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企画の現場から学んだこと:目的、問題、課題を無視したアイディア

企画の仕事を始めたばかりの頃、私は自分のアイディアに自信を持っていました。新鮮で革新的だと思っていたそれらのアイディアは、チームミーティングでの私の「売り込みポイント」でした。しかし、経験を積むにつれ、重要な真実に気づかされました。それは、目的、問題、課題を考慮せずに出されたアイディアは、実際にはただの「思いつき」でしかないということです。

現場での失敗から学ぶ

私のキャリアで特に印象に残っているのは、ある環境プロジェクトの企画です。目新しいキャンペーンのアイディアを思いつき、すぐにそれに飛びつきました。しかし、私が見落としていたのは、そのアイディアが解決すべき具体的な問題や課題に直結していなかったことです。

プレゼンテーションの日、私は自信満々でアイディアを披露しましたが、クライアントからの質問には答えられませんでした。「このアイディアはどのようにして私たちの問題を解決するのか?」私の答えは曖昧で、アイディアが表面的であることが明らかになりました。

目的、問題、課題の重要性

この経験から、アイディアを考える際には必ず目的、問題、課題を最初に考えるようになりました。アイディアはそれらを解決する手段であるべきで、逆ではいけません。アイディアが具体的な目的に基づいている場合、それはすでに価値あるものになります。問題や課題を明確にすることで、アイディアはより焦点を絞られ、実現可能性が高まります。

現場からの具体的なアプローチ

現在、私は新しいアイディアを考える際に次のようなアプローチを取っています:

  1. 目的の特定: 企画が達成すべき最終的な目標は何かを明確にします。

  2. 問題の洗い出し: 対象となる課題や問題は何か、その背景は何かを理解します。

  3. 課題解決のアイディア出し: 問題を解決するために、どのようなアプローチが考えられるかを洗い出します。

  4. 評価と選定: 各アイディアを目的と問題解決の観点から評価し、最も実現可能性の高いものを選定します。

企画に携わるビジネスマンの皆さん、アイディアは魅力的なものであっても、それが実際の目的や問題に対して有効でなければ、それは単なる思いつきに過ぎません。私たちの仕事は、思いつきを超えて、実際に価値を生み出す解決策を提案することです。このプロセスを通じて、私たちは本当の意味での企画者として成長していくのです。

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