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雑多なSF設定

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SF設定の小説を集めます ・ケモナーワールド ・ジェリービーンズ ・猫探偵
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#サイバーパンク

SS カラス男 猫探偵13

あらすじ  奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。ニーナが生きていると障害に感じる親族は彼女の命を狙い、猫探偵は捕縛されカラス男に尋問されている最中に、思考戦車に助け出された、猫探偵は主犯の館に突撃を開始する。 「来るぞ」  思考戦車と一体化した所長は俺に通信を送る、俺も黒豹型ロボットの目で確認した、ニーナの祖母のメリル・エリザベス・ウッドの住まいが見える。中世のレンガ造りは古く貴重だ。そ

SS 過去の自分 猫探偵10

あらすじ  奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。ニーナが生きていると障害に感じる親族は彼女の命を狙う。婚約者がニーナを助けたいと接触をするが現場に来たのはカラス男だた、ロイはカラス男に昏倒させられた。  目が覚めると清潔なベッドの上だ、起き上がり腕を伸ばす。五本の指がある、俺は人だ。 「ロイ、コーヒーは熱くする?」 「ああ、そうだな……」  クロミがすらりとしたスラックス姿で現れる、仕

SS 愛する人 猫探偵09

あらすじ  奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。ニーナが生きていると障害と考えた親族は彼女の命を狙う。犯人は祖母のメリル・エリザベス・ウッドだった。 「ニーナの婚約者のマッテオからメールが来てた」  俺は元恋人兼ハッカーのクロミの部屋を訪れる。雑居ビルの用具室には床掃除の道具が積まれている。そこに電子ロックの扉があり、その中がクロミの居場所だ、狭いし最低限の設備しかない。ニーナと一緒に

SS 冤罪 猫探偵08

あらすじ  奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。  久しぶりに主任から呼ばれる。委託業務を貰えるので生活費を稼ぐためには仕方が無い。命を狙われているニーナはハッカーのクロミに頼んだ。カメラやセンサーを攪乱するジャミング装置で彼女を守れる筈だ。後で高額の請求書が来る。 「主任、今日は何の仕事ですか?」  奇妙な鉄の体が机の後ろにある。中に生体脳がある。主任の頑丈な体は無敵に思えた。今はで

SS 暗殺者 猫探偵07

あらすじ 奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。 「ポッポーポッポー」  鳩がうるさい。ドアをごつんごつん叩いている。ドアを開けるとポッポが居た、頭は鳩だが体は人間だ。 「始末人か?用件はなんだ」  自分から暗殺を引き受けると宣伝しているが成功した話は聞かない。だいたい暗殺者が自分が殺しましたなんて宣伝するわけがない。 「娘を出せ!」  やつが銃をつきつけるのと同時に俺は壁にある電磁シ

SS 秘密の情報 猫探偵06

あらすじ 奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘のニーナを助けると猫探偵のロイは家で飼う事にする。 「ロイ、まだあんた人間を飼っているの?」 クロミだ。黒い毛皮はビロードのように美しい。彼女は有名なハッカーとして活躍している。たまに俺の味方にも敵にもなる。利害が一致するか不一致かだけで俺は気にしない。 「まだ来たばかりだ、生活に慣れるまでは面倒を見る」 それが飼い主としての責任だ。俺はニーナを殺さないで助ける選択をした。彼女が生活できる