバル環境のロジックが合わなくなったということになります。VUCAなどと言われる現在の社会環境においては、従来の行動様式とは異なるロジックが必要だという事です。

金曜日のCxOアワーでCGO石田さんが言っていたように、早川社長が必ず正解を持っているわけではないので、積極的な対話により、「正解」ではなく「納得解」を迅速に出し、行動していくという事が重要になってくるわけですね。

これらを踏まえつつ、明日からDXの要諦について読み解いて行きます。
それでは、今週もよろしくお願いいたします!

上がってから下がる

おはようございます 渡辺です。今朝起きたら、auの電波が来てなくて、aruku&が出来ず。きょうから秋のぽたすらキングなのに、1日で遅れました。。現時点で未だ圏外です。

さて、今週は「DXの思考法」からですが、第2章は、「抽象化の破壊力ー上がってから下がる」です。本章の中で、ビジコンとインテルの話が書かれています。インテルは、言わずと知れた「インテル入ってる」のインテルですが、ビジコン社と聞いてもピンとこないと思いますが、かつて日本に存在した計算機メーカーです。

ビジコン社は自ら開発した小型卓上計算機を動かすのに必要な12種類のマイクロチップの設計書を持って、インテル社に生産を依頼しました。一方でインテル社は、12種類のうち9種類を1つの汎用チップに置き換えることに成功し、納入価格を引き下げる代わりに、汎用マイクロチップの権利をインテルが取得しました。

小型卓上計算機を動かすことしか考えられなかったビジコン社とマイクロチップを汎用化することにより、他の電子機器の機能にも対応できるに違いないと考えたインテルの違いになります。それをこの本では、

十分に抽象的に発想したうえでその後に初めて具体化した

と書かれています。それを感覚的に言ったものが、「上がってから初めて下がる」です

。目の前の課題だけに向き合い、正確に極めるという「具体」と「深化」の方向に突き進む前に、「この手を打てば、目の前の課題以外のモノも一網打尽にできるのではないか」と、一度俯瞰してあたりを見回すような「探索」をするという発想です。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

レストランとレイヤー構造の関係

おはようございます 渡辺です。寒いですが、いい天気ですね。

「DXの思考法」第3章は、「レイヤーがコンピュータと人間の距離を埋める」から2011年にクローズしたエルブジというスペインカタロニア地方のレストランをデジタル的に分析した内容を紹介します。

まず、エルブジというビジネスを2つのレイヤーに分けています。4月から9月までの間に人をもてなすレストランレイヤーと残りの期間バルセロナで行われたワークショップレイヤーです。

これにより、流行り廃りがある具体的な料理といわば不変な素材とテクニックのレイヤーを切り分け、レストラン側はアプリケーションであり、バルセロナ側をOSとすることで、基盤をしっかり作ることが重要だと考えました。

さらに、このレイヤー構造により、タテ割りを打破しました。具体的には、各国料理におけるセオリー、例えば主菜を中心に前菜やデザートが従うといったフランス料理のメニュー構成や、主素材を活かすために付け合わせとソースが補助するという一皿ごとの構成を一旦バラバラにする感じです。

このようにして、バラバラした素材や調理法をレストランというアプリケーションレイヤーで顧客を満足させる鍵はなんだったのかというと、「顧客体験であり、ある種の世界観」だそうです。これは、いわば、DXにおけるUXが大切だという話や、企業のパーパスが顧客を惹きつけるという話に近いと思われます。

如何でしたでしょうか?スペインのレストランとレイヤー構造の関係。少しわかりづらいかもしれませんが、イメージだけでもつかんでもらえると嬉しいです。それでは、本日もよろしくお願いいたします!

カレーで考えるレイヤー構造

おはようございます 渡辺です。引き続き、いい天気ですね。本日は、昨日のレイヤー構造の話をカレーになぞらえて話したいと思います。

カレーうどんやカレーライスといったユーザー体験のレイヤーとカルダモン、クミン、小麦粉、米・・・といった素材レイヤーの間に存在するレイヤーにより人間との距離を縮めていくわけです。

カレー粉は、カルダモン、ターメリック、クミンといった香辛料の配合で出来ていているのですが、それを毎回配分するのではなく、予め配分した状態を作っておくことで、作業を高速化すると共に、カレーライスやタンドリーチキン、チリコンカンなどの料理に使う事が出来ます。

同様に、小麦粉と塩と水の状態から「うどん」を作っておくことで、カレーと組み合わせることでカレーうどんが、出汁と組み合わせるといわゆるうどんが、ソースと焼くことでカレーうどんができる訳です。

このようにレイヤー構造を重ねることにより、次々と色々なものに応用できると共に、新たな組み合わせにより、今までになかったものを次々と創造することが出来るようになります。
如何でしょうか?レイヤー構造の話が少しで理解が進んでいただけると幸いです。それでは、本日もよろしくお願いいたします!

ラーメンで考えるコンポーネント

おはようございます 渡辺です。今朝は曇っていてすごく寒いです。
今週は「DXの思考法」について考えてきましたが、最終日も料理、袋麺を題材に考えてみようとお澪ます。

インプットを元になにかしらの変化を加える機能のことを「コンポーネント」と呼ぶのですが、ちょうどよい硬さの麺にゆでるコンポーネントとちょうどよい味のスープを作るコンポーネントがつながることで、「ちょうどよいラーメン」が出来る訳です。

当然ですが、ゆでる前の麺と粉末スープの素をまぜただけではあまり美味しくないですが、「茹でた麺」とか「粉末スープをお湯に溶かしたもの」と表現せずに、「麺」と「スープ」と表現することや、「麺とスープを合わせたもの」と表現せずに、「ラーメン」と呼ぶことも「抽象化」の一つでしょう。

また、「ラーメンを食べる」行為自体にしても、おいしい麺を食べたあとに、チャーシューを食べて、最後に美味しいスープを飲んだとしても美味しいラーメンを食べたと体験につながらないと思います。そのためにも、「麺とスープを合わせ具をのせることで、美味しいラーメンに仕上げる」というコンポーネントが必要となってきます。

これらのコンポーネントが別々の存在することで、麺をちぢれ麺に、スープを醤油にすることで醤油ラーメンが出来上がり、麺を細麺のストレート麺、スープをとんこつスープにすることでとんこつラーメンが出来上がります。さらに、辛子高菜やにんにくをテーブルに配置することで、好みに味に微調整するというコンポーネントが切り離され、個人でのカスタマインズが可能になるわけですね。

また、とんこつラーメンの場合、麺の硬さのAPIが定義されていることで、バリカタやハリガネといったコマンドを入力することにより、「沸騰したお湯で麺を90秒茹でてください」といった具体的な内容から抽象化を行えますね。

という訳で、今週は「DXの思考法」を料理になぞらえて考えてみました。
「上がってから下がる」何かを考える際に意識してみてください!
それでは、10月もあっという間にあとわずか。今週ラスト1日本日もよろしくお願いいたします!
(2022.10.24-10.28)

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